アクサン・シルコンフレックス @ACCIR2019
中学時代からの幼なじみ2名でスタートした創作団体。プロジェクトごとにチームを組む形式で活動し、結成から3年のうちに制作したゲームは10作品に迫る。和をテーマにした本格派ゲーム(「詠天記」「大江戸地引網」「つらつら椿」等)からパーティ向けのバカゲー(「フサフサクセス」「オモゾンクライム」等)まで守備範囲は幅広い。 2023年春のゲムマからいわゆるマダミス、マーダーミステリーのジャンルに挑戦。
- 【詠天記 Blog No.02】「詠天記」は何が面白い?? ー 恋バナとの共通点とは??
- 2019/4/2 21:34
(前回記事↓)
http://gamemarket.jp/blog/eitenki-blog01/
ブログ第2回は、「詠天記」の面白さのポイントについてお話しします!
実は「詠天記」の面白さは、学生時代にしたような恋バナとも似ています。
その心は?というところを入り口にしつつ、面白さの核をご説明したいと思います。
学生時代の、青春を感じさせる恋バナのシーンを想像してみてください。
クラスのうち誰が誰を好きなのか自分だけ知っているとして、誰かから「ねえ、佐藤って誰が好きなんだろ」と話を振られたら、思わず引きつったニヤケ顔になりませんか?
「さあねえ。わかんないけど、あの感じだと佐藤は鈴木が好きなんじゃねえかなあ」と言いながら、実は佐藤は菊池が好きだと知っている。
本当のことをいってやろうか、嘘を通して遊んでやろうか、といういたずら心が湧いてきますよね。
あるいは、映画やドラマを観ているとき。
自分は観たことがあるけれど、となりにいる相手は観たことがない作品。
そんなとき、この先起こることで相手がどんな反応をするか、内心楽しみにしてムフフとなることはありませんか?
人間はどうやら、「自分だけがちょっと先を知っている」という状況に興奮するようです。
そのちょっとの情報をもとに、あれやこれやと考えを巡らせるのは楽しいですよね。
そして、想像していたとおりの反応が見られたらもっと面白い。
ボードゲームの面白さを支える要素は本当にいろいろとありますが、「詠天記」は特に、このような「先が観える」×「答え合わせ」の面白さにフォーカスしてゲームを設計しています。
「詠天記」は一言でいえば、次に訪れる天気が何かを当てるゲーム。
天気は裏向きで並べた16枚の天候カードで表現され、1ラウンドに1枚ずつ表向きにめくられていきます。
その天気がなんだったかで、自分が受ける恩恵やダメージが決定します。
[caption id="attachment_125959" align="alignnone" width="300"] 天候カードをめくった瞬間。このラウンドは「曇」が出ました。事前の賭けの状況によって、喜ぶプレイヤー、残念がるプレイヤーが分かれていきます。[/caption]
弥生時代の「天気を占う巫女」という設定のプレイヤーにとって、天候カードをオープンするのは「答え合わせ」の瞬間。
宝くじの当選確認にも似た、ゲーム中もっともドキドキする瞬間です。
勘、論理的思考、相手の表情を読む、など様々な側面から導いた自分の予測が正しかったかどうか。
または、すでに「予知夢(※)」で自分だけ把握している天気ならば、事前の会話誘導で騙した相手のプレイヤーがどんな反応をするのか。
「いよっしゃーーー!!」となるか、「くそー外した・・・ / バレてたか・・・」となるか。
「詠天記」を遊んでくださる皆様には、ぜひこの「答え合わせ」の高揚感、そしてそこへ至る会話や思考のプロセス、「先が観える」ムフフ感をお楽しみいただければ幸いです。
[caption id="attachment_125960" align="alignnone" width="275"] こんな顔になります(左の人)[/caption]
まとめ
「詠天記」の面白さは「先が観える」×「答え合わせ」のドキドキ感にあり!
それでは、また次回!
※予知夢:裏向きの天候カードをこっそり自分だけ見ることのできる効果。第1回ブログにてかんたんにご説明しております。今後、詳細のご紹介もする予定です。
前回の記事はこちら↓
【詠天記 Blog No.01】作品紹介。弥生時代の巫女となって天気を当てろ!
作品の核となるシステムを簡単にご紹介しています!