一石ラボ

細々と、一人でボードゲームを作っています。 2018大阪が初参加です。 大航海時代の提督になって、空白の地図を埋めていくゲーム、ブランクワールド~Complete the Atlas~がデビュー作です。

ブランクワールド~Complete the Atlas~ができるまで 4
2018/2/21 19:03
ブログ

一石ラボのCRAZYRATです。

いきなり、ここから見てしまった方は、続きものとなっておりますので、ぜひ1からご覧ください。

 

さて、このゲームを作り始めた当初、開発コードとして、「天空を支えし者」というタイトルを付けました。

ギリシア神話で、天空を支える巨神、アトラス。

ヘラクレスの12の功業の11番目、黄金の林檎の逸話にも登場する神様であり、地図帳を表す英語のアトラスは、地理学者メルカトルが、地図帳の表紙にこのアトラスの絵を描いたため、とも言われています。
(異説では、この絵は古代アフリカの地中海沿岸にあった王国マウレタニアの伝説的な王アトラスである、との情報もあります。)

この名前は、とても気に入っているのですが、謎掛けが効きすぎていて、THE ATLASを知らない方には全く何のことかわからない、タイトルからゲームのイメージが湧き難い、という事で、最終的には没になります。

しかしその名残は、ゲームボードの左上に、天球を肩に担いだ巨人のシルエットと、黄金の林檎のイラストとして、残っています。

THE ATLASをご存知の方が、このイラストに気付いて、「このゲームはTHE ATLASのオマージュなんだな」とほくそ笑んでくれたら嬉しいですね。

 

そんな感じで、アナログゲーム「天空を支えし者(仮)」を作り始めた私ですが、2つの致命的な欠点がありました。

1つは絵が描けないこと。しかし、イラストを外注するほど、制作費はありません。

もう1つは、印刷用データを作るためのツールを使ったことがなかったこと。最初は、自分が最も使い慣れたツールである、EXCELでデータの作成を始めたのでした。