ひよぺん幼稚園Gamezoo @hiyopenzoo
ブース概要
低価格で満足度の高いボードゲームを目指しています。
出展コメント
その他
夢織楓子 イラスト・デザイン担当 Tweets by Yumeori_fuko |
はやと ゲームデザイン担当(ルール、プログラム) Tweets by hayato3517 |
YouTube
https://www.youtube.com/@hiyopenzoo
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- ゲームマーケット初出展で1部売れた話【ひよぺん幼稚園】
- 【 概要】はやとは過去にゲームマーケットに出展したことがあります。出展経験ゼロ、制作経験ゼロ、チームもバラバラという状況での出展。結果として、販売数はわずか4部、そのうち3部は身内が買ってくれたものでした。この記事では、当時のことを振り返りながら、初出展で得られたものについて書いてみます。 【 制作経験ゼロ。スタートは「孤独な戦い」】私が所属していたのは、ボードゲーム好きが集まる大学のサークルでした。ただし、普段の活動は「遊ぶだけ」で、制作の経験がある人はゼロ。しかも、10人いるメンバーのうち、半分は活動に参加しない幽霊部員。そんななか、「サークルを"部"に昇格させるために、実績が欲しい」 という理由で、ゲーム制作に挑みました。しかし、メンバーのモチベーションは低く、大半の作業は私ひとり。イラストのラフやテストプレイを手伝ってくれる程度で、ルール制作やデザイン、印刷やその他事務手続き、すべて私ひとりで手探りの作業でした。 【 絵が描けないからCADで作成】「せっかくなら、多人数で遊べるゲームを」そう考えて3〜5人用のカードゲームを制作しました。今振り返ると、初制作は2人用にすべきだったと反省しています。カードは50枚、すべてイラストが異なる完全オリジナル仕様でした。私は絵が描けなかったため、大学の講義で学んだCADを使って無理やりイラストを作るという手段で乗り切りました。 【 正直、ゲームは面白くなかった】頑張って作ったものの、完成したゲームはまったく面白くありませんでした。今でこそ「早めに方向転換する勇気が大切」と思えますが、当時は「ここまで作ったんだから、もう後戻りできない」と突き進んでしまいました。実際、制作時間の大半はイラストに費やしており、イラストを流用してルールを作り直すという選択肢が選べませんでした。仲間ともっと相談できていたら、違う未来もあったかもしれません。 【 袋詰めは会場で】やるべきことを「あとでやろう」と後回しにしていた結果、気がつけばゲームマーケット前日になっても完成していない状態に。最終的には、前日徹夜でカードの印刷と準備を進める羽目に。カードは自宅のプリンターで印刷し、名刺サイズの用紙を使って1枚ずつカット。袋詰めもすべて手作業で行いましたが時間が足りず、袋詰め作業は会場で行うことになってしまいました。当初は10部の販売を想定していましたが、印刷ミスで完成したのはわずか5部。そのうち1部は見本として運営に提出したため、実際に販売できたのはたったの4部だけでした。なお、当時は「チャック横丁」の仕組みがなく、一般ブースで出展しました。そのため、小規模かつ手作り感満載の作品にもかかわらず、本格派サークルと肩を並べての出展となりました。チャック横丁とはゲームマーケットの出展プランの1つ。気軽な出展を促すため「外箱なしの袋に入れたゲーム」を出展する形式です。 【 3部は身内に、複雑な気持ち】出展した4部のうち、3部は身内が買ってくれたものでした。これは人によるかもしれませんが「ゲーム自体に興味があったわけではなく、“応援の気持ち”で買ってくれた」というのが分かってしまうと、あまりいい気持ちはしませんでした。たとえそれが、面白くないゲームだったとしても、です。今ではどのような形であれ買っていただけるのはうれしいですし、興味ない人でも楽しめるゲームを提供する、という気持ちが強いです。 【 「人気」と「空気」のギャップを痛感】出展側から見ると、人気の差が明確でした。人気サークルには開場直後から列ができ、午後を迎える前に完売して撤収するブースもあるほどでした。また、当時は来場者も出展者も圧倒的に男性が多く、コスプレした女性の売り子がいるブースは、それだけで目立っていました。私たちのブースはというと……ほとんどの来場者に素通りされ、立ち止まる人はほとんどいませんでした。右隣の人気ブースには長い列ができ、列の一部は私たちのブースの前にまでかかるほど。目の前に人がいるのに、誰にも見向きもされない──そんな存在していないような時間が続きました。 