J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】 @J_and_J_trpg
《2回目の出展》
アナログゲーム制作サークル J&Jです。
同人オリジナルTRPG 育成RPG『ムゲン』を販売します!
今回は基本ルールブックに加え、追加コンテンツである『拡張ルールブック』も販売予定です。
ブログ一覧
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- 新刊『育成RPGムゲン ドリームサクセサー』のご紹介
- こんにちは! アナログゲーム制作サークル J&J 広報担当のにしもらんどです。 さて、今度こそ! 今回の新刊である『育成RPGムゲン 拡張ルールブック ドリームサクセサー』の紹介をさせていただきます。 こちらの拡張ルールブックは、既刊である『育成RPG ムゲン』基本ルールブックが必須となります。基本ルールブックって一体なんだ?という方は是非過去のゲムマブログをご覧下さい。 今回の新刊では ・新種族の追加 ・《“夢”の継承》システムの導入 ・NPCや世界観の増補 ・新たなサンプルシナリオ などを掲載する予定です。 ・新種族の追加 今までの ドラゴン種 ビースト種 プラント種 に加え、新たに とにかく頑丈でダイナミック!無機物や人工物などの姿をした『ゴーレム種』 誰よりも速く、遠く、高く……。主に鳥類など、翼をもつ生き物たちの姿をした『ウィング種』 人間と非常に近い姿をしており、アイテムや武器を扱うことが得意な『ネイバー種』 以上の3種族が追加されます! もちろん、種族ごとの新たなスキルも収録していますよ。 ・“夢”の継承システムの導入 1年間の育成を終え、寿命を迎えたムゲンたちから“夢”を託される事ができるようになりました。 深い絆を結んだムゲンから“夢”を託されたエングレイバーは、その“夢”を受け継いだムゲンと出会い、再び新たな物語を紡ぐことができます。継承した数に応じて、キャラクター作成時のボーナスもありますよ! ・NPCや世界観の増補 基本ルールブックに登場したNPCやハーモニックアカデミーのあるローネス地方など、『育成RPG ムゲン』を構成する世界が大幅に増補されます。 キャラクターの立ち絵やマップなどをイラストレーターさんにお願いして、とっても素敵に仕上げて頂きました。どうぞお楽しみに。 ・新たなサンプルシナリオ 今回の拡張ルールブックにて追加された要素を存分にお楽しみいただける、新たなサンプルシナリオを2本ご用意しました。どんな内容かは、ぜひその目で確かめてみてください。 さあ、ここまで拡張ルールブックのご紹介を簡単にさせていただきました。もちろんこれだけではありません。ここには書ききれないほど沢山の追加要素が目白押しな1冊となっております。 改めてお伝えしますと、今回の新刊である『育成RPGムゲン 拡張ルールブック ドリームサクセサー』は 既刊「育成RPG ムゲン」基本ルールブックが必須となります。 ぜひ、【土-C17】ブースにお立ち寄りの際は「ムゲン」の世界をお手に取ってご覧下さい。
- 2024/10/31 17:13
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- 【土-C17】基本ルールブックのご紹介
- こんにちは! アナログゲーム制作サークル J&J 広報担当のにしもらんどです。 今回の新刊である『育成RPGムゲン 拡張ルールブック ドリームサクセサー』の紹介を。 と、言いたいところなのですが、 実はこちら『拡張』なので、本TRPGで遊んでいただくためには 『基本ルールブック』が必須となります。 ということでまずは、改めて『育成RPG ムゲン』基本ルールブックについてご紹介させてください! 【商品情報】 制作:J&J (ゲーム制作サークル) 参加ジャンル:TRPG 参加日:11月16日 (ゲームマーケット2024秋 土曜日のみ)【土-C17】 作品名:『育成RPG ムゲン』 ムゲンとは、『幻素』と呼ばれる仮想粒子によって構成された不思議な生命体。 あなたは「ムゲンの存在を人々の心に刻む」という役割をもった『刻む者(エングレイバー)』や『ムゲン』自身となり、様々なセッションを行うことが出来ます。 共に食事をしたり、仕事をしたり、修行で鍛えたり、遊びを通して絆を深めたり……。育成方法は多岐にわたります。 あなたの想い描くキャラクターたちは、どんな物語を紡いでいくのでしょうか。 準備するものはこの基本ルールブックと、6面ダイス2個だけ!それだけですぐに遊べてしまうのもこのTRPGの魅力です。 サンプルシナリオ付きのルールブックは ゲームマーケット価格 3000円で販売予定です。是非お手にとってご覧ください! 次回のブログでは『拡張ルールブック』について詳しくご紹介したいと思います。 続報を、待て! 《X》 https://twitter.com/J_and_J_trpg
- 2024/10/28 17:53
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- J&J ゲームマーケット2024秋 出展のお知らせ
- こんにちは。 アナログゲーム制作サークル J&J 広報担当のにしもらんどです。 この度J&Jはゲムマ2024春に引き続き、 ゲームマーケット2024秋 土曜日に2回目の出展をする事になりました。 今回はオリジナルTRPGシステム 『育成RPG ムゲン』の拡張ルールブックを新たにご用意し、更に皆様の「具象力」の幅を広げられるようになりました。 ↓お品書き↓ 既刊 『育成RPG ムゲン』 基本ルールブック(サンプルシナリオ付き) ゲムマ限定予定価格:3000円 新刊『育成RPG ムゲン ドリームサクセサー』 拡張ルールブック(新作シナリオ付き) ゲムマ限定予定価格:2000円 ※本TRPGで遊ぶためには基本ルールブックが必須です。 必要なのはサイコロ2つ🎲🎲 そしてあなたの想像力 具象力! この本を片手に、あなただけの『ムゲン』を育て、あなただけの物語を描いてください。 拡張ルールブックでは従来の ビースト種 ドラゴン種 プラント種 に加え、 ゴーレム種 ウィング種 ネイバー種が新たに登場! 新スキルはもちろん、新システムである 《“夢”の継承》に関しても追加されています。 あなただけの『ムゲン』を育て、あなただけの物語を描く。そしてその“夢”は、また次へと継承されるのです。 TRPGにご興味ある方は是非、そしてまだTRPGをやった事がないよ!という方も是非お気軽にお立ち寄りください。 ゲームマーケット2024秋 11/16(土)の部 ぜひよろしくお願いします!!!
