しらたまゲームズ @laz_frozentear
ゲーム概要
- 星をつなげてきれいな星系を作るゲーム
- 言語依存なし、半個ずらせるタイル配置ゲーム
- ゲムマ歴10年の歴戦の小学生(10歳)がシステムデザイン!
| プレイ人数 | 2〜6人 | プレイ時間 | 20〜30分 |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | 8歳〜 | 価格 | 3,000円 |
| 発売時期 | 2025秋 | 予約 | 可 |
| ゲームデザイン | りっくん(10)&ちゃぴ(46) | イラスト・DTP | 鹿間そよ子 |
ゲーム詳細

いやー、しらたまゲームズ今年10周年なんですが、早いものですねぇ。
ここだけの話、実は息子氏も10歳だったりするんですよ。
息子氏は0歳からゲムマに参加しており、いまやゲムマ歴=年齢の歴戦の小学生。
そんな中、ついに息子氏がゲームデザインに手を染めました。
息子氏は以前からノートの迷路や闇の力が炸裂して億のダメージが飛び交うカードゲームとか作っていましたが、やっぱりというかはじめは誰もが通る道というかアレなゲームです。
しかし今回はゲームマーケットに出せる作品を目指して大人げない大人達がしっかりサポート!
ゲスラブや雪割の花でおなじみのちゃぴ(父)がルール調整、プロイラストレーターでありプロデザイナーであるアーティスト鹿間そよ子(母)がアートワーク、愛犬でのIPデザインというガチガチの家族布陣で仕上げた、子供から大人まで楽しめる作品が爆誕しました!
きっとお空にいるしらたま君(永遠の13歳)も「フスー」って言ってくれることでしょう。
ぜひとも遊んでみてください!!!

11/20まで予約も受付中
予約特典はしらたま君ピンバッチとゲームを収納できる巾着
どちらも手作りで数が十分準備できず予約送信時間の早い方からのお渡しとなります。
※もし予約が少なかった場合は会場先着とさせていただきます。
【予約フォーム】https://t.co/5rGUpDBtjk



■11/20追記(アートワーク担当:鹿間そよ子)
ソラオリ誕生秘話 (※アートワーク担当の鹿間そよ子視点での誕生秘話なので、りっくん自身やちゃぴの思考や動向は実際と異なる場合があります。)
2024年、息子(りっくん)が、ゲームシステムっぽいものをちゃぴに披露してきた。
ちゃぴはボードゲームデザイナーをしているけれど、私は実はボドゲはあまり遊ばない。
りっくんも父に付き合ってボドゲをよく遊んでいるけれども、隙あらばボドゲを遊ぼうとするほどのボドゲ大好きボドゲ一筋小学生と言うわけでもなく、ゲームデザイナー目指して普段システムについて研究しているわけでもない。
ただ、ちゃぴのテストプレイにはよく付き合っているし、時々ちゃぴが参加するゲーム会にはついて行き混ぜてもらっている。
りっくんは2015年春の『ゲット★スイートラブ』発売の3ヶ月後に誕生し、以降0歳の頃からずっとゲムマにサークル参加してきたゲムマ常連だ。
毎年2回のゲムマ修羅場でギャーギャー言ってる両親をずっと見てきたりっくんが、自分も…と思ったのかどうかは知らないが、ゲーム作ったよとちゃぴに言ったのだ。
トランプを使ってだったか、息子の考えたルールでゲームをプレイして、ちゃぴは言った。 「うん、これゲームシステムとして成り立ってるわ」
この時点では、トータル的に両手離しで「おもしろい」と言える状態ではなかったかもしれない。親の欲目も入っていたかもしれない。
でもりっくんは自分の意志で作って、そして披露してきたのだ。 ものづくりは完成させてこそ大きな経験になる。
これを詰めていって、ちゃんとみんなに楽しく遊んでもらえるようなゲームを作ってみよう。 完成したらゲムマで売ってみよう。
ということで、りっくんのゲーム作りが本格始動した。
『宇宙が好きだし、その特性などに詳しいからテーマは宇宙にして、星を集めるゲームにしたい。』
最初はカードゲームだった。


