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カタログ・レゾネ

¥2,500

競り(ダッチオークション)で絵画を購入、カタログ(ブラフ+セットコレクション)を作成、美術界の光と闇をテーマにしたカードゲーム

ゲーム概要

  • 美術家の全生涯にわたる作品を集成した書物のことを専門用語でカタログ・レゾネ[catalogue raisonne]と呼びます。日本語で「作品総目録」とも言い換えられるそれは、西洋近現代美術研究の必携のツールとされ、美術界において権威と信頼を置かれるものです。
  • つまり、この「カタログ・レゾネ」に掲載された作品こそ「真作(本物)」であり、不掲載の作品は「贋作(偽物)」なのです。……それが本当は真逆であっても!
  • あなたは様々な理由で美術界に関わりのある背景(美術史家、キュレーター、美術商、コレクター等々)を持つ人物で、カタログ・レゾネの作成に着手する当事者です。 自分自身の目的を果たすために「カタログ・レゾネ」を作成し、かつライバルに打ち勝つことができるでしょうか?
プレイ人数 2〜5人 プレイ時間40〜60分
対象年齢12歳〜 価格2,500円
発売時期2024春 予約 不可
ゲームデザインらぱんどら イラスト・DTP風水鳥このヱ(Kazamidori Konowe)

ゲーム詳細

このゲームは11月4日(月・祝)開催 フォアシュピール2024秋にて試遊頂けます。
ブース番号【H06】です。

◆内容物

  • 絵画カード         60枚
  • クライアントカード     10枚
  • 真偽判定・結果一覧カード  5枚

合計75枚

  • チップ           30枚
  • 説明書           1枚
  • 収納箱           1個

◆ゲームの簡単な流れ

【準備】 各プレイヤーに手札(絵画カード)6枚と権威チップを5枚配ります。場にも絵画カードを裏向きに数枚(人数変動)配置します。依頼人カードを各プレイヤーに2枚配り、どちらか1枚を選んでゲームを開始します。

【オークションフェイズ】 真贋混じる“絵画カード”を裏向きのままダッチオークション(引算式競売)で入手し、手札と合わせます。途中、チップを使って「調査(カード表確認)」もできます。他、チップは6つの特殊能力を使用するコストとなり、最終的に得点化します。

【カタログフェイズ】 「作者(色)別カタログ」として、絵画カードを裏向きのまま手札から場に1列(2枚以上の列)で提出し、「真贋判定」を受けます。判定側のプレイヤーはチップを使って「鑑定」し、絵画カードの内容を確認することもできます。全員から「True(真作)」と認定されるか「Fake(贋作)」を指摘されても「True(真作)」のみを「カタログ」にしていれば「カタログ化成功」し、得点要素となります。
もしも「Fake(贋作)」を指摘され、実際にカタログにFake(贋作)が入っているとカタログは全て捨て場に移動するうえ、チップや手札を対戦者に奪われます。Fake(贋作)を入れたい場合は、タイミングを見る(ブラフする)かチップを使って差し込む必要があります。

以上のフェイズを5回繰り返し、より「完成されたカタログ」を作り上げ、依頼人カードに書かれたボーナスやチップ得点の合算が一番高かった人が勝者となります。

説明書(PDF)

写真付きプレイガイド(作成中)

◆テーマ解説

商業的利用とともに美術史研究の材料として、そして何より真贋を見極める重要な手掛かりとなる“カタログ・レゾネ”。
欧米・欧州では、殆どの画家(今回のゲームでモチーフとした6人は全て)に関する“レゾネ”は発行されていますが、日本では逆に大家と言われている画家でも発行されていません(西:日、8:1程度)。
“レゾネ”の製作には、作品の所有者、画商、コレクター、そしてキュレイターの相互協力が不可欠ですが、様々な理由や力学により難航しているようです。
特に著作の真贋について、日本ではかなりあいまいなためこのような現実となっているようです。
 この状況における力学をゲームに落し込むことで、美術界の表裏、光と闇、そして攻防を表現できるのではないか?
というのが本作品のテーマとなっています。

