按理具庵

「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作しました。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。

FESCA(フェスカ)トリテ創作レベル3
2020/5/23 11:41
ブログ

トリテ(トリックテイキング)とセットコレクション(役組作り)を合わせた創作トリテです。
配られた手札で先に役作りして公開し点数を確定させて、その後トリテを普通に行う方式のゲームは古くからあります。
各トリック毎にカードを選び取って役作りするトリテは、ゲームマーケットで見かけたことはありますが、割と少ないように思います。同じスートを集めて枚数を競うだけとか、予め定められた別な役札だけを集めるとかで、ポーカーやラミーの役組のような汎用でがっつりした役組作りのゲームは知りません。

トランプにも適用できる独自性の高いゲームを創作できたと自負しています。
もし類似ゲームをご存知の方がいましたらツイッターのDMなどでお教えください。

FESCAトリコレクス説明書p1

FESCAトリコレクス説明書p2

FESCAトリコレクス説明書p3

 

その他 FESCAの詳細に関しては、FESCA で検索してください。


解説

FESCAトリテの切り札無しのミミックトリテを基(ベース)にしていますが、素トリテや切り札有りのミミックトリテと組み合わせても面白いかと思います。トリテでの化け札が役組作りでは普通に戻る云う札の変化が楽しそうと感じたので、この組み合わせとしました。実は、役組にワイルドカード(化け札)を使わないのは、確率計算が大変で得点表を作るのが面倒くさかったと云うのも理由です。

説明書ではポーカー役を例えに使っていますが、これはラミー役で例えるより馴染み深くて分かり易いとの考えからです。でも本格的なセットコレクションゲームであるラミーの方が枚数の変化に対応している点では近いのです。RUNやSETの英語の役名もラミーから採っています。

同種連番の連(RUN)役を2枚からとしたのは、他のゲームには無い凄い英断だと思います。
枚数を増やすごとに得点が増えるこの仕組みは、FESCAワイルドラミーRや、その派生の五色波札の「なみマ」を基にしています。ポーカーの同位揃えのワンペアが2枚から有効であることから、ラミーのSET役も2枚からと対称化しようと計算してみたら、同種連番2枚のRUNも同程度の確率であり採用できると確信したのです。
ついでながら、役名を漢字一文字で表現するところも「なみマ」の影響を受けています。
ちなみに「連」の役名はRUNと発音が近いことが採用の理由となってます。

ポーカー役に無い「彩」役は、FESCAミクセルポーカーが基になっています。4種スートのトランプと5枚手札のポーカーとからは絶対に生まれ得ないFESCA独自の役です。
一見すると役として認められない規則性の無いバラバラな札の集まりでも、逆にそれが特徴となって役として成立すると云う考えは、花札の「こいこい」のカス札集めのように枚数が増えればそれなりの役になることが基となっています。

ブログでは名前を「トリコレ」としていましたが、あまりにも単純な省略連結であり、名前本来の識別する機能が失われています。でも呼び易さや分かり易さも重要なのでどうにも捨てきれません。安易な逃げ技ではありますが、特徴を表す「彩」のミクセル(Mixwell)由来のXをお尻に付けました。カタカナ表記では「トリコレックス」でなく、アクセントを前に置き「トリコレクス」としています。これで識別力がさらに強化されます。

このゲームは本当に創作レベル3なのか。
前述のようにトリテとセットコレクションの組み合わせはオリジナルではないので、フェスカ要素の追加(レベル1)と、独創的アイデアの追加でレベル2止まりです。でも拡張ルールの「取り札の持ち越し」や「完全捨て流し」まで含めれば、元ゲームとの差が大きくなるので、融合型のレベル3でないとしても、独自性が高まり質的変容したレベル3と認めてもよいのではないでしょうか。「2位以降の人は自分の札が取れない」「フォローできなかったら取れない」の基本ルールも独自性を高めていると思います。

オリジナルゲームでも所詮は創作サンプルゲームです。FESCAトリテの形態のひとつであって、改良を施して、さらに進化させていく土台となってくれれば幸いです。


関連

FESCA素トリテミミックトリテに関しては、こちら⇒ FESCA(フェスカ)のトリテを考える

FESCAワイルドラミーRに関しては、こちら⇒ FESCAワイルドラミーR再始動

なみマ」に関しては、こちら⇒ なみマ

ミンクセルポーカーに関しては、例えばこちら⇒ ミクセルポーカーF78とF60の比較

FESCA創作レベルに関しては、こちら⇒ FESCA(フェスカ)創作の階段

TESCAに関しては、こちら⇒ FESCAでもっともっとミクセルポーカー

 


以下は、創作中のツイートまとめです。最終形態は構想と異なっている点も多々あります。

 

#FESCA トリテの創作レベル3を考える。
レベル3は質的変容だ。もはやトリテとみなせないほどにルールが大きく変化してたり、トリテと別ゲームの融合で全く違うゲームになっているとかだ。
ラミー系のセットコレクションの要素を取り入れてみる。