場に出ているカードの組から選んでとっていき、最後、自分の手元のカードの合計点が高い方が勝ち。
どれとどれが組み合わさると追加点。 どれとどれは一緒に所有はできない。 こうなったらゲーム終了。
宇宙空間や惑星の持つ特性と当てはめて、カードに載せる惑星にはほぼオールユニークの設定をつけて。
夫と息子でテストプレイを重ねて、ゲームとしての形がざっくりできたところで フレーバーである物語性やアートワークについて考える。
このゲームのアートはかわいいのかかっこいいのか、リアルかコミカルか、どういう系統のビジュアルがいいのか。
りっくんのゲームだからりっくんが主体となって決められるように動いた。
そしてアートワーク担当の私にビジュアルの指示をすべく、息子自身が星の絵もいっぱい描いた。

と、ここで、2025年のしらたまゲームズのゲスラブ新作やキャラコレの準備や運営などで忙しくなり、息子のゲーム関連の進行は一時中断。
半年くらいか、もうちょいかかったかな?
10周年記念のキャラコレがありがたくもたくさんの方に参加いただいてのてんやわんやで、かつ小学校での私のPTA役員の仕事(リーダー的立場で結構激務)も重なっていて。
そして年末にしらたまくんが余命宣告を受けて、介護しながらの3ヶ月後に虹の橋を渡って……。
そんなあれこれが一通り終わって一息ついてから、
「そういえば、りっくんの星を集めるゲーム、ペンディングしてるけど完成させないの?」
「そーねー、ゲーム作りの気持ちが残ってるうちに作らなきゃね」 で家族でのゲーム作り再開。
今までふんわりしていた部分を詰めていくべく、父子でテストプレイを重ねて修正に修正を重ねる。
この時点ではまだカードゲーム。
ちゃぴの友達や私の友達が遊びに来た時にテストプレイに付き合ってもらって意見をもらう。
そこでもどんどん改良されて変わっていく。
そうやって完成に向け邁進してきたけれど、とあるテストプレイ時の反応でちゃぴが立ち止まった。
「ゲームとしては成り立っているけれど……」 基本的にカードを取捨し積み重ねていくだけ。
受動的というか「プレイヤーが頭をひねり勝利のためにできる行動」が乏しいのではないか。
現時点でも一応ゲームとしては成り立っているから、それにデザインを入れ込んで製品として仕上げることはできる。
でも「破綻なく遊べる」だけじゃなく、もう一つ何かゲームとしてフックになり得る「おもしろさ」が必要だと思った。
「自分が工夫してとった行動が勝利につながる」という快感が必要。
その晩ちゃぴが考えて、カードゲームからタイルを配置するゲームに作りかえた。
今まで時間をかけてたくさん考えだした星の種類や設定は捨て、点数の積み重ね方の設定も捨て、散々悩んだゲーム終了条件の設定も捨てた。
タイル配置ゲームのモックをココフォリア上で作り、この大幅な調整をりっくんに提案する。

