さんぱちのアトリエ @ijcsryjbx
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- 最近のボドゲ受賞作、共通点はある?
- 2025/9/16 13:01
最近は日本発の作品も海外で注目される場面が増えてきており、2025年には林尚志氏の協力推理ゲーム『Bomb Busters』がSpiel des Jahres(SdJ)を受賞した。主部門で日本人デザイナーが受賞するのは初で、国際的な評価の流れが一段と強まっていると感じる。直近の受賞作を振り返ると、2022年は自然をモチーフにした『Cascadia』、2023年は協力型タイル配置の『Dorfromantik: The Board Game』、そして2024年には2人専用の協力ゲーム『Sky Team』が選ばれている。『Sky Team』はダイス配置と“制限コミュニケーション”で旅客機を着陸させる緊張感が評価の核だ。
一方でエキスパート向けの賞であるKennerspielでは、2022年『Living Forest』のプッシュユアラックを軸にしたリスク管理、2023年『Challengers!』の変則トーナメントで進むデッキ構築×自動バトル、2024年『Daybreak(独題:e-Mission)』の協力×気候アクションの戦略性など、ひと癖ある仕掛けで遊びごたえを作る潮流が目立つ。そして2025年は、海底探検をテーマにした『Endeavor: Die Tiefsee(Endeavor: Deep Sea)』が受賞作となり、雰囲気と戦略性を両立させたデザインが高く評価された。
個人的に近年作の中で特に惹かれたのは『Sky Team』である。「短時間ながら強い緊張感と一体感が生まれる」というレビューが多く、空港やシナリオで展開がガラッと変わる拡張性も高く、繰り返し遊びたくなる類の中毒性があると感じた。
こうして並べてみると、最近の受賞作には「協力・連携」「情報制約下の意思決定」が共通テーマとして浮かび、それにパズル性やリスク管理が重なって独自性が立ち上がっている。『Bomb Busters』の受賞もこの流れの延長線上に位置づけられるだろう。ボードゲームのトレンドは、単なる“流行”ではなく、プレイヤーがその時代にどんな体験を求めているかを映す鏡でもある。さて、あなたはこれからのゲームにどんな体験を期待するだろうか。