【 たった1人のお客さん】夕方になり、撤退を始めるブースが増えるころ、ある小学生くらいの男の子と、そのお父さんが通りかかりました。親子連れの来場者は珍しかったので、印象的でした。一瞬、少年はこちらを見ましたが、すぐに立ち去りました。しばらくして、少年がひとりで戻ってきて、遠巻きに私たちのブースを見ていました。出展から5時間、初めて興味を持ってくれたお客さんでした。「値下げしてでも届けたい」という気持ちもありましたが、「途中で値段を下げるのは良くない」という意見にまとまり、そのまま固唾をのんで待っていました。結局、少年は立ち去ってしまいました。悲しかったですが、誰かひとりでも興味を持ってくれてうれしかったです。――そしたらその少年が目の前まで来て「1つください」と、お金を差し出してくれました。販売部数こそ少なかったけれど、あの光景は今でも覚えています。「自分のゲームを、誰かが“欲しい”と思ってくれた」。それと同時に「制作者でも面白くないと思ったゲームを、しかも小学生には大金の700円で売ってしまい申し訳ない」という気持ちも残りました。 【 制作経験を、人生の“強み”に】私は就職活動のため、この出展を持ってサークルを引退しました。これが実績として意味があったかわかりません。そもそも部員が少なかったので、自然消滅したかもしれません。ですが、私にとって大きな財産となりました。――たとえば、就職活動では「ゲーム制作経験」が自己PRとしてめちゃくちゃ強かったです。面接官に「カードゲームを自作して販売した」と言うと、かなり興味を持ってもらえました。また、今の活動にもつながっています。現在は「ひよぺん幼稚園」として活動しており、この経験で培った無理をしない制作フローやコンポーネントを減らす工夫を活かしています。また、いろいろな人に遊んでもらいたいので低価格で面白いゲームを第一に考えて制作しています。 【 あとがき】あのとき作ったゲームは正直、完成度も満足度も低いものでした。あの少年も、1度遊んだら2度と遊ばないでしょう。そもそも1度でも遊ばれたかすらわかりません。また、チーム制作の難しさを味わいました。それでも、あの経験があったからこそ「また作りたい」「楽しんでもらいたい」という気持ちは持ち続けています。 📢 情報発信についてひよぺん幼稚園では、毎月の進捗をCi-enで公開しています。その他最新情報はTwitter/Xをご覧ください!
- 2025/4/6 23:44
- ひよぺん幼稚園Gamezoo
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- ゲームマーケット2025春出展します&予約フォーム開設【ひよぺん幼稚園】
- 自己紹介初めまして、ひよぺん幼稚園と申します。この度、ゲームマーケット2025春に初出展することとなりました!初出展ながら、2作品を頒布します。それぞれ異なる魅力を持つゲームですので、ぜひチェックしてみてください!出展は5月18日(日)の1日のみです。🏢1作品目:『シャイニングシティ』 【ディストピア】をテーマにした、2人用のデッキ構築型対戦ゲームです。カード総数はたったの16枚!?それでいて、読み合いや駆け引き、複数の戦略が楽しめる、奥深いゲームとなっています。さらに、ゲムチャレ2024対応作品でもあります。【おすすめポイント】・ドミニオンなど定番のデッキ構築に飽きた方・少ないカードでじっくり楽しみたい方・シンプルなのに奥深い駆け引きを楽しみたい方詳しくはこちら🐶2作品目:『ぱぴぃ☆すたあず~ご主人さま、見て!~』子犬のコンテスト会場を舞台にした、2-6人で遊べるトリックテイキングゲームです。1トリックでカードを2枚使う変則的なルールのため、プレイヤー間の駆け引きはもちろん、カードシナジーも意識するユニークなゲームです。ボードゲーム初心者にも好評をいただいており、トリックテイキングでありながら2人から遊べる点も魅力のひとつです。【おすすめポイント】・ボドゲ初心者でも遊べる簡単なゲームを探している方・パーティーや友人との集まりで盛り上がるゲームが欲しい方・かわいい犬🐶が登場する、見た目にも楽しいゲームが好きな方詳しくはこちら 📮 予約フォームを公開しました!どちらの作品も、こちらの予約フォームから取り置き予約が可能です!出展日は5月18日(日)の1日のみです。 📢 情報発信についてひよぺん幼稚園では、毎月の進捗をCi-enで公開しています。その他最新情報はTwitter/Xをご覧ください!ご不明点やご質問があれば、いつでもお気軽にお声がけください。当日、会場で皆さまとお会いできるのを楽しみにしております!
- 2025/4/6 17:00
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