Joyple Games

星々と王冠

¥200

南アフリカで英雄たちを結び付け圧政に立ち向かう

ゲーム概要

  • ビンゴ+エリアマジョリティ
  • どこから攻めても同じようでいて「実は違う」のがポイント
  • 「早いか遅いか」だけの違い、しかしそれが「全て」
プレイ人数 2〜6人 プレイ時間30〜60分
対象年齢12歳〜 価格200円
発売時期2023春 予約 不可
ゲームデザインdeztec イラスト・DTPInkarnate, イラストAC

ゲーム詳細

本作のフレーバーは、南アフリカで白人支配に対して黒人たちが起こした抵抗運動です。

舞台は南アフリカ内陸部の某地方……。プレイヤーは英雄たちをつなげるフィクサーです。ビンゴの完成は、個では権力に叩き潰されてしまう英雄たちが、連帯して強靭なチームを結成したことを意味します。

プレイヤーの手元のビンゴカードは、個人的な人間関係のネットワークを意味しています。地図ビンゴは、地縁を意味します。ビンゴカードがビンゴで埋め尽くされたら、いよいよ英雄たちが蜂起する時がきます。

史実では、抵抗運動は失敗しました。本作も、歴史をひっくり返すのは恐れ多く、「英雄たちがいよいよ立ち上がろうとする」ところで終了します。『水滸伝』だと思ってください。

***

2021年に『ダブルビンゴカルテット』というゲームを製作しました。本作と同様、手元のビンゴと、共有の地図ビンゴを同時に進めていくゲームです。

その時にいただいた感想が、「地図のビンゴが完成しない」というものでした。実際、2人プレイの場合、地図ビンゴは「狙わないと完成しない」のですが、逆にいえば「狙えば完成する」のでした。そして地図ビンゴを完成させれば、ほぼゲームに勝利できるという得点調整にしていました。

が、通常、よほど好きにならなければゲムマで買ったゲームをそうそう何度も遊ばないわけで、よくわからないなりに1回遊んで、その印象だけで終わってしまうわけです。

個人的に『ダブルビンゴカルテット』は非常に満足のいく作品で、「これはこのままでいい作品なんだけどな……」という思いが強く、下手にいじりたくはありませんでした。

「ならば新作にしよう」「思いきって、ガラッと変えてしまおう」というわけで完成したのが、この『星々と王冠 Sterre en Kroon』です。

説明書に図が全然ないのは、ごめんなさい。力尽きました。

とはいえ、ルールの根幹は、たったの1ページです。細かな処理が補足でぶら下がっているだけで、枠組みは簡単な作品です。

  1. 手札の数字カードから数字を宣言する
  2. 自分のビンゴカードから数字を宣言する
  3. 王冠を消費して数字を宣言する

これだけなのです。

数字を宣言すると、全プレイヤーのビンゴカードと、共有の地図ビンゴで、そのマスが記録されます。

最初に数字を宣言した人のカラー駒が地図の各マスに置かれ、ビンゴが完成した際にマジョリティ争いが発生します。

自分のビンゴカードの数字を、1手番に最低1つは宣言できるので、5手番あれば手元のビンゴカードでは1つビンゴが完成します。ちゃんと、得点になります。やった。嬉しい。

でも、最優先で目指すのがそれでいいんですか?

ザックリいうと、そういうゲームです。

『ダブルビンゴカルテット』よりルールは簡単ですが、プレイ時間は伸びています。地図ビンゴがかなり埋まるまで、ゲームが終わりません。なので、手元のビンゴカードは、じつは放っておいても最終的にはだいたい完成するのです。

誰がどうプレイしても、自ずと地図ビンゴに関心が向くように、ゲームを作ってみました。

テストプレイでは、前半戦の足取りの重さが気になりました。そこでゲームの進行を早める調整を行っています。いくらか大味になったかとは思いますが、サクサク楽しめる作品になっていると思います。

お手に取ってみていただければ幸いです。

ゲーム体験

スタンダード, 3桁ゲーム, ボードゲーム, エリアマジョリティ,