- 2024/10/6 14:26
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第9回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第九回 ゲームマスター やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 ゲームマーケット当日だな。ブースに来てくれた方は私の勇姿をご覧いただけただろうか。 今回は、物語の進行役『ゲームマスター』のマスタリングについて説明するぞ。 ~ ①シナリオの準備 ~ ゲームマスター(以下GM)は、まずシナリオの準備をしなければならない。 とはいえ、他のTRPGほど凝ったシナリオを特別用意する必要はない。 以前、『セッションの進行』について解説した時のことを思い出してほしいのだが、 セッションの半分は、プレイヤー(以下PL)のムゲンの育成によって構成されているからだ。 GMは、PLが行う育成と育成の合間にイベントを配置していくだけだ。 物語における、キャラクター同士の対話や、戦闘を行う場面などを演出すればいい。 イベントは毎回必ず行う必要はなく、GMのシナリオに合わせて設定するといいだろう。 また、『育成RPG ムゲン』は、ムゲンの育成と、彼らとの絆を描く物語を演出することに重点を置いている。 GMはPLたちが楽しめる舞台を用意すればいいのであって、物語における全てを手中に収める必要はない。 イベントをあまり設けずに、サクサクと育成を楽しむもアリだろう。 場合によっては、1回のセッションがあっという間に終わることもある。 そんな時は、もっと育成を先に進めたいというPLの想いに応え、続けてセッションを行うのもアリだぞ。 内容の濃い1話をじっくり楽しむもよし、気軽に連続したセッションを楽しむもよし。 共に卓を囲む仲間が皆楽しめる遊び方を選べばいい。 また、サンプルシナリオを3本掲載しており、すぐに遊ぶこともできるぞ。 製作者のシナリオを遊んだり、参考にしていただけたりすれば幸いだ。 シナリオを自作したいというGMは、『セッションの進行』の回で解説した、 各イベントにおける方針についても、合わせて確認していただければと思う。 ~ ②エネミーの準備 ~ GMが物語を演出するために用意した、PLたちの前に立ちはだかるNPCのことを『エネミー』というぞ。 エネミーには戦闘を行うためのデータがあり、GMはこれを準備する必要があるぞ。 エネミーには“ランク”という、そのエネミーの強さを表すステータスがある。 PLの育成期間に見合ったランクのエネミーを準備すべきだな。 また、その物語におけるエネミーの特殊性を演出するための、エネミー専用のスキルも存在する。 GMはこうしたスキルを任意でエネミーに習得させることができるが、バランスを考える必要があるな。 シナリオ同様、サンプルのエネミーも掲載されているぞ。 PL側で育成がしたかったと後悔したムゲンが何匹いたことか… エネミースキルを習得させるなどアレンジし、是非登場させてくれ。 さて、GMはセッション中、PLが楽しそうに育成を行っている時、管理する立場として育成を確認するだけ…。 大抵の場合、GMはこの苦痛に耐えられなくなる。 そこで、お伝えしたいことがある。 “GMはエネミーを育成することができる”(強調) そう。PLにぶつけるエネミーは準備するだけではない。なんとセッション中に育成することもできるのだ!! 詳細は省かせてもらうが、PLの真横でニタニタしながらエネミーを育成し、圧をかけるのも一興だ。 GMも育成を楽しんでくれたまえ。 ~ ③『これからよろしく』 ~ ゲームの進行役として、GMにはある程度世界観やルールを把握してほしいのだが、 いきなりそれら全てを理解することは難しいだろう。 そこで、1つ目のサンプルシナリオ『これからよろしく』を読んでいただきたい。 育成や戦闘の方法を、遊びながら覚えることができるチュートリアル用シナリオとなっているぞ! また、GMが本シナリオを円滑に進行できるように、NPCの台詞も多く用意させてもらった。 ぜひ一度、とりあえず一回、気軽に遊んでみてはいかがだろうか? さて、今回もこのくらいにしておこう。 ゲームマーケット当日を過ぎても、このコーナーは更新があるかもしれない。 気になること、解説してほしいことなどあれば、是非ご意見いただきたい。 では諸君、ムゲンの世界を存分に楽しんでくれたまえ。さらばだ!! ~ 終 ~
- 2024/4/27 16:14
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第8回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第八回 戦闘を構成する要素 やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 今回は、『戦闘を構成する要素』を、広く浅く解説していくぞ。 自分に合った戦い方、それに合った育て方を、今からイメージしてみるといいぞ。 ~ ①能力値とダメージ種別 ~ 戦闘において重要な、6つのステータスのことだ。 ・『体力』…いわゆるHP。疲労にも強くなり、育てやすくなる。 ・『筋力』…物理攻撃スキルのダメージを増やす。 ・『防御』…物理攻撃スキルのダメージを減らす。 ・『知力』…特殊攻撃スキルのダメージを増やす。 ・『抵抗』…特殊攻撃スキルのダメージを減らす。 ・『瞬発』…いわゆる素早さ。行動順や命中、回避に影響する。 これらの能力値の育成と、種族や属性の傾向、そしてスキルの習得を組み合わせを考え、 各々の戦い方を編み出していくわけだ。 さて、『物理』と『特殊』という、2つのダメージの区分についても解説しよう。 物理攻撃は、殴ったり、爪で切り裂いたり、そういった直接的な攻撃のことだ。 特殊攻撃は、炎を吐いたり、雷を放ったり、不可思議な現象を具象力によって引き起こす攻撃のことだ。 この物理と特殊の、どちらに寄せて育てるか、というのが、悩ましくもあり、楽しみでもある。 まず、物理方面については、筋力や防御は育成によって伸ばしやすい傾向がある。 装備や戦闘におけるポジションによって、ダメージも変化しやすいぞ。 一方で、知力や抵抗は育てるのが難しいが、これらの能力値は後々状態異常についても影響してくる。 特殊攻撃は属性をもっている場合が多く、属性相性が適用されやすいが、消費する具象力が多くなりがちだ。 ~ ②ポジションや戦況、状態異常など ~ 戦闘を構成するのは単なる攻撃とダメージだけではない。 ここではそうした要素について、いくつか紹介したいと思う。 まずはポジションだ。 前衛にいると、与える物理ダメージが増えるぞ。 一方で、後衛に下がっていれば、物理ダメージが減らせる。 物理攻撃を主軸に戦うキャラクターでなければ、後衛にいた方がいいだろう。 ただし、同じポジションに集まっていると範囲攻撃の標的にされやすいので、ほどよく分散した方が無難だ。 ちなみに飛行状態のキャラクターは、地上にいる敵に対して、これらの補正を両方得ることができるぞ。 