そんなバカな屋さん @sonna_BKN
姉弟でカードゲームをつくりました! イラスト(姉):そんなバカな ルール(弟):草冠
- 『かめみのカードゲーム』のゲームデザイン
- 2026/5/11 19:19
カードゲームにはリスク、リターンがあまりない。
もちろん、まったくないわけじゃないですし、カードゲームにもよります。
ほとんどのカードゲームは"リソース"とリターンによってゲーム性が成り立ちます。
一番最初のカードゲームといわれる『Magic: The Gathering』を例に挙げると、
1ターンに1回だけ、土地カードを戦場へ出し
土地カードが場にあるだけマナを使い呪文を唱えます。
要するに「使えるリソースが毎ターン増える」というルールなわけです。
『Magic: The Gathering』以外にも「使えるリソースが毎ターン増える」という
ルールがあるカードゲームは多いです。
昨今遊ばれているカードゲームのほとんどは
ゲームが後半に進むにつれ、使えるリソースが増え、
強力なカードをだし、戦う。
高いリソースを払えば、高いリターンが得られるわけです。
その中でゲーム序盤からしかけるか、
終盤で逆転を狙うか、
はたまた相手の行動を妨害するか、の駆け引きが生まれます。
いわゆる"アグロ" "ミッドレンジ" "コントロール" ですね。
そんな、今の形でも楽しめるカードゲームですが、この
"リソース"と"リターン"が
"リスク"と"リターン"であったら
どうなるでしょうか?
楽しそうですね!作りましょう!作りました!
それが『かめみのカードゲーム』です。

『かめみのカードゲーム』のゲームデザインのコンセプトは
"リスク"と"リターン"です。
自分と相手プレイヤーが共通する得点を7にしたほうの勝利。
これはつまり、自分が得点を6点まで加点しても、
相手に、たった+1点されただけで逆転されてしまうわけです。
迂闊に加点できない、まさに"リスク"と"リターン"ですね。
また、『かめみのカードゲーム』は多くのカードゲームにある要素を
減らすような考え方をしています。
要素を減らした理由はルールをシンプルにしわかりやすくする狙いです。
お互いのプレイヤーがそれぞれライフを持っていれば
ゲーム中の変数は2つありますね。それを1つに減らし
"得点を共通"というルールにしました。
"リスク"と"リターン"がコンセプトではありますが、"リソース"がないわけではありません。
『強いかめみ』というカードには
「前ターンに自分の場に出たカードを3枚、
家に帰すことで場に出せる」とあります。
これはリソースとして使うカードを別に用意せず
"場のカード"を直接リソースとして使うカードなのです。

ここでも要素を減らしたわけですね。「リソースとして使うカード」という要素を。
ただ複雑な要素をただ取っ払ったとしても奥深さが減り、つまらなくなります。
そこで片方のプレイヤーが優位になる、ゲームバランスにしました。
例えば、『みつこのお見送り』は
「自分のターン終了時
このカードが場にあるなら、
相手の場のカードを1枚、家に帰せる。」という効果です。

相手の場のカードを家に帰すには、じゃんけんをするか
『みつこのお見送り』を使うか、その2つです。
さらにこの『かめみのカードゲーム』はほとんどのカードが「チョキ」なうえに
「グー」のカードは唯一リソースを払わなければ、場に出せない
『強いかめみ』だけしかありません。
『みつこのお見送り』は「チョキ」のカードです。
つまり一度、場に出たらとても強い!
序盤に場に出ればその優位はなかなか揺るぎません。
ゲーム中にそんな格差があって本当に楽しいのか?について
駆け引きが奥深い格闘ゲームを例に挙げて考えてみます。
格闘ゲームは2人のプレイヤーがタイマンで戦うゲームです。
どちらかが勝ち、どちらかが負けます。カードゲームと同じですね。
そんな、格闘ゲームには「起き攻め」という要素があります。
「起き攻め」とは、一方のプレイヤーがもう一方のプレイヤーをダウンさせ、
その起き上がり時に発生する、駆け引きです。
ダウンさせたプレイヤーが有利な駆け引きを仕掛けることができるのです。
起き上がっている最中は移動ができないです。なので、
タイミングを合わせて攻撃されると、かわせません。
攻撃はガードができますが、
起き上がるタイミングに、攻撃ではなく投げていたら
ガードができないです(ジャンプで避けれたりします)。
こんな、優位な状況が極端な格闘ゲームでも、
駆け引きが奥深く、楽しいです。
それは何故か?
格闘ゲームの中で一番、有利なプレイヤーと不利なプレイヤーが
極端になる状況ですが、そこに至るまでに、ほぼ、平等に近い駆け引きがあります。
選択するキャラクターによって変わりますが、
同じキャラクターなら、まったくの平等です。
「起き攻め」ではない、駆け引きに勝った、
ご褒美として、片方のプレイヤーが
極端に有利な駆け引き
「起き攻め」ができるのです。
『かめみのカードゲーム』は、
"リスク"と"リターン"というコンセプトと
片方のプレイヤーが極端に優位になるバランスで
楽しみを作りました。
先月『かめみのカードゲーム おためし会』という催しを開催しました。
そこで、トーナメントが出来るくらいには奥深いゲーム性になっています。
もし、ご興味ありましたら、ゲームマーケット2026春公 日曜-T65 にてお手に取っていただければ幸いです(試遊もあるよ)。
具体的なルールが知りたい方は過去のブログや
YouTubeのあそびかた動画を見ていただけると
わかりやすいかと思います。
以上!そんなバカな屋さんでした!
