一石ラボ @ein_stein_labo
細々と、一人でボードゲームを作っています。
2018大阪が初参加です。
大航海時代の提督になって、空白の地図を埋めていくゲーム、ブランクワールド~Complete the Atlas~がデビュー作です。
ブログ一覧
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 10
- 手番に探索を行って陸地を発見することで名声点を得るほかに、ラウンドの終了時に、港のある都市の特産品を貿易して、貿易収入を得ることができます。 多くの特産品は、貿易でお金を得ることができますが、特に価値の高い特産品(王冠のマークの特産品)は、お金の代わりに名声点を得ることができます。 例えば、下のように港がある場合、赤のプレイヤーは1名声点と、6万レイスのお金を、貿易収入として得ることができます。 ただし、あまり名声点を得られる特産品の港ばかりを作ると、次の探索資金が足りなくなってしまうので、気を付けなければなりませんが…。
- 2018/3/12 20:10
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 9
- 次々と陸地を発見して、下のような場所を探索し、さらに右のボストンのタイルを配置することとなったとします。 配置するタイル→ この時に下のように配置すると、まずは青いラインが2本つながりますので、配置で3名声点、得られます。 しかし、陸地で囲まれた探索値5のスクエアには、海がつながっていないので、もう船団コマは入ることができません。 このような状態にすることができた場合、内陸地発見のタイルを表にして配置して、追加で4名声点を得ることができます。 このように、うまく内陸地を作ることで、大量得点のチャンスがあります。
- 2018/3/11 20:34
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 8
- 陸地を発見して名声点を高めるほかに、ブランクワールド~Complete the Atlas~では、大発見カードという、いわばミッションが用意されています。 例えば、こんな感じです。 大発見カードのミッションを達成すると、右下の王冠に書かれた名声点が得られます。 前回のブログで、このように陸地が発見されました。 水色のエリア、つまり北アメリカエリアで、最初に3つの陸地をつないだことになり、「新大陸発見」のミッションを達成したことになります。 他にも、以下のようなミッションがあります。 「南方探索完了」は、他のミッションと違い、達成されたラウンドに、アフリカエリアに港を持っているプレイヤー全員に、南方探索に功績があったとみなされ、2名声点が与えられます。 また、「世界の果て発見」と「世界球体証明」は、相反するミッションなので、どちらかしか達成できません。 さらに、世界に果てがあると、「世界周航」も達成不可能となります。
- 2018/3/10 20:00
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~をご予約いただいた皆様へ
- 一石ラボのCRAZYRATです。 ブランクワールド~Complete the Atlas~の予約フォームを、公式サイトに設置しております。 おかげさまで、それなりにご予約をいただいておりますが、概ね24時間以内には、到着確認のメールを送らせていただいております。 もし、ご予約いただいたにもかかわらず、当方から「ブランクワールドのご予約を承りました」というタイトルのメールが届いていない方がいらっしゃいましたら、こちらからお問い合わせいただけたらと思います。 なお、予約フォーム、公式サイト、到着確認メールでもアナウンスしておりますが、4/1当日は、15時までに取りに来ていただけますよう、お願いします。 もし、連絡なく15時までに取りに来られていない分につきましては、一般販売に回させていただきます。 よろしくお願いします。
- 2018/3/10 9:10
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 7
- 探索が終了したら、通過した都市に港を建設する事ができます。 港は、その都市の特産品を貿易して収入を得られるだけでなく、次の探索の出発点になります。 ただし、一手番に建設できる港は1つだけ。 価値の高い特産品を産出する都市と、探索の最前線に最適な都市、どちらに港を建てるか、といったジレンマが生まれたりします。 例えば、このように探索して、陸地を発見してきた場合、次の港の建設地として、探索の拠点として2万レイスの特産品に甘んじるか、探索には不利でも4万レイスの特産品を選ぶか、といった選択になります。
- 2018/3/9 20:07
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 6