次に戦況だな。 ムゲンの具象力によって、天候や戦いの場そのものが変化(したように認識)することもある。 〈晴天〉や〈水中〉といった戦況があるぞ。 最後に状態異常についてだ。 〈毒〉や〈呪い〉といった状態異常になると、戦闘中の行動に悪影響が出てしまうぞ。 スキルが強力になってくると、こうした状態異常を治すのにも苦労することになるな。 他にも、サイズ差による影響や、疲労による影響、 そしてもちろん属性相性など、戦闘において様々な工夫を施すことができるぞ! ~ ③各属性や種族の傾向について ~ 今から、どんなムゲンを育てようかと具象力を高めている“刻む者”諸君もいることだろう。 そんな君たちのために、各属性や種族の戦闘における傾向を、代表的な初歩のスキルと共に解説しよう。 「本を買ってからのお楽しみ」と言いたいところだが、特別だぞ? 歓喜し、感謝するといい! …まあ実のところ、まだ解説してない用語が所々にあるのだがね。 <属性> ・光:HP回復なら任せて! スキル例:『ここに光を』 CP:1/A/単体/光:回復 HP回復。回復量に+[TL]。 ・火:うおぉッ!攻撃攻撃攻撃!! スキル例:『ファイア!』 CP:1/A/単体/火:特殊 攻撃。ダメージに+[TL]。 ・土:位置取りを、見定めよ。 スキル例:『大地の盾』 CP:2/R/単体/土:- ダメージを-[TL×2]。自身のポジションが後衛の時、さらにダメージを-5。 ・金:かったい。 スキル例:『鉄壁』 -/常時/自身/-:- 『防御』の効果中、減衰値に加える親愛力のダイスの出目に+2する。 ・風:瞬発操作はお手の物。 スキル例:『烈風』 CP:2/A/単体/風:特殊 攻撃。ダメージに+[TL]。ダメージを与えた後、1ラウンドの間、対象のSを-5として扱う。 ・木:状態異常の回復もできるよ。 スキル例:『浄化の緑』 CP:1/A/単体/木:- 対象の状態異常を全て回復する。解除難易度が設定されている場合は回復できない。 ・氷:急所を狙う…! スキル例:『雪華』 CP:2/A/単体/氷:特殊 攻撃。ダメージに+[TL]し、会心値を-1。 ・水:戦況を利用した戦略をご覧あれ! スキル例:『蒼き世界の住人』 -/常時/自身/-:- 〈雨天〉〈水中〉のデメリットを受けない。 ・雷:まとめてシビれな! スキル例:『サンダー』 CP:2/A/ポジション/雷:特殊 攻撃。ダメージに+[TL]。 ・闇:想い通りになどさせん。 スキル例:『負の認識』 CP:1/A/単体/闇:- 〈呪い〉を与える。TLが6以上の時、解除難易度を設定する。 <種族> ・ビースト:物理攻撃が得意。味方のサポートなどもできる。 スキル例:『ビーストライク』 CP:0/A/単体/無:物理 攻撃。ダメージに+[TL]し、会心値を-1。 スキル例:『ブレイブハウンド』 CP:1/A/単体/-:- 3ラウンドの間、対象が与える物理ダメージを+5。 ・ドラゴン:とにかく能力値が高い。属性を扱うのも得意。 スキル例:『ドラゴアタック』 CP:1/A/単体/所有:物理 攻撃。ダメージに+[TL]。 スキル例:『鏡守』 CP:1/R/自身/所有:- 特殊ダメージを-[TL+5]。さらに通常の属性相性に加え、攻撃側の〈A〉スキルの属性を能動側、このスキルの属性を受動側とした属性相性を適用する。(×の時は-10として扱う。) ・プラント:体力が高く、育てやすい。じっくりと戦うのが得意。 スキル例:『ポイズンパウダー』 CP:2/A/ポジション/木:- 〈毒〉を与える。TLが6以上の時、解除難易度を設定する。 スキル例:『光合成』 -/常時/自身/-:- 戦況が〈晴天〉の時、エンドフェイズに現在HPが[TL]回復。 さて、今回もこのくらいにしておこう。 いかがだっただろうか?君たちの具象力を高める一助となれば幸いだ。 いよいよ4月下旬だな。ゲームマーケット当日、4/27(土)にもこのコーナーは更新するぞ。 次回は、物語の進行役『ゲームマスター』について解説しよう。 では諸君、 ゲームマーケット土曜日【M63】で待っているぞ。さらばだ!! ~ 終 ~
- 2024/4/23 14:47
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第7回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第七回 戦闘の進行 やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 いよいよ戦闘システムについて解説するとしよう。 こういった話を待っていた人も、苦手とする人も、とりあえずご覧いただきたい。 今回は、基本となる『戦闘の進行』についてだ。 ~ ①ラウンドと行動権、手番 ~ さて、今回も製作者からサマリーを拝借してきたぞ。 このサマリーを元に解説していこうと思う。 まず、戦闘は『ラウンド』という単位で管理されるぞ。 1ラウンドは『スタートフェイズ』『アクションフェイズ』『エンドフェイズ』の3つのフェイズに分けられている。 これを戦闘が終わるまで繰り返していくわけだな。 次に『行動権』についてだな。 『行動権』は、各ラウンドにおいてそのムゲンが行動できる権利のことだ。 通常、ムゲンは行動権を1つだけもっているぞ。 この行動権を消費することにより、アクションフェイズで〈A〉スキルが使用できる。 そして、アクションフェイズで行動権を消費することのできるタイミングを『手番』というぞ。 まあ要するに、『1ラウンドに1回、自分の手番がやってきて、メインとなる行動を行える』と認識しておいてくれ。 ~ ②戦闘開始処理と戦闘終了時処理 ~ イベントにおいて、GMが宣言することによって戦闘が始まるぞ。 戦闘が開始したら、まずGMはいくつかの情報を開示する。 まずは“戦況”だ。場所や天気についての情報だな。 次に敵をエネミーごとに、前衛か後衛のどちらかのポジションに配置していくぞ。 GMからこれらの情報が開示されたら、今度はPLがムゲンたちのポジションを決める。 最後に戦闘に参加している全てのキャラクターの『瞬発』の能力値を開示する。 『瞬発』とは、要するに素早さだ。 開示された瞬発を元に、おおよその行動順や、命中と回避の目算ができるな。 GMが設定していた戦闘の終了条件を満たせば、そこで戦闘が終了する。 基本的には『敵のHPを0にする』ことが条件となるだろう。 戦闘が終了すると、能力値や親愛度が上昇する一方で、疲労も貯まってしまうぞ。 ~ ③各フェイズについて ~ さて、いよいよそれぞれのフェイズについて説明しよう。 最初に行われるのが『スタートフェイズ』だ。 まずは前のラウンドで消費した行動権を回復するぞ。 次にポジションや、空を飛べるムゲンの位置を変更できるな。 その後、使用タイミングが〈S〉と書かれているスキルを使用できるぞ。 これらのスキルは行動権を消費せずに使用できるが、使いこなすには中々工夫が必要だ。 ぜひ、面白い戦い方を編み出してくれ。 そして、細かな処理を済ませれば、スタートフェイズは終了だな。 