POLAR POND GAMES & RETRONIK polarpondgames
"RETRONIK"、"POLAR PONG GAMES"と"アナログランチボックス"の3つの名義で活動中です。 2024年秋は、RETRONIK名義の新作をリリースします。
- 『AIRCROPS』の細かーいおすすめポイント
- 2024/11/10 23:02
ゲームマーケット2024秋も間近ということで、『AIRCROPS』のおすすめポイントについてご紹介!ただ、今回はけっこう細かいメカニクスの話になります…。
なので、まずはゲーム概要を知りたい方はこちらの記事(note記事)を、さらにルールの流れを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
毎回変わる展開と戦略
ゲーム開始時にランダムで決まる「野菜畑の並び」、ドラフトで決まる「技術カード」、そして、毎ラウンド1枚ずつ公開されていく「天気予報カード」の3つの仕組みにより、ゲーム展開が毎回変わるようになっています。
まず、「野菜畑の並び」。
野菜畑は、トマト、ニンジン、コーン、カボチャの4種。ゲーム開始時に12枚の畑がどの野菜畑になるかランダムで決まり、それぞれの野菜が2-4つの畑で栽培されることになります。
農業アクションの「耕す」「育てる」「収穫」は、自分の駒が移動した先のすべての同じ列 / 段に対してアクションを実行するため、畑の盤面の野菜の並びが、ゲームの展開に影響していきます。
↑赤プレイヤーは3種の野菜畑に、黄色プレイヤーはトマト畑2つとニンジン畑2つにアクションを実行できる。
そして、野菜畑が2つしかない野菜は、希少種となり他野菜よりも収穫時のコインが1金増えます(この差が意外と大きい)。畑の数が少ないので、収穫頻度が下がり、技術トラックを上げる機会が少なくなる傾向にあります。(もちろん多くのプレイヤーが希少種に集中すれば、収穫頻度は上がります。読み合いが大切!)
↑コーン畑は2つしかないので、希少種。 収穫時のコインが1金多い。
2つ目、「技術カード」。
ゲーム開始時に、全48種(技術12種 × 野菜4種)ある技術カードが8枚ずつ配られて、この技術カードを盤面の野菜の並びや、既に獲得した技術カードを見ながら2枚ずつセレクトしていきます。そして、最後に2枚を捨て札にして計6枚を手札としてゲームスタートします。
4人でプレイしても24枚と半分しか使用しないため、技術カードの組み合わせは毎ゲームで変わります。もちろん盤面や他プレイヤーの動きによって技術カードの強さもゲームの展開ごとに変わります。
技術カード(野菜カードも混じってます)
3つ目、「天気予報カード」。
現在のラウンド含め直近4ラウンド分が見えている状態で、毎ラウンド1枚ずつ公開されていきます。天気予報カードで示された畑は、ラウンド終了時に自動的に1段階成長します。
↑自動で菜園が育ってくれるので「天気予報」を見越して動くのが重要。
移動しやすく、効率良い列/段でメインアクションをすることも効率的ですが、天気予報の影響も考えて、プレイしてあげることが重要です。
エンジンビルドのワクワク感
プレイヤーボードの強化(野菜ごとの技術トラック) & 技術カードによるエンジンビルドと中〜重量級ボードゲームのワクワクするメカニクスをしっかり組み込んでます。
プレイヤーボードを強化していくと出せるようになる技術カードはもちろん強力ですが、それ以外のマスで、野菜ごとに技術力が上がった時の恩恵が異なるのもポイントです。
ざっくりですが、
・トマト → 追加の菜園タイルGET
・ニンジン → 移動力がUP
・コーン → 技術トラックを追加で進める
・カボチャ → 技術トラックの上限解放
↑技術カードとプレイヤーボードのエンジンビルドのワクワク感!
どの野菜に注力するかで動き方が変わってきます。
もちろんゲーム開始時に獲得した、手札の技術カードとの兼ね合いも大切です。
土台になるのは、盤面の読み合い
以上、メカニクス的にいろいろと工夫はあるのですが、土台になるのは「盤面の畑でのプレイヤー同士のインタラクション / 読み合い」です!
農業アクションの「育てる」と「収穫」は、対象となる畑のすべての菜園タイルが対象です。他プレイヤーの菜園タイルも対象に、野菜を育てたり、収穫できます。
「収穫」してもらえるのは、自分でアクションを行う手間が減りますが、手間賃を払ったり、菜園が荒れてペナルティになったりと、良いことばかりではないので(むしろ悪いことの方が多い?)、タイミング的に人に収穫されたくない時が結構あります!
もちろん、野菜1つのために自分で「収穫」アクションを打ちたくない畑で、他プレイヤーが収穫してくれたらラッキー!
そして先ほどご紹介した技術カード。
効果は強力であるのですが、盤面の読み合いの上で成り立つ効果が多いです。
例えば、「他プレイヤーに収穫された時に手間賃を払わなくて良い」という効果の技術カード、誰かが持っていたら、その畑をわざわざ収穫しませんよね。
でも、その隣の畑に自分の育てている野菜があったら?
他プレイヤーの畑を収穫せずに自分の畑を収穫できるマスに、他プレイヤーの駒があったら?
など、状況によって利敵行動をせざるを得ない状況が出てくるのです。
(移動数が多いと、追加コインを支払う必要がでてきます。)
↑黄色プレイヤーは1マス移動して右上のカボチャ畑を「収穫」したいが、同段の左上のカボチャ畑に赤プレイヤーのカボチャが2枚もある。しかも技術カード『おやさい販売機』を持っているので手間賃がもらえない!とはいえ、4歩移動すると追加のコインを1金支払わないといけない…。
ということで、他プレイヤーとのインタラクションや読み合い、そして嫌がらせが土台にあるというのがおすすめポイントです。
以上、『AIRCROPS』の超個人的なおすすめポイントをご紹介させていただきました。
『AIRCROPS』
プレイ人数:2-4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:40-80分
GAME DESIGN & ARTWORK:Masaki Suga
箱サイズ:240mm × 240mm × 45mm
カードサイズ:58mm × 89mm
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ゲームマーケット2024秋にて
イベント限定価格 8,000円(税込)で販売予定です。
* 通常価格: 8,800円(税込)
ゲームマーケット2024秋の1日目、
11/16(土)に「ブース番号:L04」にてお待ちしております!