◆クライアント解説

本ゲームはテーマとメカニクスの一致を目指すことを目標としています。
それを象徴しているのが、10人の依頼主=クライアントです。

テーマとメカニクスを表現するための要素として、背景(目的)、特殊能力、特典(勝利ボーナス)が設定されています。背景はテーマ的に主人公とライバルに位置するキュレイターと悪徳画商など、明確に対照的なものから、他と関わりの薄い一見謎と思える自称宇宙人迄多様なバリエーションを持ちます。

ゲーム感を高めつつプレイアヴィリティを失わない為に特殊能力はシンプルかつ効果的なもの3種類となっています。

  • 拾い物はカード保持枚数にアドバンテージを与え、
  • 調査はオークションのセリにアドバンテージを与え、
  • 鑑定はカタログ鑑定にアドバンテージを与えます。

背景に紐づけされた特殊能力は勝利条件を得る為に有効な手段であると同時に“らしさ”と“楽しさ”を表現しています。シンプルでプレイ感のあるルールにより、多様性を保ちつつリプレイ感の高さに一役買っています。

◆システム解説

ゲームのリソースは2種類あり絵画カードとチップです。
絵画カードは絵画そのものであると同時に資産でもあります。
チップは能力、コネ、影響力等を具現すると同時に勝利ポイントともなります。

今回オークション形式として採用しているのが、ダッチオークションの変形ルールです。
より安い入札価格(枚数)を提示したものが勝利/獲得し、対価として1枚供出します。
一般的な青天井となるオークションシステムと違い、プレイ時間の圧縮となり、駆け引きもシンプルとなります。

X枚とって1枚返すルールにより、セリの優位性が収束する(オークションが苦手なプレイヤーでも不均衡がおきにくい)と同時に、不要なカード(大抵の場合贋作・フェイクカード)を場に出すことで、いわゆるマネーロンダリングも表現できます(一般的に贋作を1枚返すため、無価値な絵画が参加費として機能する)。
カードは背面からどの作者によるものなのかが分かる様に色分けされていますので、絵画の中身を知ることが重要なクライアントによってはチップを調査に使うことでセリにおけるアドバンテージを得ることができます。

カタログフェイズでは入手した絵画カードを組み合わせて、セットコレクションであるカタログ化を目指します。
この際、絵画カードのカタログNo.1~3は有名な作品であり真作として美術界に知れ渡っているということでオープンして提示されます。
これにより真偽判定する必要がある絵画カードが絞られ、貴重なチップの有効活用に一役かっています。

チップは基本的な2つの使い方(調査・鑑定)以外に、カタログを整え価値を上げる為の使い方が複数存在します(掘出物、辣腕編集者、真眼)。
効果が高い分、コストも高いので、場合によってはチップを得るための行動も発生します。
チップ自体がVPでもあるので、その使いどころは難しくも面白い所であります。

通常の1~4ラウンドに比して、最終ラウンドはカタログの公開が原則となり、各プレイヤーの思惑がチップとなって飛び交います。
このゲームにおいて一番エキサイティングな場面といえます。

◆イラストに関して

 カタログ・レゾネのイラストはAIを使った名画家風味の名作絵画調の書き下ろしです。
また前回秋での印刷帳合ミスを受けて、色むらが発生しない色彩・デザインに、背面全てを差し替えたことで、
丁合ミス発生を下げるとともに、絵画ゲームのデザインとしても一皮むけた仕上がりとなっています。
 ゲームの合間に表裏60枚の色彩鮮やかな絵画を鑑賞下さい。

◆ルール詳細

説明書(PDF)

写真付きプレイガイド(作成中)

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当ゲームは特にご予約を承っておりません。在庫限りとなります。

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