- ブランクワールドの地図には、特定地と呼ばれる6ヶ所のスクエアがあります。 ここで陸地を発見した場合は、陸地タイルを置くのではなく、元々印刷されている、決まった地形になります。 例えば、北アメリカエリアにある西インド諸島、ここで茶色の発見マーカーを引けると… 地形はこうなります。 また、特定地タイルの王冠に書かれた名声点が得られます。 西インド諸島の場合は、2名声点ですね。 西インド諸島は、コロンブス一行が、地球は丸いと信じて、アジアに向かうのに西へと船を進め、インドに到着した、と思って名付けた場所ですね。 他にも、幻の大陸(ムー大陸、周囲に陸地ができやすくなる) 喜望峰(アフリカ最南端) 香辛料貿易地(インド、貿易で名声点が手に入る) ジパング(黄金の島、日本、われらが故郷) 珍獣の王国(オーストラリア、このエリアには動物の発見が多い) などがあります。 これらの発見は、歴史に名を遺す偉業となります。 (勝敗には関係ありませんが、歴史年表を作る、という追加ルールを作る、というアイデアがあります。)
- 2018/3/8 18:43
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 5
- しかし、海には危険もたくさんあります。 危険なものに遭遇してしまうと、船乗りたちが逃げ帰ってしまいます。 例えば下の例は、ローレライに遭遇してしまったところ。 海の厄災に出会ってしまうと、航続距離がまだ残っていても、手番終了となってしまいます。 その代り、発見チャートの値を2つ、進めることができます。 また、海賊に遭遇することもあります。 この時は、海賊チップを投げ上げて、宝箱が多ければ海賊を撃退してお宝ゲット、 逆に海賊の旗が多ければ、最も価値の高い特産品を産出する都市を襲われて、そのラウンドにはそこからの収入が得られません。
- 2018/3/7 20:31
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 4
- 陸地タイルには、動物や遺跡などが描かれたものがあります。 下の例では、コンドルを発見しました。 こういった陸地には、発見マークが描かれています。 この陸地を発見した時は、発見マーカーを1つ進めか、発見の権利を売って、即座に3万レイスを得るかを選択します。 最終的に、発見チャートの値が上位2位までのプレイヤーには、追加の名声点が与えられます。 なお、陸地を発見できなかった場合でも、海の発見をすることがあります。 下の例では、セントエルモの火を発見しました。 こうして、発見を重ねることでも、名声を高めることができます。
- 2018/3/6 21:44
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 3
- 陸地を発見できた場合は、陸地タイルを配置します。 陸地タイルは、大陸ごとに色分けされていて、取り出した茶色いマーカーの数に応じて、1個・2個・3個以上の3種類に分かれています。 陸地タイルは、茶色いマーカーの数が少ないほど海の割合が多くて、特産品の価値が低く、マーカーの数が多いと陸地の割合が多く、特産品の価値が高い、という特徴があります。 陸地タイルを配置する際には、海路(茶色い点線)がつながるように配置する必要があります。 当然のことながら、船団は海路しか通れませんので、この後の探索航路を考えながら配置していきます。 また、陸地の青いラインをつなげることで追加で名声点が入りますが、青いラインの方向には、探索値の補正が入るので、今の名声を優先するか、将来の陸地の出やすさを優先するか、というジレンマも生じます。 例えば、このように配置すると、陸地発見の名声1点+ライン2本で3名声点が得られます。 一方、下のように配置すると、1名声点しか得られないものの、2方向の探索値に+1の補正が入ります。 陸地を発見しやすくして、そこで発見した陸地とラインをつなげることで、より高い価値の特産品を産出する港を見つけることができるかもしれません。 今後の探索の方向性を考えながら、どのように配置するかを選択していきます。 こうして、陸地を発見しながら、探索を進めていきます。
- 2018/3/5 21:52
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 2
- 初期のプレイヤーの手元には、5万レイス(銀貨1枚が1万レイス)と、今後建設するための港が2つ、そして個人カードとサマリーが渡されます。 個人カードには、船団の現在の航続距離を示すチャートと、移動距離に対応する費用の表が書かれています。 初期状態では、航続距離は1スクエア(マス)だけです。 さて、航続距離が1スクエアなので、その分の費用、1万レイスを支払って、港から出航します。 赤のプレイヤーは、南に向かいました。 未知の海には、陸地の出やすさを示す「探索値」が書かれています。 この値は、周囲に陸地ができることで増えたり、稀に減ったりもしますが、それらの補正後の数のマーカーを袋の中から取り出します。 水色のマーカーは海を表し、茶色は陸地を表します。 つまり、水色しか引けなければ陸地は発見できず、茶色が引ければ陸地発見です。 ただし、陸地が発見できなくても、お金をかけてもっとよく探索することができます。 費用をかけることで、追加のマーカーを引くことができるのです。
