itten

ittenはアナログゲームを作っています。一点を競うゲームを通じて、その場の状況が一転するような楽しい体験を。

『TRIBE』スペシャルインタビュー!
2017/11/25 11:46
ブログ

『TRIBE』発売を記念して、ゲームに登場する5体のヒューマン(以下H)に集まってもらいました。
その熱い想いをお聞きください。

 

ー こんにちは。 5体のみなさん、ゲーム開発当初は9体だったそうで…?

H「おい!そんな頼んでもいない裏話するなら帰っちゃうよ。(笑)」

ー ではそのへんはオフレコでお聞きするとして…。このゲームのタイトルにもなっている“TRIBE(部族)”をどんなふうに感じているか聞かせてもらえますか?

H「そうだねえ、たとえば街を歩いているとき、どことなくシンパシーを感じるやつとすれ違うことってあるじゃない?ファッション的な共通項や背格好からくることもあれば、なんとな~くということもある。いっぽうで、あまりに自分と似たやつと出会ったときの居心地の悪さってのもあったりね(笑)。多かれ少なかれ、オレたちは自分と相対的に他人を感じて仲間意識を持ったりするわけで、それをオレらの間では“トライブフェノメノン”って呼んでるんだけども。」

H「部族現象ね。」

H「ググるとアフリカとかのカッコいい部族の画像がでてくるけど、ああいうのもシンパシー感じたら即、トライブフェノメノンきた〜、みたいなね。場所性とか関係ねーから。」

H「そんで、そのシンパシーってどんどん伝播していくわけよ。いいっしょ?いいっすね〜!これもどうっすか〜?ってな感じで。結局その繰り返しでしょ?『TRIBE』って。」

ー ところでこのゲームには、2つの“時代”が用意されているとか?

H「前半の「ルーツエイジ」は、伝承オーナメントが場からなくなったら終了することになってるんだけど、あれは“語り継がれた伝承がやがて霧散して消えていくこと”になぞらえてあるわけ。みんなを繋いでいたストーリーも次第に忘れられていく、みたいな。そんで、後半の「ニューエイジ」になったら、オレらはもう仲間になる必要はなくて、オレら自身がどう存在してるんだ?ってことがメインイシューになっていくわけ。」

ー では、後半の「ニューエイジ」は“部族”っていうテーマではなくなっていくのですね?

H「いや、そうじゃなくて。前半と後半では“部族”の枠組み自体が変わってんだってことに気づいてほしいんだよな。前半、似た者同士の仲間ができていく一方で、オレたちどんどん個性的な姿になっていくでしょ?まあダイスが重要な役割を果たしているんだけど、ここではその話はいいわ。実際、人間って仲間や隣人と共通項を見出すことに喜びを感じながらも、逆に違いを見つけたり作ったりすることにも執心するという背反したところがあるわけじゃない?「ニューエイジ」はそういう“違い”をあらかじめ価値だって認める時代なわけで、それを共有する場ができてるわけよ。つまり、あれだ。ニューエイジでは仲間が不要なんじゃなくてオレらヒューマン5体は、すでにハイパー部族化してるんだってこと。」

ー。。。?

H「けど、いかにオレがオレらしく立ってるのかってことも、それはそれで簡単じゃない。ギリギリのバランス感覚が必要だし、一歩間違えるとそれまで積み上げてきたプライドなんか文字通り吹っ飛ぶよ。そんなオレたちの姿って滑稽だし面倒くせえかも知れないけどさ、でもどこか美しくもあるんじゃねーの?」

ー ありがとうございました。実際プレイしてみないとなんのことやらさっぱりだと思いますので、ぜひ多くの人たちに試していただきたいですね!

H「オレたちもそう願ってる。ゲームマーケットでみんなに会えることを楽しみにしてるよ。ちなみにittenのやつらがケチったおかげで試遊台がすごく狭いらしい。できたらまどろっこしいこと言わずに即買いして自宅で遊んでもらえるといいんじゃないかな。」

 

『TRIBE』の詳細、ルールはHPをご覧ください。ご予約も受付中です!

 

(撮影協力:つばめ舎建築設計)