Play With Us Design

Play With Us Design は、台湾発のボードゲームブランドです。 「一緒に遊ぶ時間を、もう一度大切にしたい」という思いから、 小さく持ち運びやすく、気軽に遊べて、何度も楽しめるゲームをつくっています。 手に取ったときの質感や、遊んだあとに残るちょっとした会話も、 ゲームの大切な一部だと考えています。 今回のゲームマーケット2026春では、 新作『リーブス』『エーブス』『ウップス!』を中心に、 いくつかの作品をお持ちします。 エリア55でお待ちしています。 気になる作品がありましたら、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

落ち葉になる前に——『リーブス』が最初にまとった二つの装い
2026/5/8 2:12
ブログ

落ち葉になる前に——

『リーブス』が最初にまとった二つの装い

文/Yawen Jheng

こんにちは。Play With Us Design のグラフィックデザイン、Yawen です。

『リーブス』は、最初から今のような姿だったわけではありません。

今みなさんにご覧いただいている『リーブス』は、禅の趣を感じさせる、ミニマルでクリーンな抽象カードゲームです。けれど、それが「落ち葉」になる前には、窓格子、スチームパンク、コミカルなペンギン、海鮮ディッシュ、ギリシャ神話、霧の森、さらにはエジプト神話まで、本当にさまざまな装いをまとってきました。

最終的にそれらの方向性は採用されませんでしたが、単に捨てられたラフ案だったわけではありません。私たちにとっては、ひとつ試すたびに「これは違うかもしれない」という可能性をひとつずつ確かめていくような作業であり、その積み重ねが今の『リーブス』へとつながっていきました。
このゲームのアートデザインが最初に動き出したのは、2019年の春でした。

ゲームの仕組み上、『リーブス』をどんなビジュアルで見せるかは、最初から簡単な課題ではありませんでした。かなり抽象度の高いゲームであり、プレイヤーは短い時間の中で絵柄や要素を見分け、比べ、素早く判断しなければなりません。そのため、アートが薄すぎると「デザインされていない」ように見えてしまう一方で、目立ちすぎるとゲームそのものを邪魔してしまいます。

私たちにとって、それは新しい挑戦であり、かなり難しい課題でもありました。

当時、ディレクターのDrayが「伝統的な意匠や古風な雰囲気で、この抽象的なゲームを見せてみてはどうか」と提案しました。そこで最初に試したのが、台湾の歴史的建造物である「中正紀念堂」の窓格子をモチーフにしたビジュアルでした。

その頃、私たちは中正紀念堂を訪れました。ただ、建物の中にはあまり長くいませんでした。むしろ外周をぐるりと歩きながら、本当に見たかった外壁の窓格子の形を観察し、記録していました。

ところが、それから間もなく新型コロナウイルスの影響が日常生活にも及び始め、制作の進行はいったん止まることになりました。翌年6月、台湾で少しずつ防疫措置が緩和されてから、私たちはようやくこのゲームをどう見せるべきか、再び考え始めました。

その頃、ゲームデザインチームでは、中心となる仕組みに別の要素を加える案も検討していました。たとえば、指定された色の重ね方を達成するとスキルを発動できる、といった方向です。その方向性をより具体的にするため、『ソーラウィン』のイラストレーターであり、脚本やキャラクターデザインも得意な現役漫画家の茄子さん、そして経験豊富なアートデザイナーの7moさんにも参加してもらい、このゲームの世界観がどのようなものになるのかを一緒に話し合いました。

彼らの自由で豊かな想像力とアイデアから、私たちはスチームパンクをテーマにしたビジュアルを思いつきました。

それはとても魅力的な方向でしたし、本当にかっこよかったです。けれど、その方向へ進めば進むほど、私たちは気づいていきました。これは、このゲームが本来プレイヤーに届けたかった体験から、少しずつ離れていっているのではないか、と。

スチームパンクは、キャラクター、世界観、スキル、そしてより大きなドラマ性をもたらしてくれます。けれど、『リーブス』の核はそこにはありません。このゲームの魅力は、シンプルなルール、素早い観察、そしてプレイヤーの頭の中で判断がつながるその瞬間にあります。

だからこそ、名残惜しくはありましたが、私たちはいったんスチームパンクというテーマを手放すことにしました。

それはおそらく2021年の初め頃でした。台湾では一時的に感染状況が落ち着き、私たちは「そろそろみんなも、また人が集まって遊ぶゲームを求めているのではないか」と考え、『ヴィータモーズ』の続編である『ヴィータモーズ.コンスピロ』の開発に集中し、同年5月に予定どおり出版しました。

ところが、ちょうどそのタイミングで感染状況が再び悪化します。台湾では屋内で5人以上集まることが制限されるようになりました。そして『ヴィータモーズ.コンスピロ』は、よりによって最低5人から遊ぶゲームだったのです。

とはいえ、それはまた別のお話です。

とにかく、『リーブス』のアート探しは、こうして再びいったん止まることになりました。