- 2018/3/4 20:03
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~の遊び方 1
- さて、これからはブランクワールドの遊び方を、ダイジェストでお伝えしていきたいと思っています。 まず、初期配置はこんな感じです。 4人ゲームの場合、ヨーロッパの4つの都市のいずれかに、各プレイヤーは港を配置して、そこに船舶コマを置きます。 ここが、探索の拠点となります。 このゲームは、最終的に名声を高めることが目的ですが、その方法はいくつかあります。 ①陸地を発見する。 ②大発見カードのミッションを達成する。 ③海、動物、遺跡、地理的などの発見を究める。 ④高価な特産物を貿易する。 ⑤お金を貯める。 ⑥教会を建設してキリスト教を布教する(追加ルール)。 船団を派遣して探索し、世界地図を確定しながら、これらの方法で名声を高めていくのです。
- 2018/3/3 22:11
- 一石ラボ
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- 「ブランクワールド~Complete the Atlas~」の内容物
- ブランクワールド~Complete the Atlas~の中身は、こんな感じです。 けっこう、盛りだくさんです。 左上にあるのが箱です。小さく見えますが、A5サイズです。 そして、上段中央がゲームボード。A3四つ折りです。 右上が説明書。 中段左は、袋とそこから取り出すマーカー、そして木駒類です。 船や教会の駒などがあります。 その右側にあるのが印刷物のコンポーネントです。 ボード上に配置するタイルや、お金や港のマーカーなどですね。 下段はカード類。 下に敷いているテーブルクロスは入っていません。 撮影用小物ということで(笑)。 ずっしりと重く、計ってみたら500g近くありました。 内容量には自信があります! もちろん、内容にも自信は持っていますが。
- 2018/3/2 18:35
- 一石ラボ
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- 「ブランクワールド~Complete the Atlas~」の予約受付をしています
- 今日は3月1日、ゲームマーケット2018大阪まで、ちょうど1か月となりました。 少し前から、試行運用という形ですが、ブランクワールド~Complete the Atlas~の公式サイトにて、予約受付をしております。 というもの、ゲームマーケットでサークル参加するのは初めてで、しかも関東からの遠征という事もあり、どのぐらい持っていけば良いのか、皆目見当もつかない状況でして、予約の受付数を見て、持ち込み数も決定したいと考えているからです。 一応、持ち込み数は最大で100個ぐらいかな、という想定でいるのですが、予約が少ないようであれば、そんなに持っていっても仕方ないですし…。 まあ、ありがたいことに、すでにご予約をいくつかいただいておりまして、何とか、全く売れずに悲しい想いで帰る、という事はなさそうです。 しかしながら、確実に入手したい、とお考えいただいている方がいらっしゃいましたら、ぜひともご予約をお願いします。 よろしくお願いします。
- 2018/3/1 18:31
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 【あとがき】
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 これまで、10回に渡って駄文を綴ってまいりましたが、苦労したことを聞いてほしかった、というわけではありません。 私のように、絵も描けない、目新しいメカニクスを考えられるわけでもない、デザインセンスがあるわけでもない、一緒に頑張ってくれる仲間がいるわけでもない人間でも、ここまで出来たんだから、ボードゲームを作りたい、という気持ちを持っている方には、ぜひともがんばって、一歩踏み出してもらいたい、という事が伝えたかったんです。 とにかく、粗削りでもいいから試作版を作ってみる、遊んでもらってみる、それだけでも、とっても楽しいです。 そして、面白かった、と言って貰えたときの喜びはひとしおです。 さらに、完成した時の感動は、作った者にしか味わえません。 きっと、完売した時は、もっと嬉しいのだと思います。 ぜひ、未知の海に、船を漕ぎ出してください! 一緒に、同人ボードゲーム界の地図を、埋めていきましょう!
