スマートエイプゲームス&ORIGAME

ボードゲームレーベルのスマートエイプゲームスです。

▼制作ゲーム
 ・マイベストシェフ(ゲムマ2021春)
 ・クリプトコレクター(初版:ゲムマ2022春、新版:ゲムマ2023年秋)
 ・スイートドッグホテル(ゲムマ2022秋)
 ・マッチングフォーユー(ゲムマ2022秋)
 
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【スイートドッグホテル】ゲーム紹介②
2022/10/11 13:29
ブログ

こんにちは! Sui Worksのサニィです!

今日は、スマートエイプゲームスとSui Worksのコラボ作品として作った
ゲームマーケット2022秋で新作として販売する「Sweet Dog Hotel」について
もっと皆様に知ってもらいたいと思って筆を進めています!

今日は第二弾!

この記事では
・どんなシステムなのか?
・どういう意図で採用されたのか?
といったポイントを中心に、気になっている人へ向けた紹介をしていきたいと思います!

ぜひ、予約や購入の際の材料にしてください。

なお!そこそこゲーム内容に踏み込んで、込み入った内容の記事です!

それでは早速、よろしくお願いします!

●どんなゲーム?
「タイル配置、タイムトラック、エリアマジョリティ」のジャンルのゲームです。

プレイヤーは、ドッグホテルの経営者として犬専用のホテルの客室を作っていきます。
そして、そのホテルに犬が泊ってくれるようにして、たくさん泊ってくれたら嬉しい!そんなゲームです。

●どんなシステム?
ここから、少しマニアックな話をしていきます!

このゲームは、大きく3つのゲームジャンル(メカニクス)で構成されています。
①タイル配置
②タイムトラック
③エリアマジョリティ

また影響を受けたゲームとしては、「カルカソンヌ(2000)」「東海道(2012)」「パッチワーク(2014)」「パリ(2020)」、
ゲームデザイナーとしては「ミヒャエル・シャハト氏」が挙げられます。
今回はこのあたりを掘り下げていこうかなと思います!

ゲームの概要としては、タイルを配置して、その配置した場所に応じてタイムトラックが進み、タイルの上に自分のコマを置いて、マジョリティ争いを行います。
そんなゲームのシステム部分について書きます!

●タイル配置
①について、例えばカルカソンヌが有名でしょうか。 中でも、「Sweet Dog Hotel」はで「キャリコ(2020)」「カスカディア(2021)」を意識しています。
とはいっても、本作はキャリコやカスカディアのようなパズル要素は無いので、入力メカニクスとしての【タイル配置】です。
つまり、【ディスプレイからタイルを取って盤面に配置する】という方式です。

この方式の良いところは、ディスプレイに限りがあったりタイルのめくり運が絡んでくるので、計画をしつつもアドリブ力が求められるところだと思います。
カルカソンヌでは共通の山から1枚をめくって即時的に対応していきますが、キャリコやカスカディアはディスプレイとしてタイルが公開されています。
そのため、自分の計画も立てられますし、それなりに相手の邪魔も出来ます。 完全な場当たり的進行ではなく、見通しのよさを作るためにも比較的早い段階で採用されました。

取ったタイルがすぐに補充されるのではなく、スライドしていくディスプレイの並びは、「サンタモニカ(2020)」を踏襲しています。 これも計画をしつつもアドリブ力が求められるところに寄与しています。

ちなみに!パズル要素も勿論検討しましたが、カルカソンヌのように共通盤面にタイルを配置するということを行いたかったため、パズル要素は無しとなりました。(共通盤面で自分の作っていたパズルを邪魔されると不快の方が勝ってしまうのです)

●タイムトラック
②について、例えばパッチワークが有名でしょうか。
他にも、東海道や「アクアガーデン(2020)」などが広く知られていると思います。

「Sweet Dog Hotel」では、どちらかというと東海道のようなタイムトラックを採用しています。
パッチワークやアクアガーデンは、前に進むことがためらわれますが、東海道は比較的、前へ進むことへのインセンティブがあります。

イメージとしては、時間というリソース管理ではなくすごろくに近しいのかな、と思います。
なので、本作のタイムトラックは一般的なタイムトラックのイメージよりは少しだけ緩めな実装になっています。

犬を走り回らせたい!ジレンマも欲しい!という2つの要望を満たしてくれたのは、そういう前へ進みたいというインセンティブでした。
ちなみに、ここが一番実装としては一番後になりまして、8月末くらいに実装されました!

●エリアマジョリティ
③について、ちょっと一番有名な作品が分からないんですが、本作は「ロココの仕立屋(2013)」「パリ(2020)」を意識しています。
①のタイル配置でおいたタイルの上に自分のコマを置いて、その数やその数字の合計を比べて他プレイヤーと競います。
上に上げたタイル配置をしながらエリアマジョリティを行っていくので、自分がどこでどのくらいの影響力を与えるか、というのが非常に重要になってきます。

盤面にどのようにタイルが配置されていくかがゲームごとに変わるため、【前回は得点が高いエリアで競り合った】けど、【今回は得点が低いエリアで競り合った】などが多々発生します。 もちろん、タイルの上にコマを置ける数も上限があるので、こちらは中長期的な計画が必要になってきます。

でも安心してください。タイルの上に置いたコマを動かす特殊なアクションを少しだけコスト付きで用意しているので、うっかりミスしても修正がきくようにできています!

●まとめ
というわけで、どういったゲームを意識していたか、というお話でした!

上に挙げたゲームが好きな人はおそらく気に入って遊べるゲームだと思います!

Sweet Dog Hotel
ゲムマ限定価格:3,000円
プレイ人数:2-3人
対象年齢:8歳以上 
プレイ時間:30分

ゲームデザイン:ヤマグチタカナリ、Sunny(Sui Works)
アートワーク:はらセレブ

予約はコチラから! 
https://forms.gle/EdJ4hr1JJkAPsLov7

●巻末資料
「カルカソンヌ(2000)」
「東海道(2012)」
「ロココの仕立屋(2013)」
「パッチワーク(2014)」
「パリ(2020)」
「アクアガーデン(2020)」
「サンタモニカ(2020)」
「キャリコ(2020)」
「カスカディア(2021)」