Head Quarter Simulation Game Club @keioHQ
ゲーム概要
- 古代ギリシャを舞台にした拡大再生産ゲーム。
- 手軽かつシビアなゲーム設計。しっかりした戦略が必要。
- ゲームごとに登場するイベントやカード、ポリスが変わる。リプレイ性高し。
プレイ人数 | 2〜4人 | プレイ時間 | 45〜60分 |
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対象年齢 | 12歳〜 | 価格 | 3,500円 |
発売時期 | 2017秋 | 予約 | 可 |
ゲームデザイン | Head Quarter Simulation Game Club有志 | イラスト・DTP | Head Quarter Simulation Game Club有志 |
ゲーム詳細
慶應義塾大学の公認ボードゲームサークルである、Head Quarter Simulation Game Clubが、創立38年目にしてゲームマーケットに初参戦します。
私達が作成したボードゲーム『Improvement of the POLIS』は、手軽に拡大再生産の快感を味わうことができ、かつリプレイ性が高く何度遊んでも楽しめるゲームを目指し、何度もテストプレイを重ねた自信作です。
Improvement of the Polis ルール
舞台は紀元前8世紀の古代ギリシャ。プレイヤーはそれぞれが都市国家”ポリス”のリーダーとなりその発展度合いを競い合うことになります。
今作では7種類のポリスが登場します。上画像の一番右がそのうちの一つ、「アテネ」の能力を記したカードです。詳しくは後述しますが、アテネが政治カードを出すアクションに特化したポリスだということがわかると思います。このように、7種類のポリスはそのすべてが独特の能力を有しており、自分が担当するポリスによって必要とされる戦略は異なってきます。
ゲームが始まると、プレイヤーは毎ラウンド、7種類のアクション(後述)を駆使して知識トークンやドラクマ(お金)、VP(勝利点)を集めつつ、ポリスの持つ能力を進歩"improvement"により強化し国を豊かにしていくことになります。なお、ゲーム終了時に最も多くのVPを持っていたプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム開始時各プレイヤーはサイコロを二つもっており、サイコロの数だけアクションをすることが出来ますが、選べるアクションはサイコロの出目以下のものに限られます(サイコロの出目を補正できる資源もあります)。ここで簡単に各アクションの紹介をしたいと思います。
- 1 立法 市民3を得て、政治カードを1枚引く
- サイコロの目が1以上で選べるアクション。
- 市民とは、ラウンドのはじめサイコロを振った時、1市民につき出目を1挙げることができる資源。
- ゲームの開始時各プレイヤーは政治カードを5枚持っているが、追加の政治カードをランダムで1枚手に入れることが出来る。
- 1 哲学 哲学カードを1枚獲得する
- サイコロの目が1以上で選べるアクション。
- 哲学カードは、上画像中央のカード。いつでも1枚につき市民3に変換できるほか、1枚消費することで発展フェイズにおいて1回追加の発展が可能。また、2枚の哲学カードを捨てることで1回だけ任意の知識トークンを1つ追加で持っていることにして政治カードの使用や進歩などが出来るようになる。
- 2 文化 文化レベルに等しいVPを獲得する
- サイコロの目が2以上で選べるアクション。
- ゲーム終了時最もVPを所持していたプレイヤーがゲームの勝者となる。
- 3 交易 交易レベルより1多いドラクマを獲得する。その後、5ドラクマ支払うことで任意の知識トークンを1枚購入することが出来る。
- サイコロの目が3以上で選べるアクション。
- 初期レベルは1なので、初期状態でこのアクションを行うと2ドラクマが得られる。
- 知識トークンは、赤、緑、黒の3種があり、それぞれの所持数が政治カードのプレイやポリスの進歩に必要な条件となる。
- 4 軍事 軍事レベルに等しい兵力を獲得し、殖民アクションを1回行う
- サイコロの目が4以上で選べるアクション。
- 兵力は最大15まで貯まる。
- 殖民アクションでは殖民地を1つ占領できる。殖民地ごとに異なる知識トークンやVP、ドラクマを得ることが出来る。
- ここで得られる知識トークンには特別な知識トークンもあり、ゲーム終了時に、所持している栄誉(後述)の数と所持している特別な知識トークンの数の積と等しいVPが得られる。
- 5 政治 政治カードを1枚プレイする
- サイコロの目が5以上で選べるアクション。
- 手札の政治カードを1枚プレイできるが、それぞれコストとしてドラクマを払うことや指定された知識トークンを所持していることが要求される場合がある。
- 上記画像の一番左が政治カード「分散投資」である。この場合、赤、黒、緑の知識トークンを各1つずつ所持していることとプレイ時に6ドラクマ支払うことが条件である。
- 6 進歩 自身のポリスの能力を1段階進歩させる
- サイコロの目が6以上で選べるアクション。
- 上画像のアテネのように、各ポリスには4つの能力が存在するが、はじめから使用できる能力は1番上にある1つだけである。
- 記載されている条件を政治カードプレイ時のように満たし、このアクションを実行することでその時点で開放されている能力の1つ下の能力も使用可能になる。
以上がラウンド中にプレイヤーが行うことができるアクションになります。大体のゲームの流れがつかめたのではないでしょうか。
これらのアクションとは別に、プレイヤーは各ラウンド終了時に1回、文化、経済、軍事のうち1部門選んで発展させることができます。
これが個人ボードです。3つのレベルははじめはどれも1(1番左)から始まり、発展フェイズでは丸の中に記されているだけのドラクマを支払うことでレベルをあげることができます。
丸の下に書かれているもの(市民3、栄誉1など)はレベルをそこまで上げた瞬間に獲得することができます。文化レベルを4まで上げるとサイコロを追加で1つ得て、その次のラウンドから3回アクションを行うことができるようになります。また、同じく文化レベルの下に書かれている税収とは、ラウンド開始時にもらえるドラクマの数を表す数値であり、初期状態での税収は0です。
このほかにも、各ラウンドのはじめに起こるイベントや指定された条件を1番はじめに達成した者に栄誉か収入を与えるマイルストーンなど、多くの要素のあるこのゲームですが、以上で大まかなゲームの内容は終わりです。
販売価格3500円と、他のゲームに比べると少々値が張るかもしれませんが、ランダムにめくれるイベントやゲームごとに異なる政治カード、ポリスごとの特性の違いにより、何度でも楽しめるゲームになっていますし、慶應義塾が誇る最高のボードゲーマー達の理想が詰まったこのゲーム、値段以上の価値があると自信を持ってお勧めすることができます。
当日は是非、試遊コーナーへ足をお運びください。