按理具庵

論理と心理のお邪魔虫

¥0

ゲーム概要

  • 陰陽五行プレイングカード FESCA(フェスカ)の完全オリジナル創作ゲームです。
  • じゃんけんの三すくみと数比べを基本とする12枚の単純なカード対戦です。
  • お邪魔虫の縛りルールが、奥深い読みを必要とする論理的な心理戦にします。
プレイ人数 2人 プレイ時間5〜10分
対象年齢6歳〜 価格0円
発売時期2019秋 予約 不可
ゲームデザインフェスカ・つじむら イラスト・DTPフェスカ・つじむら

ゲーム詳細








PDFファイル
論理と心理とお邪魔虫_初版

詳細な解説
FESCAのサブセットであるTESCA52のさらにサブセット構成のTESCA12を使用します。


FESCAは数量限定で1000円以下の特価販売を予定しています。
ゲーム時間は目安です。慣れてくれば1ゲーム1分以内もあり得ます。

ゲームの基本構造はバトル・オブ・エレメンツ(BOEL)であり、そのさらに元はトランプゲームの『戦争』です。トランプのそれは単なる数比べで同じ数の場合に引き分けとしているのに対して、FESCAではスートの強弱関係が定義できるので数比べで引き分けたらスートの強弱で勝敗を決めるようにしています。

BOELに関してはこちら↓
FESCA(フェスカ):バトル・オブ・エレメンツ・レベル1(2人制)(略称 BOEL1)

BOELは完全な運ゲーですが、使用する枚数を減らしていき、双方が同じ初期戦力で手札から自由に選んで対戦するようにすれば、戦略的な論理思考と心理戦を合わせたゲームになると考えました。当初はFESCAの五すくみの関係性を活かして5×6=30枚の構成としたのですが、枚数が多すぎると選択の幅が広がり過ぎて、相手の手が読めなくなって運任せになってしまいます。五行のスート強弱は馴染みもなく難しいことから思い切って3スートにまで削減してじゃんけんと同じ三すくみの構造とし、究極的にどこまで枚数を減らせるかを考えて3×4=12枚に行き着きました。

12枚を2人に均等に配ると各6枚の手札です。6回の対戦なら3勝3敗で引き分けがあり得るので、きっちりと勝敗を着けるには対戦回数は奇数でなければなりません。5回戦として、残る1回分は手元に残すことを考えましたが、必然的に一番弱い1のカードが使われなくなるだけで面白くありません。2枚を配らずに山札に伏せて残すことも考えましたが、初期戦力差を無くすためには見えない未使用カードがあると不都合です。

そんなこんなで思い付いたのが前哨戦(勝敗に関係ない対戦)を1回行い、本戦を5回戦とすることでした。さらに前哨戦を無駄な戦いとすると意味がないので、負けた側が不利になる条件を付けることを思い付き、負けた側は「同スートの連続出し禁止」とする現行ルールが生まれました。

「戦力均衡」は必要最小限の手順でほぼ等しい初期戦力に調整するためのカード交換です。
まったく無作為に配ると、どのように手札を出す順番を考えても勝敗が初期手札だけで決まってしまうことがあります。また3種で4ランクの構成ですから、基本戦力の数で完全に均等にすることもできません。ある程度不利な初期戦力で勝つと喜びも大きいので、差が僅かに残るような方法としました。1+2+3+4=10で、これが3種なので合計が30、これを2で割ると均等な戦力は15となるので、初期手札の6枚のランク数の合計が15より小さいと不利な状況にあると云うことになります。
この「戦力均衡」によるカード交換で1~4の各ランクは必ず1枚ずつ含まれるようになるので、最小合計は(1+2+3+4)+1+2=13となり最大合計は30-13=17となって、僅かに15±2の差しかありません。
したがって不利な状況下でゲームに勝利するには、この僅かな差を前哨戦で縮め大きな差で負けて僅差で多数回勝つことが重要だと判ります。
ただし初期戦力差が大きく開く確率は低いので、最初は「戦力均衡」は省略しても構わないと思います。本格的にゲームを競技として楽しむためには必要となります。

ネーミングに関しては、当初から論理と心理と運のバランスが良いゲームを目指していたので、論理と心理の用語を残すことは決めてました。運の要素はゲームに付き物であえて入れる必要はなく、特徴となるルール用語の「お邪魔虫」を代わりに使うことにしました。
論理的な思考力を必要とする心理戦で、お邪魔虫のルールが特徴のゲームのネーミング案を様々考えました。
単純に並べるだけなら「論理と心理とお邪魔虫」、
形容動詞の修飾で繋げると「論理で心理なお邪魔虫」、
ちょっと捻って不思議感を込めると「論理に心理かお邪魔虫」、
でも覚えやすさと親しみ易さを重視して、
ジブリのヒット法則と云われている「~と~の~」を採用することにしました。

「お邪魔虫」の名前は当初「貧乏神」を考えていましたが、これに対応する良い英訳が無くて不採用としました。例えば「厄病神(hoodoo)」や「疫病神(plague)」で、この強烈な禍々しいイメージがどうも気に入りませんでした。より緩い不利感を出すため「お邪魔虫」という名前に変更し、そのイメージキャラも不快感を生じない形態で創作(イラストが描けないので抽象図形の組み合わせですが)しました。見てのとおり正三角形~正六角形を重ねた図形にⅤ字の触角と円形の2つ目を付けただけの単純な図形イラストですが、肢にも翅にも見える正多角形の重なり具合がとっても気に入っています。
でも、お邪魔虫のマーカーは実質的には何でもよくて、エッセンス12では場の陰状態を表すカードを使用していますし、マスター21では太極札を使用しています。
このゲームが爆発的に流行ってFESCAから独立して別のカードゲームとして商品化されるとしたら専用マーカーとパッケージのデザインに使用したいと思っています。




タイトル: 論理と心理のお邪魔虫
英語名: Logical mind game OJAMAMUSHI
検索ワード: #FESCA #フェスカ #お邪魔虫 #おじゃま虫 #心理戦 #アブストラクト #カードゲーム #短時間 #簡単ルール #論理的な思考力

変更履歴
2019.9.29 変換誤字の訂正「触覚」→「触角」
2019.11.10 暫定版(Rev. 0.1)から正式版に説明書の画像を差し替えました。
変更点はレイアウトの若干の修正のみです。アイキャッチ画像の曼荼羅に縁枠を付けました。
2020.1.23 PDFファイルを追加しました。

ゲーム体験

スタンダード,