コロラボ

「シンプルで奥が深いゲーム」をコンセプトに、カードゲーム・ボードゲームの制作をしています。
作品:ネコじゃらし/四季ならべ/Facili-tale/Blue Border/うのうさのう

四季ならべ ルール補足2・・・親の特権ついて
2018/4/30 23:22
ブログ

5/6(日) コロラボブース(H34)にて販売予定の新作『四季ならべ』

おかげさまで予約の取り置きは定数に達しました!

皆様、ご興味を持って頂き誠にありがとうございました。

まだ、当日購入可能な分もご用意しておりますので、

引き続きよろしくお願い致します!

 

 

カードデザインばかりに目がいきがちなのですが、

ゲームとしてもしっかり面白いので、ここでは数回に分けて、

ルールのポイントをご紹介できればと思っています。

 

 

四季ならべでは、 3ラウンド行い得点の高い人が勝者となります!

得点を得る方法として、

1 役をそろえる

2 親の特権

2つの方法があります。

今回は『2 親の特権』についてご説明します!

 

 

 

四季ならべでは、プレイヤーの手番順に親を行い、四季カードを集めていきます。

ラウンドを始める前にまず、各プレイヤーは手番札を取っていきます。

 

漢数字に〇のついた手番札が、そのラウンドでの

プレイヤーの親の順番となります(左から1, 2, 3, 4)。



 

公式ルールでは1ラウンド目は、

最近、徳を積んだエピソードを披露しくれた

プレイヤーから時計回りに好きな手番を選んでいきます。

 

自分『この間、東京駅で前を歩いているお姉さんが付箋紙を落として、

自分はそれを拾い、追いかけて渡しました~』

周り『うーん、まぁまぁかな・・・』

自分『というわけで壱番選びます!(強引!)』

 

1ラウンド目のセットアップも完了し、四季カードが一枚配られます。

自分だけ確認します、チラっ!

 



 

『あの時の・・・東京駅のお姉さん!』

ではなく、『春』の『女性』でした。

 

 

で、次に山札を確認して、四季カードの集め方を考えます。

今回はこんなカード状況でした。



 

(うーん、『春』の『行事』もいいけど、手堅く『秋』と『冬』の『女性』を狙って、

このあと『夏』の『女性』が出てくることに期待して役を揃えてみよう!)

カードの集め方を決めました。

 

親の特権はa~cの3つあり、

まず、a.) そのカードの獲得に必要なレート(写真の白いコマ)を決めることができます。

壱番手の親は自分なので、今回はこんな感じにしてみました。



例えば、左上の壱の位置にある『秋』の『女性』を獲得するには、

獲得権を得た上で、

自分の徳点から2徳点を減らせば獲得できることになります。

 

獲得権とは・・・

プレイヤー全員で獲得したいカードの意志表示を行い、

どのプレイヤーがどのカードを獲得するかを決めます。

手番札を用いて決めます、全員で同時にバシっと!



 

自分は今回、下(南側)のプレイヤーで、

肆の位置(右下)の『冬』の『女性』のカードを狙ってみました。

参の位置(左下)の『夏』の『風景』のカードに2人のプレイヤーが獲得希望を出しています、

現時点で獲得には徳点がかからないのでね~(しめしめ1)

と、もう1枚自分の狙っている

壱の位置(左上)の『秋』の『女性』は誰も狙っていない(しめしめ2)

 

参のカードを出したプレイヤー2人でもう一度、意思表示を行います。

バシっと!

結局、またバッティングし、競りが始まりました(しめしめ3)

今回は結局、上(北側)のプレイヤーが2徳点を減らし

参の位置(左下)の『夏』の『風景』のカードを獲得することに決まりました!

 

整理すると・・・

・上(北側)のプレイヤー参の位置(左下)の『夏』の『風景』を2徳点で獲得

・右(東側)のプレイヤーは競りで譲ってしまったため、獲得できず

・下(南側)のプレイヤー、自分で、親ですね、肆の位置(右下)の『冬』の『女性』を2徳点で獲得

・左(西側)のプレイヤー弐の位置(右上)の『春』の『行事』を1徳点で獲得

 

親から順に徳点を減らし、先ほど確定した四季カードを獲得していきます。

(写真では便宜上、ラウンド開始時に配られた『春』の『女性』をオープンにしています、

本当は見せませんよ、大和撫子はそう簡単には手の内を見せないのです・・・えっ、そうですよね?

獲得していったカードは他のプレイヤーには見せていきます、

これによって誰が何の役を狙っているかが徐々にわかってきて、

次の親はそれを踏まえ獲得レートを決めていくのですが、それはまた別な話・・・)



 

1ラウンドスタート時の5徳点から2徳点減らし、獲得!

 

 



3徳点になってしまいました・・・

 

が、ここで親の特権bが!

その他のプレイヤーは、

上(北側)のプレイヤー参の位置(左下)の『夏』の『風景』を2徳点を減らし獲得、

左(西側)のプレイヤー弐の位置(右上)の『春』の『行事』を1徳点を減らし獲得しています。

b.) この時、他のプレイヤーが減らした合計の3徳点が自分の徳点に加えられます!

その結果・・・



6徳点になりました!

 

さらに山札の場を見返すと・・・



そこには一人淋しく佇む『秋』の『女性』が・・・

ここで最後の親の特権cが!

c.) 親は場に残っているカードから1枚だけ追加で獲得することができます。

当然獲得します!先ほどと同じように2徳点を減らして獲得します。

これが先ほどのしめしめ1~3の正体でした、思惑通りに進むと気持ち良いです~

 



その結果・・・4徳点にはなりましたが、

ひとまず役の1つである『山紫水明』・・・4徳点の役が確定しました。

あとは『夏』の『女性』を獲得できれば、

さらに徳点の高い『花鳥風月』・・・9徳点の役ができます!

 

ただ、こうなると他のプレイヤーも黙っていません。

弐番手のプレイヤーが親となり、

山札から場に新たな四季カード4枚がオープンされます。

 



 

待ち人、来たる!『夏』の『女性』です!

 

しかし、露骨に『女性』ばかり集めていたので、他プレイヤーからの抵抗は必至・・・

結局、『夏』の『女性』は取り逃がし(夏の魔物に会いたかった・・・)

肆番手のプレイヤーまで親が一巡、場に4枚のカードが置けなくなり、1ラウンド目が終了・・・

 

結局、このラウンドで達成できたのは・・・



『行雲流水』・・・7徳点の役でした。

1ラウンド目として悪くない役です、上手く軌道修正できました!

以降、3ラウンド行っていきます。

 

 

親が強い!のはいつの世も変わらぬ理りです・・・いまだに頭が上がりません・・・

でも、各プレイヤー最低でも一巡はしますので、しめしめと思いながら色々と画策してみて下さい!

思惑通りに進むと楽しいですよ!

 

長文、お付き合い頂きありがとうございました。

次回は最後『ルール補足3 ラウンドとラウンドの狭間で・・・』についてご説明します!

今日はこのあたりで・・・

 

 

引き続き動画も配信中です!

 

5分でわかる四季ならべ

 

 

1分でわかる四季ならべ