Dimidium木星文庫

楽しくゲームを作ろう! 「COOKPOT!」、「expedition」、「うちのブタの貯金箱、盗んじゃった!」、「FakeLover!」などのゲームを制作/発売しました。 企画からアート、制作まで独自に開発します。

物語は物語を生み出し、餃子があればもっと楽しいです。
2023/10/11 11:55
ブログ

木星文庫は太陽系内の木星に位置するインディパブリッシャーです。
(そうなので恐れ入りますが日本語には慣れません...)
「果てしなく厚いガス雲の中、限りなく内密な楽しさ」を貪ります。
地球だとなかなか人気がなさそうなゲーム、図書、レコードなどを想像し、時には出版したりします。


「トリックダンプリング」はタイトル通りダンプリング、つまり餃子をテーマにしたゲームです。
どうしてこのゲームに餃子が登場してしまったのでしょうか。
発端はトリックテイキングというメカニクスにナラティブを与えたいという考えでした。
トリックテイキングゲームに初めて接した過去を思い出すと、
最大の疑問はなぜプレイヤーがリードスートをフォローしなければならないのかでした。 

そしてこれを説明できる方法を思い浮かべてみると、餃子が作られるキッチンの慌ただしいイメージが自然に浮かびました。 
それぞれのスートは違う種類の餃子で、調理師たちはシェフの指示通りに決まった餃子を作らなければならないのです。
切り札スートは本日の特選餃子として見ることができるでしょう。
なぜ他の料理ではない餃子かというと、
(個数を一つ一つ数えることができるからでもありますが)やはり私が餃子が大好きだからだと思います。

それぞれの餃子は種類別に蒸し器に入らなければなりません。
でも餃子は繊細な料理なので、蒸し器にむやみにたくさんの餃子を入れることはできません。
超過分の餃子は残念ですが、捨てざるを得ません。
それなら、最初から質(切り札スート)より量(切り札ナンバー)を重視する方向はどうだろうか。
こうして「質より量」、「一皿に(最大)十粒」という「トリックダンプリング」の座右の銘が誕生しました。
(意外に私は餃子を1個だけ食べてももうお腹いっぱいですが...)
これに伴い、高いランクのカードが瞬く間に最弱のカードにもなる、ダイナミックな楽しみを引き出したかったのです。

私にとってゲームとは、プレイするたびに異なる物語を作っていく経験です。
そのため、「トリックダンプリング」のプレイは、いつも餃子の話から始まります。
シェフ、つまりファーストプレーヤーは自分の好みで餃子の人気順位を指定する特権があるんですよ。
相手の餃子の好みを許せないんですって?
それなら、あなたが新しいシェフになって餃子の道理を正してください。
そしてゲームが終わる頃にはみんなお腹が空いてきて、勝者がおすすめする定番の餃子屋さんで話を続けられたらと思います。
物語は常に新しい物語につながるものです。
おいしい餃子と一緒ならもっと楽しいでしょう。

詳しい情報はリンクから確認できます。ゲームページ

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