次は『アクションフェイズ』。 まず、行動権が残っているキャラクターを確認し、行動順を決定する。 行動順は、瞬発が速いキャラクターから順になるぞ。 決定した行動順に、1回ずつ手番を迎えることになる。 行動権を消費して、使用タイミングが〈A〉のスキルを使用できるぞ。 攻撃やら回復やら、そういった行動のメインとなるスキルだな。 全てのキャラクターが1回ずつ手番を終えたら、再び行動権が残っているかを確認する。 通常、1回ずつ手番を行えば全てのムゲンの行動権が消費されているのだが、強力な敵は行動権を複数もっていることもある。 そうした場合は行動権が残っているキャラクターだけで、再び行動順を決定して手番を行う。 アクションフェイズで全てのキャラクターの行動権が残っていないことを確認出来たら、 いよいよ『エンドフェイズ』になるぞ。 エンドフェイズでは、使用タイミングが〈E〉のスキルが使用できる。 とはいうものの、ここで使用するスキルの内容はほとんど全員同じだ。 前回、どのムゲンも最初に習得しているスキルの中に『具象循環』というスキルがあったな? そう、あれだ。 スタートフェイズやアクションフェイズでスキルを使用するために我々は具象力を消費する。 その具象力を回復し、維持するのが、この『具象循環』なのだ!! というわけで、毎ラウンドのエンドフェイズに、こうしたCPを回復するスキルを使用するのが基本になるな。 もちろん、こうしたスキルは行動権を消費せずに使用できるぞ。 後はスタートフェイズ同様、細かな処理を済ませ、エンドフェイズは終了だ。 次のラウンドに移行し、行動権の回復から始まる、というわけだな。 長々と説明してきたが、端的に言えば、まずアクションフェイズで何をしたいかだけを考えればいい。 あとは毎ラウンドエンドフェイズに具象力を回復するだけだ。 どうかね、ある程度簡単そうに聞こえてきただろう? 細かくルールが設定されているのは、公平性を保つためであったり、複雑な処理を整理するためであったり、という理由からだ。 データやシステムに拘りたい人は、最初からガッツリとルールブックを読みこんでくれる。 ならば、そういう方々のために長い文章を提供するのが、製作側の義務とも言えるだろう。 そうでない人は、システムはざっくりと把握するだけで、気負わずに楽しむといい。 後で気になることが出てきてから、いくらでも読み返せる。それだけの話なのでな。 遊び方も楽しみ方も、各々の認識次第、具象力次第だ。 自分と、共にセッションを行う仲間が、楽しいと認識できる遊び方を具象化するといい。 「余談だけど、ちっちゃは前回『バブルポップ』っていうスキルを取ったよね。あれはどういうものなの?」 「アクションフェイズの、自身の手番で使用する〈A〉スキルだ。 具象力で生み出した泡で敵に攻撃し、水属性ダメージを与えるぞ。」 「なにそれ!かっこいいじゃん!!!」 さて、今回もこのくらいにしておこう。 次回は、少しだけ今回の話に出てきた、戦況やポジションといった、 『戦闘を構成する要素』について解説しよう。 では諸君、また会おう。さらばだ!! ~ 終 ~
- 2024/4/20 13:37
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第6回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第六回 スキルの習得と進化 やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 今回はムゲンの具象力によって引き起こされる技『スキル』についてと、進化について解説しよう。 ~ ①スキルの習得 ~ ムゲンは育成や戦闘によって、『スキルポイント(SP)』というものを入手する。 このSPを消費することで、『スキルツリー』というスキルの系統図のマスを埋めていく。 こうして埋まったマスに書かれたスキルが使用できるようになるぞ。 まあ、このような説明をしたところで、あまり実感は湧いてこないだろう…。 そこで今回、製作者からスキルツリーの一部を特別に拝借してきたぞ!! これを使って、この場でスキルを習得してみせよう。 まずは、スキルツリーの見方を説明しておこう。 スキルツリーの上には、0から10までの数が書かれている一行がある。 これは、そのスキルツリーがどれだけ成長しているかを示す『ツリーレベル(TL)』という数値だ。 これによって、それぞれのスキルが、どのTLに位置しているのかを見ることになる。 より強力なスキルほど、TLが高い位置にある。 そうしたスキルを習得するには、エングレイバーとの絆を深める必要があるぞ。 さて、キャラクター作成時の、スキルツリーについても説明しよう。 まずは、最初の方にあるスキルを見てほしい。 これらは『絆スキル』と『一般スキル』といって、どんなムゲンであっても習得可能なものだ。 『絆スキル』は親愛度の上昇に応じて自動的に習得するスキルだ。 キャラクター作成時の親愛度では、『これからよろしく』と『君と一緒なら』を習得している状態だ。 次に『一般スキル』だ。 こちらは絆スキルとは異なり、スキルツリーを成長させるために、SPが必要になるぞ。 TLが0の位置にある4つのスキル『通常攻撃』『防御』『具象循環』『アイテム』は、 誰もが最初から習得しているな。 最後に、キャラクター作成時に決定した『属性』と『種族』によってスキルツリーが決定する。 TLが0の位置に書かれた自身の属性と種族のマスを埋めておく。 私であれば、<水>と<ビースト>だな。 キャラクターを作成した段階で、ここまで話してきたマスを全て埋めておく。 するとこのような状態になっているはずだ。 やっと準備ができたな…。お待たせした。いよいよSPを使ってスキルを習得していこう。 キャラクター作成時では、安定体のムゲンは7点、それ以外のムゲンは2点のSPをもっている。 1点のSPを消費するごとに、スキルツリーのマスを1つずつ埋めることができるぞ。 ただし、埋めることができるのは、現在埋まっているマスの右隣のマスだけだ。 つまり、高いTLのスキルや、キャラクター作成時に選択した属性や種族とは異なるスキルを、 間を抜かしていきなり習得することはできないぞ。 では、キャラクター作成時の段階でもっているSPを2点使い、マスを埋めていくぞ。 TLが奇数のマスは、スキルが書かれていないため小さくなっているが、 同じように1点につき1マスずつ埋めていくぞ。 見たまえ。こうして私は『バブルポップ』という技を習得したぞ!! ちなみにだが、キャラクター作成時の段階では、 親愛度が足りないため、TLが3以上のスキルは習得できない。 安定体のムゲンだけがいきなり強力なスキルを使用する、というわけではないので安心してほしい。 ~ ②進化 ~ では続いて『進化』についてだ。 以前、進化形態について解説したのだが、念のためおさらいしよう。 進化しないムゲンを“安定体”、 1回進化するムゲンを“変化体”、 2回進化するムゲンを“成長体”と呼び分けるぞ。 安定体は初めからステータスが強力だ。