按理具庵 @anriguan
ゲーム概要
- (4+1)スートのタロット構成の特異な変種として再定義
- 追加札の枚数が少ない(レッサー:lesser)のが特徴で名前の由来
- 追加札にはランクが無いことも従来タロットとの大きな違い
| プレイ人数 | 3〜6人 | プレイ時間 | 5〜60分 |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | 10歳〜 | 価格 | 0円 |
| 発売時期 | 2026春 | 予約 | 不可 |
| ゲームデザイン | フェスカ・つじむら | イラスト・DTP | フェスカ・つじむら |
ゲーム詳細
カタログ原稿の締め切りから数か月が経ち、『標準ポーカー役の改良』と題した内容から、さらに進化してゲムマ2026春の 本番では『レッサータロットでポーカー』になりました。
同じタロットポーカーの名前なのですが『タロット・デ・ポーカー』(2024秋)の単なる焼き直しではありません。
サムネイル画像にタロット系ポーカー役の開発の過程を示します。
タロット→ネオタロット→コートタロット(コートエクストラ、コートカラー)→レッサータロット
レッサーの名前はレッサーパンダに起因します。ジャイアントパンダ(大熊猫)に比べて小さいからと後付けで レッサーが付いた不遜な名付けに関しては可哀想過ぎますが可愛さではジャイアントに負けてはいません。 レッサータロットも本家タロットよりは小さい構成ですがゲーム用タロットとして復活して有能な存在となることを願います。
標準タロットは(4スート・14ランクの56枚の基本構成に追加22枚の切り札スートを加えた計78枚の(S4R14T22)構成です。
※今でこそ占い用カードとして知られているタロットが実のところ元はゲーム用であったという話は 『FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではない』やWikipediaの『タロット』を参照してください。

カード構成マニアの私は(4+1)スート系カード構成をタロット構成と定義しています。この「+1」スートの意味は スート・ランク正則直交の基本構成にランク数の異なる別のスートを追加した構成を意味します。
この標準タロット78枚を現在主流の標準トランプの54枚(ジョーカー2枚を含む)まで縮小した構成をネオ・タロット (当初はミニタロット)と定義しました。(基本ランク数をR、追加のランク数をRt:R<Rt≦2R)
そしてこの構成をポーカー役に最適化したネオタロットがランク数が9のS4R9T18です。 元はFESCAサブセットのTESCA用のポーカーとして作成したものでTEG7やTEM4の専用カードデッキが必要でした。 市販されている標準トランプでもタロットポーカーが楽しめるように考えたのが絵札(court card)12枚を追加の 切り札スートとみなすコートタロットです。ただし絵札12枚だけでは役形成に不適なためジョーカー2枚を加えて 14枚の切り札としてS4R10T14構成でコートタロット54としています。さらに色々と改変を加えコートエクストラ、 コートカラーなどの構成と共にポーカー役を進化させていきました。
これら3つのコートポーカーはいずれも一長一短あり、また人により好みの違いもあり、どれかが最適とは決められず、 状況や好みに合わせて選んで遊べばよいと思います。そんな中で「弱役を増やし役分解能を高めることで、同役のランク 勝負という非合理な判定を止める」という本来の目的に従って、役の数が多くて複雑で覚えにくくなるけど、 その方向性で突き詰めたのが、これら3つを統合した『レッサータロットポーカー』となります。
ちなみに、その方向性とは逆に既存の標準ポーカー役に近づけて、「最小の変更で最大の効果を得る」ために考えたのが 『カラーフラッシュポーカー』です。ColorFlush48とColorFlush40(Cortless)ポーカーの役表を作りました
レッサータロットに話を戻すと、3つの統合は結果論であり、絵札を別スート扱いしたことによるP1,P2,K3などの 役の確率減少が気になっていたのが開発の動機となっています。
J,Q,Kの3ランク分のランク揃え系役は当然少なくなりますが、これは新たなスート系役を追加した弊害です。 全体の役のでき易さはNON(役無し)の稀度の比較で判定できます。
標準ポーカーのNONの稀度は0.300であるのに対しコートカラーのNONは0.271であり、役無しの出来難さの数値が 低くなっていることになり、言い換えれば役無しができ易いことであり、さらに言えば役在りの総量が少なくなっている ことを意味します。
そこでNON値0.300と同程度以上を確保しつつ役の種類と分解能を増やす方法を考えました。当初J,Q,Kのコートカードを 基本スートと追加スートで兼用(どちらにもなり得る)するコートオーバーラップポーカーを検討したのですが、 NON値は確かに高まるのですが、役の複雑さをその代償とすべきか悩み判断して、結果的に却下することにしました。
既存トランプをタロット構成に寄せる方法でポーカー役を考えてきたのを、逆転の発想で既存のトランプ構成にタロット ポーカー役を当てはめると考えて、切り札スートの代替としてトランプのジョーカー2枚を活用することに気づきました。
このジョーカーを追加スートとして枚数を増やして行けば、コートエクストラのようにランク無しの枚数集め役ができる のです。(4+1)スートの構成で同じではあるのですが、その追加分の枚数の違いに差があるのです。 繰り返しになりますが、これがネオタロットとレッサータロットの違いです。 従来のネオタロットは切り札の枚数が基本構成より多い枚数でしたが、新たに生み出したタロットは基本構成より少ない (おそらく半分以下が最適)のが特徴となります。枚数が少ないとランク付けの意味が薄れるので、ランク無しとする ことにしました。レッサーの名はこの特徴である「より少ない」が由来となっています。
コートポーカーは既存のトランプを活用して絵札を追加スートの切り札とみなすものでしたが、この「みなす」のを 止めてしまい、追加スートとして単純にジョーカーの枚数を増やすという方法で新しいタロットポーカーを考えます。 コートエキストラポーカーからは単純な追加札の枚数集め役(E2,E3,E4,E5)を、カラーフラッシュポーカーからは CFL役とP1の色分割を採用し、追加札には余計な黒赤の色スートやランクを付けずに全て同一札として扱います。
追加札の枚数は2~8枚と変化させ試してみましたが、基本スート・ランク構成の枚数にも依存しますが、 総枚数40~60枚辺りでは追加札は6枚とするのがポーカー役として適していることが判明しました。よって 現在標準の54枚より4枚多い58枚構成のS4R13T6をレッサータロットの基本(原型)としました。
コートタロットとネオタロットの関係と同様に、既存の54枚構成のトランプでもレッサータロットを楽しめるように、 A(エース)4枚をジョーカーと同一とみなす構成としたのがS4R12T6です。ランク数の12はFHとFLが近接している 問題はありますが、どちらも高位役であり同時に役ができて競合する頻度が低いことから実用上は問題ないはずです。 Aとジョーカーを同一扱いするのに抵抗がある人のために、同じく54枚構成のままで、ジョーカー2枚に黒赤どちらに もなる色スートワイルドを付加して役の強度調整したのがS4R13T2CWです。
理想形はS4R13T6なのですが、ジョーカー6枚トランプを普及させるのは大変なのでレッサータロットの標準構成は やはり54枚のS4R12T6としておきます。
画像
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レッサータロットポーカー役(LesserTarotPokerHands_Rev1.pdf)
カラーフラッシュポーカー役(ColorFlushPokerHands_Rev1.pdf)
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