株式会社プログマ

「リレー漫画!~編集者の無茶ぶりを添えて~」
サイコロで決まる「編集者の無茶ぶり」に従いながら、ページを描きつないで漫画を完成させるゲームです。

【リレー漫画!】解説漫画を解説する
2026/5/2 18:33
ブログ

こんにちは、株式会社プログマです。

前回の記事では『リレー漫画!〜編集者の無茶ぶりを添えて〜』が生まれたきっかけと、目指した体験について書きました。

今回は、前回の最後にさらっと登場した副読本『解説漫画!〜編集者の無茶ぶりを添えて〜』について、なぜ作ったのか、どうやって作ったのかを書いてみたいと思います。

 

▼前回記事:

【リレー漫画!】このゲームが生まれたきっかけと目指した体験 

 

▼ゲームの詳細はこちら:

※ルールブックと副読本を公開中です。

https://prgm.co.jp/games/relay-manga/

 

テストプレイの反応

テストプレイには2回参加して、たくさんのフィードバックをいただくことができました。

特にうれしかった出来事として、これだけはこの場で書いておきたいのですが、

うれしいその1:

ゲームの名前を言った瞬間に「なにそれ。絶対楽しいやつじゃないですか!」と反応してくれた人がいたこと。

テストプレイ開始時のインストでガチガチに緊張しているタイミングでそのような声掛けをいただき、とても嬉しくなり緊張が解けたのと同時に「やはりこのようなゲームが刺さる層はいるんだ!」と勇気を貰えました。

うれしいその2:

娘が描いた説明書の挿絵をみて「ゲームの内容とマッチしてて良いですね。漫画の作画例とかも娘さんに描いてもらっては?」と言ってもらえたこと。

純粋に娘の絵を褒めてもらえて嬉しかった(親バカ)というのもありますが、表情や体などの漫画の描き方サンプルを用意するという発想があまりなかったので、それは良いかもなという気付きにもつながりました。

 

その他にも沢山の意見をいただき参考になる内容ばかりだったのですが、予想通りというか「人を選びそう」という声は、やはり出ました。

絵を描くことが嫌いな人・描いた絵を人に見せることを嫌がる人は一定数いる

漫画を描きなれていない人にとって、いきなり紙を渡されるのはハードルが高いのではないか

など。

 

それに対してどんな工夫が考えられるかについても色々アイデアをいただきました。

4コマ漫画の1コマずつ描くようにする

白紙ではなく、最初からコマ割りされた紙を用意する

絵がうまい人と下手な人の差がなくなる仕組みを入れる
→利き手では無いほうで描く・制限時間をすごく短くする・丸や四角など基本図形のみを組み合わせて描くなどの工夫を凝らしているゲームが存在することも教えてもらいました。

など。

 

間口を広げることのトレードオフ

テストプレイでいただいた意見を組み込めば、経験や画力の差が縮まり、間口を広げることができそうに思えました。

実際、縛りルールで画力差をなくすアプローチを採用しているゲームがあることも教えていただき、浅学にして知らなかったので「なるほど、そういう手があるのか」と素直に感心しました。

ただ、そうすることで本来このゲームが刺さる層(一番遊んでほしい人たち)の遊びの幅も狭めることになってしまわないかも気がかりでした。

これは、どちらが良いかという問題でもなく、自分がどうしたいかという決断の問題だと思いました。

かなり悩んだのですが、最終的に

ルールはあまり変えない

不安な人が手に取れる「漫画の描き方のサンプル本」を副読本として用意する

という方針を採用しました。

 

サンプル本のアイデアについては、テストプレイでいただいた「漫画の作画例とかも娘さんに描いてもらっては?」という言葉が大きかったです。

その後、せっかくなら副読本自体を漫画形式にして、その漫画が「編集者の無茶ぶり」に従っている構造にしたら面白いのでは?と考え、今の形に落ち着きました。

(実際にやってみたら無茶苦茶大変だったわけですが......)

 

副読本の内容で気を付けたこと

作成に当たり、以下の点は意識しました。

 

参考にする・しないは自由というスタンス

遊ぶ人に「この本の通りにしないといけない」と感じさせることは避けたいと思いました。

描き方に悩んだ人の手引きになる一方で、自由に描きたい人を邪魔するものになってはいけません。

(前回のブログでお話しした「バカ交換漫画」の体験から、漫画のお約束に縛られず自由に描かれた「野性味のある漫画」からしか得られない栄養素というものもあるというのが持論です)

 

「ちょっとの手間」で漫画的な表現ができるTips集

私はそれなりに世の中の漫画を読み込んでいるほうだと思っていますが、いざ自分で描くとなると「あれ、ここでキャラの驚いた(泣いた・笑った)表情描きたいんだけどうまく表現できないなあ」みたいなことが多々ありました。

そのようなときのために「簡単なひと手間で漫画的な表現ができるコツ」を拾い上げて紹介する内容にしました。

あくまでこのゲームを遊ぶ上での「攻略本」という位置づけのため、画力を上げるとか地道な努力を必要としない「知っているだけで使える」という点を重視しています。

同じ理由で、このゲームとは関係ない工程(ペン入れ、トーン・ベタなど)についての記述もバッサリ省略しています。

 

読み物としてちゃんと面白いこと

副読本の内容を参考にする・しないに関わらず読み物として面白くなるように心がけました。

普段何気なく読んでいる漫画にはこんな技法が凝らされているのか!ということがわかる知的好奇心が刺激されるような内容になっていると思います。

デスゲームテンプレ導入からの意外な展開や漫画あるあるなネタもいろいろ仕込みました。

楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。

 

制作過程

解説漫画はClipStudioで作成しました。

 

まず私(そふとくりー虫)がネームを作成。

自由帳に下描きとセリフをひたすら描きまくって、家族に意見をもらいながら修正を繰り返しました。

 

次にClipStudioでコマ割り・吹き出しを入れる。

これも私の担当です。

ClipStudioは私も娘も使ったことがなかったので、まず私が使い方を習得して、娘に教えつつ作業を進めるという手探りの工程でした。

 

そして、娘(雨泥)が清書。

私の雑な下描きを見せつつ

「ここの表情は生暖かく見守る感じの笑顔で描いてみて」

「このキャラは他の絵と画風変えて」

など、いろいろと無茶振りしてしまったような気もしますが、期待以上の出来栄えで仕上げてもらえました!

 

制作過程:

ルールブックの挿絵

 

おわりに

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

気になった方は、ぜひゲームマーケット2026春で手に取ってみてください。