成長体はその真逆だな。 しかし、進化を行うことで、能力値の成長やSPの獲得ができるだけではなく、 種族や型、サイズ、さらには属性の変更まで行えるぞ!! 最初から頼もしい存在でいるか、未来へと可能性を残しておくか…。悩ましいところだな。 進化を行うためには、一定の育成期間や能力値、エングレイバーとの絆が必要だな。 物語を長く遊ぶほど、奥深いムゲンの育成を楽しめ、その際の大きな転機となるのが、進化というわけだな。 何より、進化したその姿が、君たちエングレイバーの喜びとなるはずだ。 ~ ③スキルの習得や進化のタイミング ~ 条件を満たしていればいつでも進化やスキルの習得を行える。 これも確か、以前話したな。 この『いつでも』というのが、本当になかなか『いつでも』でな…。 ・敵の攻撃に割り込んで、ダメージを減らすスキルをその場で習得して使用 ・進化によって属性が変わることで、属性相性の有利不利が逆転 なんてこともできてしまうのだ!! 戦闘に重点を置くTRPGを遊んだ経験の多い者ほど、このことに驚いていただけるのではないだろうか。 戦闘のバランス調整という点においては、これ以上GMを苦しめる要素はないと思われるが、 進化やスキルの習得による逆転勝利は、PLを大いに喜ばせることができるだろう。 それに何より、物語を盛り上げる要素として、これほどまでに劇的で、手に汗を握る瞬間を、 処理やバランスのために制限し、演出できなくなるのはあまりにももったいないとは思わないか? なぁに、未来のGMたちよ。今からマスタリングを憂う必要なんてない。 『GMが用意したエネミーが進化してはいけない』なんて、どこにも書いていないのだからな…! さて、今回もこのくらいにしておこう。 次回は、『戦闘の進行』について解説しよう。 では諸君、また会おう。さらばだ!! ~ 終 ~
- 2024/4/17 13:46
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第5回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第五回 セッションの進行と育成 やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 今回は『育成RPG ムゲン』におけるセッションの進行と、 ムゲンの育成について解説しよう。 ~ ①セッションの進行 ~ 『育成RPG ムゲン』における1回のセッションを通して、 君たちエングレイバーが我々ムゲンと共に過ごす1カ月間を描くことになる。 GMが設定したイベントと、ムゲンの育成を交互に行っていくぞ。 具体的には、このサマリーのようになる。刮目せよ!! まずセッションの開始と同時に、『育成レポート』の準備をするぞ。 『今まで』という項目の列があるので、最初のセッションであれば『ベーシックレポート』のデータを、 それ以降であれば先月までの育成記録を、そこに書き写して準備完了だ。 『イベント』はGMが用意する、物語における出来事や戦闘などの場面だ。 イベントが設けられるタイミングで、毎回イベントがあるというわけではない。 その辺は物語の内容や、GMの匙加減次第だな。 『イベント1』は物語の導入としての場面、 『イベント2~4』は『イベント5』にむけての準備、 そして『イベント5』がラストシーンとして盛り上がる。 おおよそこのような指針が基本となる、としておこう。 ~ ②食事の決定とシーズン行動 ~ 1回のセッション、つまり1カ月間は、育成を行う上で『上旬』『中旬』『下旬』の3つのシーズンに分けられる。 セッションが始まり、導入の『イベント1』が終わった後、 PLはその1カ月間におけるムゲンの食事を決定することになる。 何を重視したメニューにするのか、そのムゲンに合わせてエングレイバーが決定する。 アカデミーに食事を管理をしてもらう都合、 このタイミングで申請し、必要な金額を支払うことになるぞ。 好みのメニューを選べば、親愛度は大きく上がる。逆もまた然りだ。 金銭が用意できず、食事が無くなるなど言語道断だ!! やむを得ない時は、我々も野生的な食生活は可能だが、絆に大きな亀裂が生じることは覚悟しておいてくれ。 さて、食事メニュー決定後の『イベント2』も終了すれば、いよいよ『上旬』となる。 以降はGMが用意したイベントを挟みつつ、『中旬』、『下旬』と進行していく。 PLはそれぞれのシーズンにおいて、 エングレイバーとムゲンが何を中心に生活していたのか、という『シーズン行動』を決定するぞ。 シーズン行動は主に3種類に分類され、そこに『休養』が加わることになるな。 ・修行…能力値上昇:大。 ・仕事…能力値上昇:中。お金を入手。 ・遊び…能力値上昇:小。親愛度上昇。 ・休養…蓄積疲労度が回復。 PLが決定した食事メニューとシーズン行動は、セッション中に『育成レポート』へ記入し、能力値や疲労度、金銭などを管理していくぞ。 セッションが終了したら、その1カ月間における最終的な数値を、今度は『年間レポート』へと記録しておく。 次のセッションを始める時に、年間レポートのこの記録を、再び翌月の育成レポートへと書き写す。 こうして次のセッションの準備も、すぐにできてしまうわけだ。 育成レポートに記録してきた地道な積み重ね、 年間レポートに長く確かに刻んできた、成長の軌跡。 ステータスの変化と計算も、大きな達成感となるだろう。 また、食事メニューやシーズン行動を決定する中で、 エングレイバーとムゲンがどのように過ごしているのかを想像すると、非常にワクワクするぞ。 そしてそれを、RPへと具象化するのだ!! その姿こそが、いつか、君たちの“生きている証”となるだろう…。 ~ ③疲労度と疲労判定 ~ さて、ムゲンも君たち人間と同じように疲労がたまっていく、という話を以前したことがあると思う。 少しややこしい話をするのだが、ムゲンを育てる上で知っておくべきことなので、ぜひ聞いてくれ。 休養以外のシーズン行動を選択したり、戦闘を行ったりすると、ムゲンに疲労がたまっていく。 これを『蓄積疲労度』というぞ。 一方で、ムゲンのHPの能力値が上昇すると、『最小疲労度』という負の値が大きくなる。 この最小疲労度は “疲れに対する強さ=疲れがどのくらいたまっても平気なのか” を示す値だと思ってくれ。 この『最小疲労度』と『蓄積疲労度』の合計が、 『現在疲労度』という“ムゲンが今どれだけ疲れているか”を表す値となる。 『現在疲労度』が正の値になっている時は“疲れが表に出ている”というニュアンスになるので、 休養を選択した方がいいだろう。 例えば、『最小疲労度』が[-7]、『蓄積疲労度』が[8]の時、 (-7)+8=1 という計算によって、『現在疲労度』は[1]となり、分かりやすく疲れている様子になるだろう。 『現在疲労度』が[2]以上の時に休養以外のシーズン行動を選択すると、体を壊してしまうリスクが伴う。 この時『疲労判定』という判定が行われ、失敗すると“無理が祟った”ということになる。 具体的には、選択した『シーズン行動』が無意味になるだけでなく、次のシーズン行動は必ず『休養』になるぞ。 要するに、慢心は禁物だ。くれぐれも無理はしないでくれよ。 「そうだね、ちっちゃ。出来ればエングレイバーにも無理をさせないで欲しいところなんだけど。前回捕まえるの大変だったんだから……」 さて、今回もこのくらいにしておこう。 次回は、『スキルの習得』と『進化』について解説しよう。 では諸君、また会おう。さらばだ!! ~ 終 ~