- 2018/2/28 9:46
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 10
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 さて、最後に立ちはだかったのは、原価の壁でした。 印刷代、コンポーネント代を計算して、何とか3000円までに抑えたい、そう考えていたのですが、最初の見積もりでは、ちょっと難しそうな感じでした。 しかし、いくつもの印刷屋さんに見積もりを依頼した結果、厚紙印刷のコムスさん(コンポーネント印刷)、パックス・エムさん(箱印刷)に出会うことができ、ギリギリ3000円で頒布できるところまで、何とか持っていけました。 少なくとも、価格の割に内容物が少ない、という印象はないはずです。 ただし、見込みほど売れなかったら、赤字になっちゃうんですけどね… A3版ボード四つ折りで、箱はA5サイズ、これだけのものが入っています。 ここまで出来て、かなり満足しています。 でも、ボードゲームは遊んでいただいて、面白いと感じていただいてなんぼ。 ここからが、本当の勝負です。 まだまだ、がんばります。よろしくお願いします。
- 2018/2/27 18:59
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 9
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 主に、このゲームのテストプレイをするために、OMO試遊会(当初はOMOテストプレイ会)を立ち上げ、多くの方に遊んでいただく中で、色々なことを試すことが出来ました。 しかし、最も大きかったのは、池袋のボードゲームカフェ、サイコロブクロさんで行われていた、ボードゲームの作り方、みたいなイベント(すみません、正式な名称がわかりません)でのEJIN研究所の江神号さんとの出会いでした。 江神さんと言えば、あのハコオンナの作者であり、国内では数少ないプロのボードゲームクリエイターの一人です。 この出会いがなかったら、このゲームは完成していなかったかもしれない、と思えるほどです。 その後も、ハッピーゲームズのRYOさんや、堀場工房の堀場わたるさんなど、先人たちのご助言等により、このゲームはブラッシュアップされていきました。 テストプレイでも、終わった後に「面白かった」といった感想をいただけることが多くなってきて、ようやく、完成を迎えることが出来たのです。
- 2018/2/26 19:16
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 8
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 さて、ゲームのベースができてからは、次の3点が制作の課題でした。 ①運要素が非常に強いため、どこに戦略要素を入れるか。 ②運の悪さによって遅れてしまったプレイヤーをどうやって救済するか。 ③目標となったTHE ATLASの雰囲気を、どれだけ表現できるか。 探索して発見する、というワクワク感を出すためには、どうしても運要素が強くなります。 しかし、ボードゲームとしては、運だけでなく、戦略的な要素も入れたい、という想いもありました。 手札でいろいろな効果を使えるようにしたり、発見の判定するダイス(当初はダイスを使っていました)を選択できたり、といった試行錯誤を繰り返しました。 結果的には、運要素が強めのまま、完成となっています。 発見のワクワク感は、戦略的にできてしまうと、やはり薄れてしまうので、そこを最重視した感じです。 遅れているプレイヤーの救済策も、いろいろと試行錯誤してきましたが、最終的には「最も遅れているプレイヤーが次のスタートプレイヤーとなる」というルールだけになりました。 早い者勝ちの要素が比較的多いため、それだけでも逆転できる可能性は十分に出てくる、という判断からです。 そして、THE ATLASへのオマージュとして、どれだけあの独特の雰囲気を醸し出せるか、これはとても苦労しました。 デザイン的なセンスに恵まれていない私にとって、「何となく違う」という事は感じられても、「どうすれば近づけられるのか」という事を思いつくのは、至難の業でした。 特産品、民族、動物、遺跡、地形、事故、噂、宗教、疫病、貿易、宝物、提督、船舶、現実と似て非なる地図、等々、THE ATLASには魅力的な要素が多すぎます。 これも様々な試行錯誤が繰り返されました。 たくさんのアイデアを、取り入れては捨てて、の繰り返しでした。 最終的に、100点満点、とはいかなかったですが、自分的には80点ぐらいの出来にはなったと思っています。 しかし、そこに至ることが出来たのは、もちろん私一人の力ではなく、多くの方々との出会いに支えられてきました。
- 2018/2/25 19:07
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 7
