デバッグモンキーズ

2018年から福岡と東京と静岡で活動しているボードゲーム制作サークルです。「ELÄÄ ROTU」「Qubism」「ゾンビパニックとライフルおじさん」「鍋代官」など9作品を制作しています。

『ELÄÄ ROTU エラロト』のゲームシステム
2022/9/21 22:00
ブログ

この記事はデバッグモンキーズがゲームマーケット2022秋で販売する『ELÄÄ ROTU エラロト』というボードゲームのシステム紹介記事になります。
『ELÄÄ ROTU エラロト』の概要はこちらの記事で紹介していますのでまだの方はぜひ目を通してみてください。

 

このゲームは2人専用のボードゲームになります。
プレイヤー各々がオッタ族もしくはエルマ族として、自身の種族の生き残りをかけて闘います。
そして、プレイヤーは自身の種族のコマを用いてボード上のマスにある資源を獲得していきます。

その資源を強化や攻撃など様々なアクションに利用して自身の勝利目標へと種族を導いていきます。
概要については先ほど紹介した前の記事で触れているためこのあたりで割愛します。

 

両プレイヤーが操るオッタ族、エルマ族はそれぞれ移動方法、資源収集、実施するアクションなど様々な部分で違いがあります。
ここでは少し細かくそれらを紹介していきます。

オッタ族はエルマ族を全滅させることが目標になります。
オッタ族の種族の特徴は大振りで攻撃的かつどんどんと能力が強化される点です。
毎ラウンドのアクションが1回であることに加え、はじめは様々な制約がかかっています。
しかし、伐採というアクションを実施し、資源を消費して種族の能力を伸ばしていくことが可能です。

移動方法は種族全体の移動数からコマごとに移動数を割り振れますが、それぞれのコマが移動できるマス数の上限が決まっています。
また、移動後のコマが様々なアクション(資源を獲得する「略奪」アクションや自身を強化する「伐採」アクションなど)を実施できます。
つまり、どのコマをどこに動かすかによって、そのターンのアクションが大きく左右されることになります。

エルマ族は最終ラウンドまで1コマでも生き残ることが目標になります。
エルマ族の特徴は柔軟性と施設建設にあります。

毎ターン「移動」「収集」「木工」「設置」「攻撃」「繁殖」の6個のアクションから任意の2つを選択します。
このアクションを行いながら、基本的には防衛に重きにおきオッタ族の侵攻に備えます。
しかしながら、条件が整えばオッタ族に攻撃をすることもでき能動的に進行を抑えることも可能です。
(実際には、攻撃アクションを実行するためにはオッタ族コマにエルマ族コマを2体以上隣接させるか、ツリーハウス上からしか攻撃できないため
攻撃の条件を整えるためには一工夫必要でしょう)

 


『ELÄÄ ROTU エラロト』は戦略ゲームであることは間違いありません。
しかしながら毎回が同じような展開にならないゲーム展開になることが面白いゲームといえるでしょう。
(毎回同じ行動ばかりではつまらないですよね)
『ELÄÄ ROTU エラロト』に含まれているリプレイ性を上げてくれるシステムをご紹介します。


毎ラウンドの開始時にイベントカードをめくり、その効果をそのラウンドのみ適用させます。
このカードの効果はほとんど効果のないような小さな効果のカードもあれば、状況によっては戦局をガラリと変えてしまうカードもあります。
イベントカードも自身のプレイの中に取り入れ、その時々にあったアクションを起こすことが勝利への近道になるかもしれません。


『ELÄÄ ROTU エラロト』は各ラウンドの先攻後攻をイニシアチブカードによって決定します。
このカードは各々の種族で6枚で構成されその内容も種族で少しだけ異なります。


毎ラウンドお互いにイニシアチブカードを出し合い手番順を決定します。
このイニシアチブカードをうまくコントロールすることで手番順をずらし自分の優位な状況へと持っていくことも可能です。
例えば、わざと後手を取った次のラウンドで先手を取ると実質的には連続ターンが得られるなど相手を翻弄することも可能でしょう。

 


ここで少しだけシステム説明とは離れますが、『ELÄÄ ROTU エラロト』独自の概念とそれに伴ったプレイ時の考え方などをご紹介します。


『ELÄÄ ROTU エラロト』ではオッタ族が森を侵攻していく過程で伐採というアクションを実施します。
このアクションは移動後に実施できるアクションのうちの一つで資源が獲得できるマスを今後、資源を産出しないマスへ変えてしまうというものです。
この伐採アクションで資源を払うことで、オッタ族は強化されます。
すなわちこのアクションを効率的に行っていくことがオッタ族では勝利への近道となります。

伐採を行ったマスでは資源が取れないため相手の陣の近くまで踏み込んだ時に相手の欲しがっている資源をなくすなど少しトリッキーな使い方もできます。
ただし、自身にも後々資源を取りたいときにとるマスがないなどデメリットとなる可能性もあります。
自身が必要な資源はどれくらいか伐採はどのタイミングで行っていくべきか考える必要があるわけです。

『ELÄÄ ROTU エラロト』では攻撃をされると自身のコマを失ってしまう都合上できるだけ相手の攻撃できる範囲に近づかないというのが第1に考えることです。
この相手から攻撃されないエリアをどれだけ保つかがとくにエルマ族では重要になります。

ただ後ろで待っているだけだと相手からの侵攻を簡単に許してしまうことになります。
ですのでエルマ族はできるだけ前にツリーハウスや罠などの防衛施設を建てて相手が前に進んでこないようにする必要があります。

 


『ELÄÄ ROTU エラロト』のシステムについて、お伝えできる範囲でご紹介しました。
戦略ゲームである都合上なかなかテキストでは伝わらない部分もあると思いますが、
難しそうに見えて一度やってみるとアクションはシンプルにまとまったゲームになってます。


ぜひゲムマ2022秋でゲットして、プレイしてみてください!

細かい情報は以下より発信しています!

https://twitter.com/debug_monkeys