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●アナログゲーム専門サイト「GamersFamily.jp」の出展部門です。 【新作】『マンカラ・モルフ』:「マペット・モルフ」の拡張という名の別ゲーム!? TCG風の召喚バトルを2~5人で楽しめます! 一人6手番の中で召喚・戦闘・パスをどう使って最高得点を稼ぐのか? とはいえ、「マンカラ魔法陣」はあなたがやろうとしたアクションを選ばせてくれないかもしれない!? 戦闘で対戦者の得点も下げながら、より多くの得点要素を獲得しましょう!

【日-N18・試遊有】新作『マンカラ・モルフ』への道のり┃その2┃GamersFamily.jp
2024/11/8 17:06
ブログ

この記事はGamersFamily.jp
新作『マンカラ・モルフ』のゲームデザイン・アレンジを行ったらぱんどらによる手記です。
マンカラ・モルフゲームマーケット2024秋2日目【日-N18・試遊有】にて初売します。
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「そんなのは見たらすぐ答えがわかるのに!
 どうして複雑な式なんて使わなければならないの?」
…………『ファイブスター物語(FSS)』より

前回[その1]の続き。

意気揚々と、モックを持ち帰ったラパンドラ。早速相方と試遊をしてみることに。
互いの手元にマンカラ魔法陣をセットし、そこからリソース取りをしながらひたすらモルフを場から獲得していく…。戦闘も場に出ているモルフに対してほぼ自動で行う。
相方の感想は
「面白いけど……。これ多人数プレイである必要ある?」
「!」
(他、カード表記のリソース消費量と違うなど、いくつか難点があった/arty)

確かにその通りで、今回の肝は魔法陣に似せた“マンカラ”を使うことではあり、面白さのギミックとプレイングの楽しさの大半はここに集中している。だが現状のシステムでは、多人数によるソロプレイ状態であり、いわゆるインタラクション性がきわめて低い。

とはいえこの「一見マルチであるが、実際は自分の拡大再生産だけに目が行き事実上の人数分だけのソロプレイ状態のボードゲーム」は世に多く存在する。有名所では、「オルレアン」「スプレンンダー(宝石の煌き)」などがあげられるだろうか。
(もちろんインタラクションの要素が0ではないけれど)

そもそもの「マペット・モルフ」がインタラクション性が高いだけに、(悪い意味での)別ゲー感が高かった。

幾度か模索するも、なかなかその感じがぬぐえず苦戦する。試行錯誤に悪戦苦闘する中、盤面を見ていた相方が
「マンカラを共有すればいいんじゃないの?」
「!」

シンプルな案であるが、ダイナミックでツボを得た改良である。そもそも拡大再生産における“ソロ”化は拡大再生産の肝たる各自専用個人ボードが用意され、それに個々のプレイヤーの注目が注がれることでおきる。
「マンカラ・モルフ」における肝である「マンカラ」も初期案では“マンカラの改良”などを含み、個々に依存するものであったのだがこれを“一つに”することで、急激にインタラクション性が向上
……というか、超インタラクション強めのゲームへと進化した。

確率計算や既存概念に集中することで、いわゆる「木を見て森を見ず」状態に陥るのは、私の悪い癖であるが、
この
“計算や既存を一足に飛び越えて”、“答え”にたどりつく相方の“能力”が発揮された一瞬でもある。
(そもそもレーティング自体もそうだったし)

恐れ入りました。

かくして基本システムの元は出来たので、システムと試遊は相方に託し作業分担ということで、私は別の作業に移ることになったのですが……。

<その3へ続く>

新作『マンカラ・モルフ
2024年11月17日ゲームマーケット2024秋
【日-N18・試遊有】初売
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