食べ残しNOゲームでSDGsを学ぼう @NPO_Deeppeople
ゲーム概要
- 小学6年生が考えた「食べ残しNOゲーム」!
- 4つの飲食店になって、食品ロスをなくしつつ儲けを競います。
- 各種新聞、NHKでも取り上げらた話題のカードゲームです。
プレイ人数 | 3〜9人 | プレイ時間 | 10〜60分 |
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対象年齢 | 10歳〜 | 価格 | 3,960円 |
発売時期 | 2018秋 | 予約 | 不可 |
ゲームデザイン | 株式会社イノセンス | イラスト・DTP | 株式会社イノセンス |
ゲーム詳細
まだ食べられる食品が捨てられる「食品ロス」について広く知ってもらおうと、外食の食べ残しをテーマにしたカードゲームを大阪の当時小学6年生が考案しました。父親が経営する飲食店で食べ残しが大量にあることを知ったのがきっかけ。プレーヤーは飲食店の店主となり、もうけを出しつつ食べ残しをどう減らすかを競うもので、「遊びながら食品ロス問題を考えてほしい」としています。
小学6年の夏に参加したアクティブラーニング(主体的な学習)に取り組む「未来価値創造大学校」(大阪市西区)で「社会問題を解決する商品やサービスを考える」という課題があり、たどり着いたのが「食品ロス」。平成26年度の国内での1年間の食品ロスは約620万トンで、世界の飢餓に苦しむ人への国連機関による食料援助量の年間約320万トン(同年)をはるかに上まわっています。実際、父の経営する飲食店でも客の食べ残しが大量に廃棄されいるのを目の当たりにしました。
食べ残しの原因は、お客の「食べられる量」と店側の「提供量」の差だと考えた栗田くんは、この量を合わせると勝つカードゲームを考案。「食べる量は人によって違うから、お客さまカードはスポーツマンとかお年寄りとかいろいろ必要」「メニューカードにはグラム数を入れよう」など次々とアイデアを盛り込み、「食べ残しNO!ゲーム」として、同大学校の授業で発表し、商品化に取組むことになりました。支援者の前でアイデアを発表し、資金を募り、ゲームも他の子どもたちに遊んでもらい思考錯誤をかさね、2018年秋に商品化することができました。
食べ残しNOゲーム
http://www.tabenokoshi.jp
【食べ残しNO!ゲーム」の遊び方】
各プレーヤーはそれぞれ飲食店(パスタ屋さん、寿司屋さん、ラーメン屋さん、パン屋さん)の店主となり、順番にサイコロで出た目の数だけお客カードを引き、そのお客の食べられる量(グラム数)と所持金が合うようにメニューカードを出していきます。食べられる量とぴったり同じ量のメニューを提供できれば、もうけにつながるが、量がオーバーしたら罰金。オーバーした場合でも配られたアクションカードに「お持ち帰り(ドギーバック)カード」があれば、食べ残しがなくなったり、「お客さま呼び込みカード」で他のプレーヤーの客を自分の店に呼び込むこともできます。
より詳しくはYoutubeもご覧ください。
https://youtu.be/eTazILsv3K8
●出張講座
・小、中、高、大学向け
環境教育や食育、社会科、家庭科、総合学習、消費者教育、SDGs教育、キャリア教育などの一貫として、「食べ残しNOゲーム」を活用した食品ロス啓発出張講座を開催しています。出張講座は2018年11月から行い、2018年は小中高校、大学1校ずつで実施しました。実施した結果、学生たちの食品ロスへの理解の深まりと、自分事に考えて行動するきっかけとなることが実証されました。2019年度からは大阪市市民活動推進活動団体に選定され、今年度は現在(2019年9月27日)までに、大学1校、小学校4校、子ども食堂2回、放課後等デイサービス1回、企業・団体にて3回出張講座を行った。イベントによる体験会も4回実施しています。出張講座後にはアンケートを実施しており、90%以上の方が食品ロスについて理解し、自らの食品ロスを無くすために行動をするという回答を頂いています。
下記、講座の一例<45分〜70分>
<10分> 食べ残しNOゲーム開発ストーリーとルールの紹介
<20分〜30分> 食べ残しNOゲーム体験(人数と全体の時間によって体験時間は調整)
<15分〜30分> 食べ残しNOゲーム体験後の振り返りと食品ロスについて(時間があればグループディスカッション)
出張講座後の感想
・動物や植物の命をもらっているから、食品ロスはしてはいけないと思いました。(小6)
・日本は食品が安全であり、安心して食べられるということにとても誇りを持っているように思います。しかしそのために食品ロスが出ていることをしょうがいない事だと思い込んでいると思います。安全・安心でかつ食品ロスを減らす方法をもっと考えられる日本であってほしいと思います。(大学2年)
・非常にゲームのできも良く、楽しく学ばせていただきました。今まで食べ残しについて学校などで学んだことがなかったので、こういったところから教育していくことでもっとフードロスは減らせると感じました。(社会人)
●メディア
これらの活動はこれまでに多くのメディアに取り上げていただいています。下記より一覧をご覧頂けます。
http://www.tabenokoshi.jp/activity.html