トリガーゲームズ

ワクワクの「トリガー」を引く、トリガーゲームズです。
2025秋では新作のカワイイセットコレクション、「宝石の降る丘」を販売します。

【第3話】呪文をとなえよ、弟子たち!【宝石の降る丘劇場】
2025/11/6 20:47
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※この記事は、ボードゲーム『宝石の降る丘』の世界を舞台にした、キャラクターたちのゆるふわ劇場です🎭

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▼第2話

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夜の丘に、風が流れていた。
月明かりの中で、拾い集めた宝石が4匹の手のひらで光を返す。
赤は温かく、青は静かに、黄色は柔らかく――
その色たちが、夜の空気に溶け込んでゆく。

🌙

「ふぅ……これで呪文に使う宝石が、ぜんぶ集まったね!」

「集めた宝石をどう使うか、もう分かってるな?」

「うん……呪文をとなえるのよね……」

「呪文は、丘にお願いする言葉ニャ。“起きて”って、優しく言う感じニャ」

「なるほど!丘ーーーー!!起きろーーーー!!!丘ーーー!!!」

「怒鳴るな」

🌌

スティッチェルは小さな宝石を指先で転がしながら、静かに言葉を紡ぐ。

「呪文をとなえる時は、宝石の力を丘へ返すんだ。
使い切った宝石はまた空へ昇り、丘に降り注ぐ――それがこの地の魔法の循環だ」

「宝石って、丘の夢みたいなものなのね……」

「夢を返して、また夢をもらうニャ。いい取引ニャ。」

「……まあ、言い方はどうあれ、そういうことだな。多分」

🌠

ヴァルークが深呼吸をして、両手の宝石を胸の前で合わせる。
光がふわりと集まり、淡い輪が彼の周りを回った。

「よし……起きろよ、丘……!“ルーメン・フィアーレ”!」

その瞬間、丘に描いた魔法陣が、やさしく光った。
草の間から小さな宝石が浮かび上がり、空に向かって舞い上がる。
まるで丘が嬉しそうに笑っているようだった。

「すごい……!本当に光ったわ!」

「まあまあの出来だな。初回にしては上出来じゃないか?」

「丘がくしゃみしたニャ!キラッ、ハクションニャ!」

🌕

丘のあちこちで、小さな光が瞬き始めた。
まるで弟子たちの決意に応えるように、丘が少しずつ息を吹き返していく。
「綺麗……丘と空がおしゃべりしてるみたい……」

「丘の光が少し増した気がする……少しずつ、魔法が戻り始めてるな」

「やった!この調子でどんどん呪文をとなえようよ!」

「ニャ……でも、あんまり調子に乗ると、丘に転ばされるニャ」

「……イタズラ好き……だったか?」

「丘は気まぐれだからニャ」

「なんかニャモリィみたいだね!」

風がやさしく吹き抜ける。
夜の丘が少し明るくなり、遠くで星もひとつ、流れ落ちた。

🌠✨

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💡 TIPS!
『宝石の降る丘』では、集めた宝石を使って“呪文”をとなえることで得点を得ます。
使った宝石は丘へ戻り、再び宝石が“降る”ようになるのがこのゲームの特徴💎
呪文を唱えるほど、丘は輝きを取り戻していきます――!

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💬 次回予告!
第4話「黒い宝石と禁断のルール」
闇の中で見つかった、ひときわ強く光る黒い宝石。
それは希望か、それとも……?

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