ヤマヤタケシと203GAMES @toyman_jp
ゲーム概要
プレイ人数 | 2〜4人 | プレイ時間 | 10〜20分 |
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対象年齢 | 15歳〜 | 価格 | 2,000円 |
発売時期 | 2023春 | 予約 | 不可 |
ゲームデザイン | ヤマヤタケシ | イラスト・DTP |
ゲーム詳細
ゲームの概要
六角形の地形パネルには学生と鬼のコマがある。せーので、行動カードを手札から出す。行動カードには優先順があり、その順番で学生や鬼が行動する。
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短編小説
もうこんな時間だ。
塾が終わり、仲間と話し込んでしまった。
僕は、帰宅方向が同じ連中と歩いていた。
連中とは、僕、カズ、ユウ、アキの四人だ。
急に、空気が湿ってきた。雨が降り始めたときのアスファルトの臭いが立ち込める。
ふと気づくと鬼がいた。目の前にいる。見ればわかる。あれは鬼だ。あの桃太郎に退治されるタイプの鬼だ。長めの金棒を持っている。
そして、鬼が言う。
「おい、お前たち。一人だけは見逃してやろう。残りは死ね」
は?あいつ何言ってんだ?どこの変態だ?
「聞こえたか?お前らのうち、最後に生き残ったやつだけ見逃してやろうと言っているのだ。なに、殺し合えと言っているんじゃない。手を汚すのは俺様だ。お前たちは俺様を利用して生き残ればいいのだ。」
僕は、まだ状況を飲み込めていない。
帰り道の先が途絶えている。どうやら崖のようだ。この道の先だけじゃない。城の堀のようだ。逃げ道がない。ここは孤立している。
「まだ状況がわかっていないようだな。おい、お前」
鬼はそう言うと、金棒をカズの頭に振り下ろした。バコン。
あぁ、カズの脳が血で汚れてしまったじゃないか。残念だ。いや違う。僕は少し遅れて状況を理解した。
「うわぁぁぁ」
僕は逃げた。とりあえず逃げた。走って崖っぷちに来た。遠くで笑う鬼と、ユウの逃げる姿が見える。
道に御札が落ちている。紙には「鬼、攻撃」と書いてある。くだらない。僕は紙を破り捨てた。
「あい、わかった!」
鬼の声が近くで聞こえた。そして、バコン。脳が飛び散った。
「あと二人だぞ。どうする?」
アキが言う。
「ごめん」
あ、何が、ゴメンなんだ?
アキはその御札を破り捨てた。
「あい、わかった。おら」
鬼は金棒を僕に振り下ろした。
「あ」
と声がでて、僕は死んだ。