- 2024/4/13 12:49
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第4回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第四回 キャラクター作成 やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 今回は『育成RPG ムゲン』でのキャラクター作成について解説しよう。 さて、事前に断っておくが、キャラクター作成の“方法”については、ここではあまり解説しない。 色々と悩んだのだが、ルールブックに書いてあることを、私が延々と読み上げるだけなのもつまらない。 どのみち、ルールで気になる点が発生したら、発売後に説明しなければならないのでな。二度手間は避けたい。 発売前の今、君たちが知りたいのは、 「この作品は買うに値するかどうか」を判断するための“魅力”だと、私は考えた。 なので今回は、キャラクター作成の“魅力”について解説させていただこう。 ~ ①自由 ~ まずは、何といっても自由度と、選択の幅だな。 3つの『種族』、種族ごとに3つの『型』、型で指定された範囲内での『サイズ』。 それから10種類の中から選ぶ、1つあるいは2つの『属性』、食事の『好き嫌い』。 そして、将来的に何回進化が行えるのかを決める3つの『進化形態』。 今ここに挙げた要素だけでも、何百通りものムゲンを具象化できることがお分かりいただけただろう。 ここから育成によって能力値を成長させ、180種類以上もあるスキルを習得するわけだ。 こうして誰にも真似できない、君だけのムゲンが生まれるのだ。 そのムゲンを育て、共に物語を紡ぐのは…、 そう、“刻む者(エングレイバー)”である君たちだ!! どうだ、ワクワクしてきただろう…? そうだな、もっとワクワクすることを特別に教えてやろう。 製作側は、本当はもっと多くの種族を見せたかったらしいのだが、データ量が膨大になるため断念したのだとか。 今回収録している『ビースト』『ドラゴン』『プラント』はどれも育成しやすい種族として選ばれている。 この作品が多くの人々に認知され、具象力が高まった時、他の種族について語る日が来るかもしれないな…。 ちなみに君たち“刻む者”については、容姿や設定は自由に決めるといいぞ。 特に能力値が設定されているわけでもないのでな。 何?『テキトー』、だって? ……。 違うな。認識を改めたまえ。『自由』なのだ! データとて、その物語に集まったGMとPLが望むものであれば、独自のものや改変したものが生まれるはずだ。 それこそが、TRPGという遊びの良いところではないかね? ~ ②簡単 ~ キャラクター作成は、基本的に先程説明した要素を選択するだけで行える。 種族や型、属性などによって決められた数値を、『ベーシックレポート』に書き込むだけで完成だぞ。 『ベーシックレポート』とは、キャラクター作成時に使用する、記録用紙だ。 我々と刻む者が出会った当時の、これから育成をする上での基礎情報のまとめ、といったところだな。 選択肢の多さに迷った時は、サンプルキャラクターたちを使うといい。 6つもの魅力的なペアを記載したぞ。私と我が主も載っているな。 外見や設定、言い回し、ムゲンと刻む者との関係性といった要素は、自由に変更して構わない。 あくまで我々は“サンプル”だからな。君たちの描きたい物語に合わせるといい。 この可憐なる容姿で、誰もがこのような思い上がった口調で語る必要もなかろう? ちなみに、初めから育成をある程度進めた状態でキャラクター作成をすることもできる。 ルールに慣れてきたら、この方法で様々なデータを試してみるのもアリだろう。 サンプルキャラクターたちも、半年ほど育成を行った例を記載している。 どういった育成を行っているのか、参考にできる点があるかもしれないぞ。 ~ ③RP(ロールプレイング) ~ さて、最後にどのキャラクターを“誰が演じるのか”という話だ。 …今更だか、かなりメタな領域の発言だな。 このコーナーを読んでる君たちも、私の“中身”については薄々勘付いているのかもしれない。 まあそれを言葉にしてしまうのは、無粋というものだろう。 君たちが私を“ちっちゃ”だと認識する限り、私は“ちっちゃ”として在り続ける。 そういうものさ。 さて、話を戻すぞ。 RP(ロールプレイング)とは、その世界においてのキャラクターの行動や発言を決め、演じることだ。 TRPGという遊びにおける楽しさを担う、重要な要素の一つだと考えていいだろう。 それは『キャラクターに魂を吹き込む』という行為だからだ、と製作者は考えているようだな。 刻む者のRPは、その刻む者を作成したPL、としている。 ムゲンをどのように育て、どのように戦わせるのかも、ルール上、全て刻む者であるPL次第となる。 しかし、ムゲンのRPについては、話は別だ。 個人の人間性や趣味、セッションを共に遊ぶグループの雰囲気は多種多様であり、 ムゲンたちが生き生きとしている様子を描くために、どのような遊び方が最適なのかは異なってくるだろう。 従って、君たちが生み出したムゲンを誰が演じるのかは、君たちが決めることになる。 GMが全てRPするのか、刻む者とセットで一人二役を演じるのか、セッションを共にする仲間に演じてもらうのか…。 君たちに合った方法で、君たちだけにしか描けない物語を描くといいだろう。 「やっぱりここにいた! こら、ちっちゃ!!!!講義室を勝手に使わないでってこの間怒られたばっかりでしょ!!ちゃんと申請を出してからって―――」 おや、我が主にバレてしまったか。 今回もこのくらいにしておこう。 次回は、『セッションの進行』と『育成』について解説しよう。 では諸君、また会おう。さらばだ!! 「どわーー逃げないでよぉ!あー!クッソ足速いんだよな!!!!!ちっちゃ!!!!!」 見よ!この華麗な足さばきを!シュシュシュッ ~ 終 ~
- 2024/4/9 0:38
