空創Lab

今回は1卓販売+1卓試遊になります。 「王立魔術師養成学院~詠唱研究科~」を中心に展示します。 ゲームマーケット2024秋で好評を博した「魔術師の杖」の新作も多数用意します。 今回、試遊プランは初めての試みですので、気になってたゲームのお試しがしたい方は是非お立ち寄りください。

【ゲムマ2025春 新作開発記】『はらぺこペンギン(仮)』ができるまで①
2025/4/14 19:29
ブログ

――それは、寒さの残る二月のある日のことだった。

「この日を、新作の第一歩にしよう。」

空創Labが、ゲームマーケット2025春に向けて動き出した瞬間だった。

私たち「空創Lab」が初めてゲームマーケットに出展したのは、2022年の秋。
あの日から、春と秋を交互に駆け抜けて、今回でなんと6回目の出展となる。
 

これまでに送り出した作品は6つ。
そして、今手掛けているのが7作目――その名も『はらぺこペンギン(仮)』。

……いや、実はまだ名前は決まっていない。
「仮」と書いている通り、現在はまだ名もなきペンギンだ。
とはいえ、あと数日もすれば正式タイトルも決まる……はず。
順調にいけば、の話だけれど。

時を少し巻き戻そう。
この『はらぺこペンギン』が生まれるまでには、ちょっとした紆余曲折があった。

そもそも、今回出すつもりだったのは、まったく別のゲームだったのだ。
そのゲームは何度もテストプレイを重ね、完成度はすでに90%に達していた。
春に出すには十分だった。内容も悪くない。
……けれど、どうしても、心に引っかかるものがあった。

「これは……売れるのか?」

面白い。
けど、地味じゃないか?。

遊べば楽しんでもらえる気はする。
でも、その“入り口”に立ってもらえる自信が、持てなかった。

制作者なら、誰しも一度は味わうであろうこのジレンマ。
「面白さ」と「伝わりやすさ」は、いつだってイコールじゃない。

そんな葛藤の中で迎えた、2月11日。

この日は、元々他の制作者とゲームのブラッシュアップ会を予定していた日。
ラボメン1号(※空創Labゲームデザイナー)はここで、新たな可能性に賭けることにした。

「――新しいゲームを、走らせてみようか。」

それはまだ、名前も決まっていない、よちよち歩きの企画。
だが、何か新しい風が吹く、かもしれない。

――②へ続く。