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 このゲームを作っていくにあたり、色々なことを調べました。 まず、大航海時代に関係する人物たち、マルコ・ポーロ、エンリケ航海王子、フェルナン・ゴメス、バルトロメウ・ディアス、ヴァスコ・ダ・ガマ、コロンブス、マゼラン、コルテス、ピサロ、クック船長、等々… そして、世界の地理、遺跡、特徴的な動物、特産品。 歴史的なイベントが発生すること、そして現実に存在するものが近いエリアに出てくることで、現実と似て非なる世界にリアリティを与えたい、と考えたのです。 他にも、いろいろな要素を取り入れました。 ガリバー旅行記に出てくる天空の島や、アニメ作品に出てくる幻の大陸と白い鯨、アラビアンナイトに出てくる巨鳥など、最終的には採用されなかったものもたくさんありますが、そういった小ネタに気付いて、ほくそ笑んでくれる人がいたらいいな、という想いで作りました。 正直、学生時代は、社会科が苦手でしたので、絶対に覚えられなかった地理や歴史ですが、ゲームによって、驚くほど頭に入ります。 この作業は、時間がかかりましたが、楽しい時間でした。
- 2018/2/24 16:54
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 6
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 さて、テストVer.2までEXCELで作成していた私でしたが、コンポーネントの作成をしていくうちに、レイヤーという概念のないEXCELの限界を感じてきたのでした。 しかし、イラストレーターを買うのはさすがに無理、そこでいろいろと探した結果、現在も制作に使っているフリーソフト、Inkscapeにたどり着きました。 このソフトも、最後にいろいろと想定外の事が発生するのですが、とりあえずドロー系ソフトでコンポーネントを作成するに至りました。 私は、前述のとおり絵が描けないのですが、ベジェ曲線の組み合わせで、何となくそれなりの形を作る事はそこそこできたので、このソフトに出会うことで、コンポーネントが少しずつ、マシな物になっていきました。 そんなわけで、ブランクワールドのコンポーネントに使われている絵は、パッケージを除けば、全てマウスだけで描きました。 直線、円弧、ベジェ曲線などを組み合わせて描いています。 (パッケージだけは、有償の素材を使っています。) そして、友人にテストプレイをしてもらって、「まあ、遊べなくはない」というところまでは、何とかこぎつけました。
- 2018/2/23 18:00
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 5
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 EXCELでボードゲームのデータ作成、と聞くと、普通はルールを整理したり、コンポーネントの数を記録したり、という事をイメージすると思います。 しかし、職場ではEXCEL職人と言われている私は、とりあえず何をするにも、まずはEXCELで作成する癖があったので、コンポーネントをEXCELで作り始めたのです。 最終的には、印刷用入稿データは、イラストレーターやフォトショップで、という知識はなかったわけではありませんが、そんな高価なソフトは持っていませんでした。 とにかく、データを作ってPDFにして、それを変換するソフトを見つければいいだろう、と軽い気持ちでいたのです。 EXCELなら、使い勝手が隅々まで分かっていたし、マクロを使って、同じ形のオブジェクトを等間隔に並べたりできるし、仕事中に作業をやっていてもバレない、という利点がありました。 絵は描けなくても、地図を手作業でトレースする、といった事も、まあ慣れた作業でした。 これは、テストVer.2の開発画面です。 センスの欠片もありませんが、とりあえず、こんな形で始まったのです。
- 2018/2/22 12:17
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 4
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 さて、このゲームを作り始めた当初、開発コードとして、「天空を支えし者」というタイトルを付けました。 ギリシア神話で、天空を支える巨神、アトラス。 ヘラクレスの12の功業の11番目、黄金の林檎の逸話にも登場する神様であり、地図帳を表す英語のアトラスは、地理学者メルカトルが、地図帳の表紙にこのアトラスの絵を描いたため、とも言われています。 (異説では、この絵は古代アフリカの地中海沿岸にあった王国マウレタニアの伝説的な王アトラスである、との情報もあります。) この名前は、とても気に入っているのですが、謎掛けが効きすぎていて、THE ATLASを知らない方には全く何のことかわからない、タイトルからゲームのイメージが湧き難い、という事で、最終的には没になります。 しかしその名残は、ゲームボードの左上に、天球を肩に担いだ巨人のシルエットと、黄金の林檎のイラストとして、残っています。 THE ATLASをご存知の方が、このイラストに気付いて、「このゲームはTHE ATLASのオマージュなんだな」とほくそ笑んでくれたら嬉しいですね。 そんな感じで、アナログゲーム「天空を支えし者(仮)」を作り始めた私ですが、2つの致命的な欠点がありました。 1つは絵が描けないこと。しかし、イラストを外注するほど、制作費はありません。 もう1つは、印刷用データを作るためのツールを使ったことがなかったこと。最初は、自分が最も使い慣れたツールである、EXCELでデータの作成を始めたのでした。
