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【サークル紹介】
我らは秘密結社”ブラックヒストリー”を称す者だ。
汝らの欲望を【ボードゲーム】に落とし込むことを生業とす。
諸賢らの内に眠る厨二心を呼び覚ますことを目標に、日夜暗躍を続けている。
我らの秘儀は先端技術を惜しみなく投下すること。
レーザー加工機を用いて表現されたプロダクトの数々は多くの同志を獲得しているぞ!
- 「スマした顔して中二病!」@我らが黒歴史〜ゲムマ回顧録〜
- 2023/11/22 0:46
《【我らが黒歴史】とは?》
・大学生のボドゲサークル【ブラックヒストリー】がゲームマーケットに2年間、参加するなかで得た知見を赤裸々に語る、文字通り「黒歴史」なブログ。新作《ParadiceShift》の宣伝は二の次。(みんな予約してね!)
《前回までの黒歴史!》
・三者三様、魅力的なボドゲを制作した先輩たち
・しかし現実は甘くない。広報の不足が足を引っ張り、在庫を抱えることに。
・先駆者(3金、+1ドロー、+1アクション)の失策を目撃した私はどんな策をもってゲムマに臨むのだろうか?
《今年のゼミ生は黒字化してよね》
21年12月上旬。ゲムマ21秋後のゼミにて。ヒゲの先生の私達に対する言葉である。曰く、「暗中摸索だった先輩と異なり、ゲムマの市場調査をしているのだから、一定の成果は出せるものだろう」とのこと。
そんな殺生な。私達に分かった事といえば、ゲムマは通常とは異なる市場原理が働いているということくらいだ。原価ギリギリ、というか、赤字覚悟で頒布する(良い意味で)イカれた競合他社で溢れた市場で黒字化など不可能だ。それも一介の学生風情となれば尚更。もっといえば即売会で儲けるってのも賛否あるのだ。
しかし断るという選択肢はない。なにせこれはゼミ課題だ。単位になる。それを盾に取られた以上、やるしかない。まったく、学生という身分も楽じゃない……。私は頭を抱えることになる。
《心から欲した欲望を形にしませんか?》
時は戻り、21年7月頃。高橋晋平氏(代表作:∞プチプチなど多数)による言葉だ。私達のゼミでは氏を講師に迎え、ボードゲームの制作ワークショップを開催していた。とても贅沢な体験だった。学んだことは無数にあるがあまり他所に公開して良いものかわからないため、一部分だけ抜粋させていただく。氏によれば「自身が心の底から”こういう体験をやりたい””こういう商品がほしい”と思ったモノゴトを同じく欲する人はこの世に1000人はいる。なので、まずは自身の欲望を満たせるボドゲを企画しましょう」という。(たしかそういう意味で仰ったと思うが、なにぶん記憶がはっきりしないので、一部誤りがあるかもしれない)
なるほど、とても面白い考え方だ。好きなものであれば、その良さについても造詣が深い。「そのゲームなにが面白いんですか?」と問われても、きちんと理由を添えて答えられる、コンセプトが明確なゲームが作れるだろう。しかし裏を返すと、「自分はこれが好きだ!これが面白い!」と言い切れるナニカがないと企画が進まない難しさがある。果たして、僕はナニを欲し、ナニを好んでいるのか???
その問いへの回答はなかなか見つからない。薄く浅くオタカルチャーを信仰する私にとって、他に代えがたい”欲望”はなかった。
窮地に追い込まれた私は”欲望”を偽ることにした。ゲーミフィケーション(ゲームを通して学習を図るジャンルのこと)を提案。ゲームと学習は市場がありそうだし、先生たちのウケも悪くなさそう。無難で丸い企画だが、悪くはない。……まあ、私が買うかと言われれば首を傾げるが。しかし、赤字は許されないのだから仕方ない。対案も出そうにないし、無難にまとめちゃえ!
そうした甘えた考えをもっていた私だったが、横からぶん殴られることになる。欲望マシマシ中二病ボドゲの企画書によって。
《魔法を恥ずかしげもなく叫びたい》
邪王真眼の使い手のような欲望をもとに企画書を書き上げたのは同じゼミの女子だった。(以後、彼女のことは六花さんと呼称す)六花さんは「アニメや漫画のセリフはカッコいい!だけど、それをシラフで叫べばヤバイ奴。だけど、ゲームで中二病セリフを叫ぶことを要求すれば、「そういうゲームだから仕方ないなぁ」という言い訳ができる。シラフで中二病を発散できる!」とプレゼン。その瞬間、私は衝撃を受けた。これを遊んでいる人の顔が想像できたからだ。アニメや漫画は好き。同好の士はいる。だけど中二病な一面をさらけ出すのは恥ずかしい。そんな相手とこのゲームを遊べば盛り上がること間違いなし。これは売れる!だって、私も欲しいもの!!!
そこから話は早かった。六花さんの意見に賛同したメンバーは多かった。なにせオタクが多いゼミだ。中二病患者も少なくない。「ならどういう魔法を詠唱すればいい?」「単語は色々あったほうが面白い?」「ターゲットは中二病患者っと」「なら、サークル名はブラックヒストリーで」「安直wでも、わかりやすくていいかも」トントン拍子で決まっていった。いま振り返ると、「サークル名はあと2年は使うのだから、もう少しこだわれよ」とツッコミを入れたくなるのだが。こうして、六花さんの中二病的な願望をもとにして、ボードゲーム制作が始まった。このとき、ボードゲーム制作が友情さえ破壊することを私達はまだ知らない……。
≪今日の赤裸々≫
- 転生勇者の魔術大戦では中二病漢字(例:煉獄、常闇、輪廻転生など)を入れるか否かで一週間、激論を交わした。結局漢字は採用せず終わる
- しかしその影響でいいことがあった。
- 英語をカタカナにしただけなので英語圏のユーザーが買ってくれた!どこに商機があるか分かんないものだねぇ。