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第3回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第三回 エングレイバー・世界観 やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 今回は君たち『エングレイバー』と、世界観について解説しよう。 ~ ①『刻む者(エングレイバー)』とは ~ ムゲンとの共存を目指すため、ムゲンを育てる人間たちのことを、 「ムゲンの存在を人々の心に刻む」 という彼等の役割から、“刻む者(エングレイバー)”と呼ぶぞ。 ムゲンを認識できる人間であれば、誰でもムゲンを育てることができる。 ただ、夢みる心のある少年少女の方が、我々の存在を認識しやすい傾向があるような気もするな。 ムゲンと共に過ごし、何を為すかは、そのエングレイバー次第だな。 元々は、ムゲンのもつ具象力をより高めることで、 その存在をより確かなものにしようとする専門家としての呼び名であったらしいぞ。 エングレイバーは、食事も仕事も、毎日を我々ムゲンと共に過ごすとになる。 余裕のある時は修行で鍛えたり、遊びを通して絆を深めたりすることもできるぞ。 しかし我々も、がんばり続けると疲労がたまる。時には休養も大切だ。君たち人間と同じだな。 ~ ②物語の舞台『アーカディア』 ~ 文明の光が街を照らし始め、人々が理性と科学を信じるようになった時代。 君たちにとっての17~19世紀ごろを想起させる、変化の激しい歴史の分岐点。 そんな時代の『アーカディア』という国が物語の舞台だ! 君たちの生きる時代や世界と関係性があるのかどうか。 それは君たちが自由に設定するといい。 さて、正式な国名は『アーカディア共和国』になるな。 市民革命によって1000年続いた『アーカディア帝国』が終結し、現在に至るぞ。 市民革命によって、禁忌とされていた遺跡が解放され、埋もれていた技術が次々と解明された。 これによって産業革命が始まり、屈指の科学技術大国となったぞ。 その革新の速度は異質そのもの…。 文明の発展と大自然がアンバランスに混ざった光景が広がっている。そんな国だ。 科学文明の発展により、都市に住む人間たちは我々ムゲンの存在を疑い、認知できない者が増えているらしい。 しかし、かつては有名な御伽噺や伝承にありふれた国でもあったため、 都会から離れてしまえば、我々の存在を疑う者は少なくなる。 アーカディア政府は我々ムゲンとの共存を実現すべく、様々な政策に取り組んでいるぞ。 ~ ③調和の学び舎『ハーモニックアカデミー』 ~ 「ムゲンを忘れてしまう人々の心に、その存在を刻む」 これを実現できるエングレイバーとムゲンを育成するための学び舎、 それが『ハーモニックアカデミー』だ!! 講義室、研究室、資料室、訓練場、医務室、食堂、宿舎…。 ムゲンのことを知り、育てるためのあらゆる設備が揃っている。 育成費用を稼ぐための仕事の紹介や、食事メニューの提供も行っているぞ。 君たちエングレイバーの、心強い総本山といって過言ではないだろう。 学園の名の由来である「人とムゲンの調和」を目指すため、ムゲンと力を合わせて人間の営みを手伝ったり、各地で見られるムゲンが絡む事件を解決したりという活動も行っているな。 ちなみに、政府の支援を受けているはずなのに、経営難だ。 給料も、食費も、なかなかシビアに管理されることになるぞ。 (こら、ちっちゃ!そういうことは言わないの……!) (む。嘘ではないぞ) (嘘じゃないからダメなんだってば……!) こほん。失礼した。 アカデミーに所属するのに、年齢の制限や決まった期間はない。 独立してムゲンを育てるエングレイバーもいるぞ。 アカデミーは、そうした個人的にムゲンを育てているエングレイバーへのサポートも行っているな。 さて、今回もこのくらいにしておこう。 次回は、『キャラクター作成』について解説しよう。 では諸君、また会おう。さらばだ!! ~ 終 ~
- 2024/4/5 21:20
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第2回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第二回 ムゲン やあ諸君。また会ったな。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 前回予告した通り、今回は我々『ムゲン』について解説させていただこう。 ~ ①『ムゲン』とは ~ 『幻素』と呼ばれる仮想粒子によって構成された生命体、それが我々ムゲンだ! 幻素は、人間に限らずあらゆる存在が抱いた認識、心象、概念などを反映し、それを形成するらしいぞ。 つまり、ムゲンとは“イメージが生み出した架空の生命体”ということになるな。 「いる」と認識すれば、いる。「いない」と認識すれば、いない。 こういった仕組みを解明する“文明の進歩”とは大したものだ。 そのような存在だと理解されてしまえば、我々の存在が薄れていくのも必然か。 …我々を認識できない人間も、増えてきたものだ。(しみじみ) 認識が希薄になった私の生きる時代では、我々ムゲンが存在できる限界はおおよそ1年と言われている。 神話伝承に描かれているような、『古代種』たちであれば、話は別だがね。 そうした永い時を生きる存在にもなると、逆に自らの存在を人間に認識させることもできるのだとか。 大いなる存在への憧憬とは、果てしないものだ。それは人間もムゲンも同じなのかもしれないな…。 ~ ②『具象力』とスキル ~ さて、儚い存在だと哀れみを抱かれてしまうと、我々の存在が薄まるばかりだ。 何より、下に見られるのはいささか性に合わんな。 幻素で構成された我々ムゲンだからこそ、成せる力があるのだよ。(フフン…) 先程も言ったように、幻素には認識、心象、概念などを反映し、それを形成する力がある。 我々ムゲンは、自らを構成する幻素を用いて、抱かれている自身のイメージを反映させ、 科学的には説明できそうにない技や超常現象を引き起こすことができるのだ! この現象は『具象化』と呼ばれ、ムゲンがもつ具象化の能力を『具象力』という。 そもそも我々自身、この幻素の具象化によって成り立っている存在、ということだな。 さて、この『具象力』によるムゲンの技や能力のことを『スキル』と呼ぶ。 180種類を超えるスキルが、本書には書かれているぞ。 君たちが想い描く演出と戦術を、存分に具象化するがいい。 ~ ③種族・型・属性・進化形態 ~ ムゲンは、その特徴や性質によって、いくつかの種族に分類されている。 今回は『ビースト』『ドラゴン』『プラント』の三種族を収録しているようだが、まだ見ぬ種族もいるはずだろう。 さらにその種族の中でも、姿かたちについて『型』の分類がある。 ビースト種であれば、これぞ動物というイメージの『ビースト』、ペットのような小型動物のイメージの『ファミリア』、動物とは普段呼びそうにない昆虫などの生き物を『モンスター』、といったように型が分類されるぞ。 また、種族や型だけでなく、我々ムゲンは『属性』をもっている。 私に関して言えば、『ビースト』種、『ファミリア』型の『水』属性、ということになるな。 そしてムゲンの中には、何らかの影響を受けて姿や能力を大きく変化させるものがいる。 そう、我々ムゲンは『進化』するのだぁッ!! 進化しないムゲンを“安定体”、 1回進化するムゲンを“変化体”、 2回進化するムゲンを“成長体”と呼び分けるぞ。 ルール上ではなんと、条件を満たしていればいつでも進化やスキルの習得を行えるらしい。 『仲間の危機を救うべく、その姿を進化させる』 『戦闘中に習得したスキルが、相手の弱点をついて逆転する』 君たちが描きたいと熱望する、あの演出この演出を具象化することができるぞ!!! 「こらー!ちっちゃ!!!勝手にいなくならないでって!!!言ったじゃん!!!!!どこだー!!!」 む!我が主! 今回もこのくらいにしておこう。 次回は、ムゲンを育てる君たち『刻む者(エングレイバー)』と、世界観について解説しよう。 では諸君、また会おう。さらばだ!! ~ 終 ~