- 2018/2/21 19:03
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 3
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 私がこれまで作った事があったのは、ほとんどデジタルゲーム、つまりコンピュータプログラミングばかりでした。 そのため、頭の中で考える処理が、無意識にコンピュータの処理をベースにしてしまい、アナログでやるには複雑で冗長なものばかりになっていました。 多くの方に遊んでいただくためには、処理はできるだけ簡単で、運要素と戦略要素のバランスが良くて、表現したい世界を感じられるものにしたい、そんなことを考えながら、何度か修正を重ねましたが、なかなか適度な時間で遊べるものになりませんでした。 ベースとなったコーエーの三國志シリーズをご存知の方はおわかりになると思いますが、膨大な数の武将、内政、外交、戦争といった多くの行動がこのゲームの魅力でもあります。 それをアナログゲームで再現するには、限度がありました。 このゲームの制作を諦めたわけではないのですが、とりあえず凍結、という事にして、別のモチーフを探しました。 レジオナルパワーII、ポピュラス、レミングス、太閤立志伝、シムアース、Wizardry、バランス・オブ・ザ・プラネット、スーパースターフォース、女神転生、蒼き狼と白き女鹿、シムシティ、ラストハルマゲドン、ブリーダーといったものが、検討の俎上に載りました。 そして、アートディンク社のTHE ATLASというゲームにたどり着いたのです。
- 2018/2/20 20:34
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 2
- 一石ラボのCRAZYRATです。 いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。 ボードゲームを作りたい、と思い立った私でしたが、さて、何をテーマにしようか… これまでの人生の中で自分が楽しかったことを、ユーザー様にも体験してもらいたい、そう思って、つらつらと考えてみたのでした。 そして行きついたのは、自分にとって一番楽しかったのは、若かりし頃、はまったデジタル系のゲーム達だった、という事でした。 中学1年生で初めてパソコンに触れてから、自分でプログラミングをしたり、ファミコンのゲームをやりまくった大学時代まで、かなりの数をこなしてきて、面白いものは言わずもがな、クソゲーと言われるものであっても、その中で面白さを見つける、というドMともいえる遊び方をしてきたのです。 最初にモチーフに選んだのは、三国志演義でした。 コーエーの三國志シリーズを、何とかボードゲームにできないか、そう思って、様々な資料を読み漁りました。 しかし、そこには大きな問題があったのです…
- 2018/2/19 19:26
- 一石ラボ
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- ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 1
- はじめまして、一石ラボのCRAZYRATと申します。 ゲームマーケット2018大阪でサークル初参加、ブランクワールド~Complete the Atlas~というゲームを頒布予定です。 とりあえず、コンポーネント等の印刷が完成し、委託販売のセッティングもできたので、このゲームができるまでの色々を、少しずつ書いていこうかと思っています。 とはいえ、ブランクワールド~Complete the Atlas~のサイトやインスト動画も作りたいと思っているので、ご興味のある方は、気長にお付き合いいただければと思います。 そもそも、私が同人ボードゲームを作ってゲームマーケットに参加したい、と思ったのは、今から5年ぐらい前でしょうか。 まだ、ゲームマーケットが浅草の産業貿易センターで行われていた頃の事です。 今もそうですが、圧倒的にカードだけのゲームが多く、ボードなどのコンポーネントを使ったゲームを作りたい、と思ったことが最初のきっかけでした。 そこから、私の迷走は始まったのでした。
- 2018/2/18 23:27
- 一石ラボ