同ランクを複数枚揃えてセット、同種連番を3枚以上揃えてラン、その枚数に応じて難易度で対応する得点が決まって役作り、合計点を競うゲームだ。
トリテで勝つと、その場に出ているカードから好きなカードを一枚取れる。次に勝っている人か残りから一枚取る。また次の人が取るのを繰り返す。

ただしフォローできなかった人は、そのトリックでカードを取れない。残りカードは流し捨てる。あるいは次のトリックで取れるカードに持ち越しと云うのもありかも。
トリックに勝った順に好きなカードを取れるゲームは、どこかで見たことがあるのでオリジナルではない。

名前はトリックテイキング・セットコレクションで英語的な略はTTSC、日本語ならトリコレでいいかな。
よく考えたらトランプでも可能なゲームだ。FESCAを使うことで圧倒的に面白くなるルールや特徴がなければFESCAの創作ゲームとは言えない。

トランプより役が作りやすいのは特徴か。陰陽をスートワイルド、空無をランクワイルド、太極をジェネラルワイルドとすれば確かに役は出来やすくなる。でもそれだけでは物足りない。ミクセルポーカーの役を取り入れてみよう。

ミクセル役は木火土金水の5スートを1枚ずつバラで集める役だ。セットやランが枚数に応じて得点が決まるとすると、確率的にも4枚ぐらいから得点になりそうな感じだ。同じスートを集めるフラッシュ役は3枚以上から得点かな。

きっちり確率計算して得点バランス調整が必要だ。
そしてまた考える。トランプでもミクセル役は可能ではないかと。確かに有り得る。スート4種で枚数発展性はないが、フラッシュ役と共に追加することには問題ない。

そしてもう一つポーカー役の追加とするのならストレートを忘れてはならない。同種連番のランに対して、スートを問わないただの連番だ。ポーカーでは5枚揃えて役になるが、3枚以上ぐらいからで良さそうだ。
ちなみに、この辺の役作りの考えは五色波札の「なみマ」に近いと思う。

同種連番、連番、同位組、同種組、異種組の5種類の役になる。
連番は異種連番とすると役の対称構造ができて美しくなるが馴染みがないので難しいかと思う。すなわち連番はスートを全く無視してランク数が連続であればよく、異種連番はスートが全てバラバラになっていなければならない。

連番は同種連番の崩れ役になるが、異種連番は異種組の中の特別な形でスート数が連続枚数の上限になる。
ゲームの美しさと分かり易さのどちらを取るべきか悩みどころか、否、選ぶ基準はそんなものではなく、面白さが最優先されなければならない。やってみないと分からないのでアイデアは保留としとく。


変更来歴

2020.5.29 

2020.5.29 解説の文を全面的に修正追記しました。関連リンクを追加しました。
修正前は、こちらです。

解説
FESCAトリテ切り札無しのミミックトリテを基(ベース)にしていますが、素トリテや切り札有りのミミックトリテにしても面白いかと思います。トリテの化け札が役組作りでは普通になる札の変化が楽しそうと感じたので、この組み合わせとしました。
役組にワイルドカード(化け札)を使わないのは確率計算が大変で、得点表を作るのが面倒くさかったのも実は理由です。

説明書ではポーカー役を例えに使っていますが、ラミー役で例えるより馴染み深くて分かり易いとの考えからです。
セットコレクションのゲームであるラミー役の方が、もちろん近いです。同種連番の連(RUN)役を2枚からとしたのは、他のゲームには無いので凄い英断だと思います。これは枚数を増やすごとに得点が増えるFESCAワイルドラミーRや、その派生でもある五色波札の「なみマ」の役組を基にしているためです。また役名を漢字一文字で表現するところは正に「なみマ」の影響です。
さらにポーカー役に無い「彩」役は、FESCAのミクセルポーカーが基になっています。規則性の無い集まりで役として認められないバラバラな札でも逆にそれが特徴となること、枚数が増えればそれなりの役になる花札の「こいこい」のカス札集めが考えの基で、採用した理由となっています。

ブログでは名前を「トリコレ」としていましたが、あまりにも単純な省略連結であり、名前本来の識別する機能が失われています。でも呼び易さや分かり易さも重要なのでどうにも捨てきれません。安易な逃げ技ではありますが、特徴を表す「彩」のミクセル(Mixwell)由来のXをお尻に付けました。アクセントを前に置き、カタカナ表記では「トリコレックス」でなく「トリコレクス」としています。これで識別力も強化されます。

本当に創作レベル3なのか、前述のようにトリテとセットコレクションの組み合わせはオリジナルではないので、元ゲームがあるとすれば、フェスカ要素の追加といくつかの独創的アイデアの追加でレベル2止まりです。でも拡張ルールの「取り札の持ち越し」や「完全捨て流し」まで含めれば元ゲームとの類似度が大きくなり、融合型のレベル3と認めてもよいのではないでしょうか。
「2位以降の人は自分の札が取れない」「フォローできなかったら取れない」の基本ルールも独自性を何気に高めていると思います。でも所詮は創作サンプルゲームです。FESCAトリテの形態のひとつであって、改良を施しさらに進化させていく土台となれば幸いです。
 

2024.06.18 画像ファイルの再アップロード」で復旧させました。サムネイル画像は、これでなかったかもしれません。