このタイル配置ゲームになった状態で、残っているりっくんの発案部分は
「場に置かれた星の組をとっていき(この組み合わせと取り方がシステムの根幹)、星を集め、その集め方の工夫で点数を上げて勝利に向かう」
それだけだ。
惑星の設定が変わったので私に指示出しするためにたくさん描いた星のイラストも全部没だ。
でもものづくりというはそういうものだと思う。
どんなに完成に近付いていても、より良くすべきだと思ったら、抜本的なテコは入れなければならない。
イラストだって、描いたものがいまいちだった場合、ちょっとした微修正を繰り返しても納得いかないなら、一から描き直した方がいい場合がある。
それは描き直す前の絵とは別の絵なのかもしれないが、前の絵があったからこその完成なのだ。
もちろんりっくんのゲームだから、この変更が嫌ならこのテコ入れはしなくてもいい。
でも前のカードゲームの状態ではしらたまゲームズのゲームとして製品化は難しい。
なぜなら「今の状態ではいまいちだから、どうにかしなくてはならない」と思ってしまったから。
それをそのまま作り、売るのは誠実ではない。
りっくんはタイル配置ゲームを受け入れた。
タイル配置ゲームにしてからも、父子で何度もテストプレイを重ねて、タイル配置のルールや点数化のルールを詰めていった。
私も時々テスプ要員に駆り出され、ころころと微妙に変わっていくルールに、「コレは微妙…」とか「さっきの方がやってて気持ち良かったと思う」 とか、ゲーマーじゃない者としての素直な意見を述べる。
最初にも言ったけれど、私はボドゲをあまり遊ばない。
そしておもしろいかどうかの判断ができないのでテスプ要員に向かない。CPUよりはマシってくらいの存在。
そうこうしているうちにゲムマ2025秋での販売を視野に入れた場合の印刷入稿締切が近づいてきたので、タイトルとアートワークを作っていく。
ここからは私の本領発揮。
りっくんはカードゲームの頃からタイトルとして「ほしあつめ」を推していたが、「ホシアツメ」というタイトルのボードゲームはすでにあったのでサブタイトルに織り込むカタチで納得していただき、あとはダブルミーニングや、語感、覚えやすさ、検索性など色々検討して、各自でタイトル案を出しまくり、プレゼンし説得して私発案の「ソラオリ」をタイトルに決定。
このタイトルを決めた時点では、りっくんはいまいち納得しきっていなかったが、(ソラオリという音の語感が柔らかく宇宙のイメージと合わないと)、 「ソラオリ」のロゴと全体のデザインラフを作って、見せたら、「コレならいいかも!」と納得していた。

この辺は、経験値の差だから10歳が主導権を握るのは難しい。
もちろん小学生の無垢な感性爆発のタイトル・アートワークにするという戦略もあるだろうけど、今回はその手法は選ばなかった。
今まで小学生が作って話題になったボドゲ作品はいくつかあるけれど、今回のりっくんのタイトル発案にはそこまでのパンチ力はなかったからだ。
この大人主導のディスカッションも彼の糧になればいいと思う。
そしてストーリーやフレーバー、キャッチコピー、タイルのサイズ感、ルールのまとめ方、試し刷り、ゲムマに間に合う印刷所検討。
途中ボドゲ博参加や実家帰省もあるもんだから、もう怒涛。
私のこだわりとちゃぴのこだわりで衝突もありつつ、板挟みになった息子がオロオロしつつ、10月頭になんとか入稿完了。

あとは、宣伝、宣伝。
「これはりっくんのゲームであり、我々はりっくんのゲームを売るために宣伝するんだよ!まず知ってもらってなんぼなの!」とハッパかけて、 今までゲスラブの知名度に頼ってやってきたせいか、宣伝が下手くそで。新作試遊会に行くことも減っていたので参加して。
久々に取り置き予約もやってみたりして。予約特典にも力入れたりして。

そうやってもうゲムマ直前に来ました。
まだPOPやポスターも終わってない状況だけれど、制作秘話を綴ってみたりして。
システムにもだいぶ調整は入っているから、「りっくんが作ったゲーム」とは言わない。
「しらたまゲームズのファミリーみんなで作ったゲーム」。 でも息子がメインで関わった最初の作品だから、親として、たくさんの人の手に取ってもらえる喜びを味わってもらいたくて、みなさんへのリーチを試みている。
10歳程度からでもできる程度に難しすぎず、でも大人も楽しめる悩ましさもあり、しらたまくんがかわいいゲームです。
コツコツ自分の宇宙の構築を平和に楽しむこともできるし、ギスギス読み合い潰し合いもできる。しらたまトークンをアクスタとして飾っておくこともできる。
2025/11/22-23、ゲームマーケット2025秋 【B09】しらたまゲームズ新作『ソラオリ』、どうぞよろしくお願いいたします。
アートワーク担当:鹿間そよ子