- 2024/4/2 19:48
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- ちっちゃのムゲン講座 第1回
- ちっちゃのムゲン解説講座 第一回 作品概要 やあ諸君。 私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。 このコーナーを見ているということは、『育成RPG ムゲン』に興味をもってくれたということだな。 ムゲンの世界へようこそ、新たなる“刻む者(エングレイバー)”諸君。 ここでは、『育成RPG ムゲン』の基本情報、ルール、世界観などの解説や、 今までSNSなどで掲載してきた情報のまとめを、この私、ちっちゃが語らせていただこう。 それでは、“これからよろしく”。 早速、作品概要について話をしよう。 ~ 『育成RPG ムゲン』とは ~ 本作品は、テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)のルールブックだぞ。 一応解説しておくと、TRPGとは、ゲームマスターと呼ばれる進行役が準備した物語の中で、 プレイヤーが自身で作成した登場人物になりきって、会話によって物語を紡いでいく遊びのことだ。 『育成RPG ムゲン』は、想像力によって存在が成立している“ムゲン”という不思議な生き物を育てるTRPGだ。 君たちが想い描いた、君たちだけのムゲンを、君たち自身が物語の主人公となり、 その手で育てることによって、君たちだけの物語が生まれるのだ! 君たちは我々ムゲンの存在を世間に示す人間“刻む者(エングレイバー)”となり、 あるいはその相棒のムゲンとなり、 鍛え、働き、遊び、日々を共に過ごすことになる。 出会いと別れ、試練や成長といった出来事を経て、その1年間は、かけがえのない想い出となるはずだ! と、軽く紹介したところで、基本的な情報をまとめておこう。 ・販売価格:基本ルールブック 3000円(予定) 《新作!》拡張ルールブック2000円(予定) ・販売日時:ゲームマーケット2024秋 11/16(土) ・推奨プレイ人数:ゲームマスターを含め3~5人 ・想定プレイ時間:1シナリオあたり1~2時間 続いて、遊ぶための準備についてだ。 ・各種『レポート』の印刷 ・6面ダイス2個 ・筆記用具など 『レポート』やシート類は、ルールブックの巻末にあるものをコピーして使用するぞ。 つまり、本書を買って、サイコロを手に取れば、すぐに遊べるということだ。 基本的にはこれだけだ。もう一度強調しておこう。 ≪≪≪ルールブックさえ買えば、すぐに遊べる!!!!!≫≫≫ …とはいうものの、物質として以外の準備もあるので、それについても触れておくぞ。 ・仲間と時間と空間 TRPGを遊ぶための最大の難関だな。 時間や空間を提供してくれた仲間への、感謝の気持ちを忘れてはならんぞ。 ・想像力と具象力と親愛力 データの話をしているのではないぞ。わかるな? TRPGを楽しむ最大のコツ、それは「自ら考えること」、それを「PCの言動にすること」、 そして「その物語を共に遊ぶ仲間と楽しい時間を共有すること」だぞ。 我が主たちもこれらの事を大切に、自由に楽しく遊んでいるな。 初心者でも楽しめるように、気軽にGMがマスタリングできるようにと、我々は様々な工夫を凝らしている。期待してくれて構わん。存分に期待するのだ! 何ならセッションをする人が集まらなくても、ムゲンを育て、友達と見せ合うだけでも楽しいぞ。 ぜひ、その手に取り、多くの人々に我々ムゲンを認識してもらえると嬉しい。 「ちっちゃーーー!?もー!どこ行ったんだー!ちっちゃーーーーーーー!!!!」 ヌッ、我が主の呼び声! では諸君、今回はここまでだ。 次回は我々『ムゲン』について解説するぞ! さらばだ!! ~ 終 ~ 更新:2024/8/14 秋ゲムマ用に内容を1部変更いたしました。
- 2024/3/29 12:18
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- 『育成RPG ムゲン』のご紹介
- こんにちは! アナログゲーム制作サークル J&J 広報担当のにしもらんどです。 ルールブックの入稿が終わりましたので、改めて今回頒布する『育成RPG ムゲン』についてご紹介させてください! 【商品情報】 制作:J&J (ゲーム制作サークル) 参加ジャンル:TRPG 参加日:4月27日 (ゲームマーケット2024春 土曜日のみ) 作品名:『育成RPG ムゲン』 ムゲンとは、『幻素』と呼ばれる仮想粒子によって構成された不思議な生命体。 あなたは「ムゲンの存在を人々の心に刻む」という役割を持った『刻む者(エングレイバー)』や『ムゲン』自身を操作して様々なセッションを行うことが出来ます。 共に食事をしたり、仕事をしたり、修行で鍛えたり、遊びを通して絆を深めたり……。育成方法は多岐にわたります。 あなたの想い描くキャラクターたちは、どんな物語を紡いでいくのでしょうか。 サンプルシナリオ付きのルールブックは ゲームマーケット限定価格 2000円で販売予定です。是非お手にとって見てください。 《X》 https://twitter.com/J_and_J_trpg 《マシュマロ(ご質問などはこちらからどうぞ!)》 marshmallow-qa.com/cv6fesi153kjs6j
- 2024/3/20 10:37
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】
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- 新作育成RPG『ムゲン』とJ&J初出展のお知らせ
- はじめまして。 アナログゲーム制作サークル J&J 広報担当のにしもらんどです。 この度J&Jはゲームマーケット2024 土曜日に初参加することになりました。 ↓今回販売するのはこちら↓ 新作 「育成RPG『ムゲン』」 基本ルールブック(サンプルシナリオ付き) ゲムマ限定予定価格:2000円 必要なのはサイコロ2つ🎲🎲 そしてあなたの想像力 具象力! この本を片手に、あなただけの『ムゲン』を育てて、あなただけの物語を描いてください。 X(旧Twitter)やBlueskyでも詳細を更新しています! X→@J_and_J_trpg Bluesky→@j-and-j.bsky.social ゲームマーケット2024春 4/27(土)の部 ぜひよろしくお願いします!!!
- 2024/2/27 10:50
- J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】