スーパーひげクラブ

ゲームマーケット2024春 2024年4月27日(土)に出展します!

公式Webサイトにて各ゲームのご紹介やオンライン販売も行っております!
https://super.hige.club/

「ゲームを遊ぶ人と創る人の世界を笑顔にする」をモットーに、 オリジナルのゲームやゲームにまつわるサービスなどを製作・販売・運営する、ゲームメーカーユニットです🥸

ゲムマ2024春の事前予約を以下のURL先のフォームより受け付けております。
【ゲムマ2024秋 土-P47】「スーパーひげクラブ」事前予約申請
※ 予約商品のお受け取りは当日の14:00まで有効となります。それを過ぎた場合には、予約キャンセル扱いとなりますのでご注意ください。

新作ゲーム『BON BON』ができるまで①ゲーム編
2023/5/10 20:38
ブログ

こんにちは。#スーパーひげクラブ です🥸
今回はスーパーひげクラブで販売する新作ゲーム『BON BON』をどのように考えて制作していったのかをご紹介しようと思います。

ゲームを考えるにあたってボツ案やプロトタイプ案も含めて10種類以上のゲームを考えたのですが、シンプルだけど他にないオリジナルのゲームにしたいと考えていきました。

ストーリーか?ゲームルールか?

ボードゲーム(アナログゲーム)を考えるにあたって大まかに2つのルートがあると考えています。

一つはストーリーを先行して考えるやり方。

ストーリーはゲームを進行するための目的にあたるもので、こんな気分を味わいながらゲームをしてほしいという「フレーバー」的なものでもあります。

わかりやすいのが、お店を経営するゲームや街をつくっていくゲームなどシミュレーション的なゲームです。

それだけでなく、ストーリーはロジカルなゲームルールという無味無臭の作業に味わいや彩りを与えてくれます。意味もなく丸いチップを取り合うなんてやりたくありませんからね…。

そしてもう一つがゲームルールを先行して考えるやり方です。

もちろんストーリーだけでは面白いゲームはできませんから、ゲームを面白くするための工夫をルールで考えていくわけです。

わたしはどんなゲームにも「このゲームのどこがおもしろいのか?」というたった一つのシンプルな軸が必要だと思っています。

手持ちのカードを一気にバーンと出せる爽快感!嘘に嘘を重ねる騙し合い!などなど、できるだけシンプルにそのゲームで楽しんでほしいポイントを考えて、それを軸にそれが最大化できるように考えていきます。

「駆引き」を楽しんでもらうゲーム

今回制作した『BON BON』は、ゲームルールを先行して考えました。

最初の案としては、シンプルな競りゲームに戦略性をもたせることで「駆引きを楽しんでもらうゲーム」として考えました。

今回の競りで取り合うカードに加えて、その次で取り合うカードも公開することで、今回勝負するのか?それとも次に勝負するのか?次に勝負すると見せかけて今回勝負するのか?といった「駆引き」をできるだけシンプルなカタチで楽しんでもらえるようなゲームができないかと考えたのです。

「駆引き」を促すカード

ゲーム自体はシンプルな競りゲームですが、戦略性という意味でももっと考えてもらえるようにするポイントとして、色とカタチ、そして強さを表す数字という3要素を組み合わせたカードを考えました。

『BON BON』の基本的なルールは、ラウンドカード(競りで取り合うカード)に描かれている色・カタチのボンボン(お菓子)と同じボンボンが描かれているカードを最大3枚出して、合計数字が大きい人がラウンドカードを勝利点として獲得できるというものです。

ラウンドカードとプレイカードは共通で使用するようにして、可能な限りシンプルにしているのも特徴です。

ですが、同じカードは一つもありません。81枚用意されているプレイカードは81種類あります。

たくさんのボンボンが描かれているカードほど使いやすいですが、数字が小さいので競り勝つには心もとない…。大きい数字のカードは枚数も少なく強いですが、ボンボンが一つしか描かれていないので使いづらい。

どのタイミングでどう使っていくのか?という戦略性と、相手の戦略を狂わせるように騙して駆け引きするというのが楽しいので、ぜひぜひ喋りながら「今回は勝ちに行くぞ!」「今回はダメかも」などブラフも交えながら楽しんでもらえればと思います。

駆引きを広げる遊び方

自分の手番で行えるアクションは「手札から自分の場に1枚出す」「山札から1枚カードを引く」のどちらかです。

1つ目はシンプルに「手札からカードを出す」です。いわゆる攻撃にあたるアクションですが、競り勝つには強いアクションです。
勝負の得点になるカードはラウンドカードと同じ色・カタチのボンボンが描かれたカードですが、そうでないカードも出すことはできます。
ブラフも交えながら3枚手札を出せば、相手にプレッシャーをかけることもできるかもしれません。

2つ目は「山札からカードをひく」です。これは防御にあたるアクションですが、手札を充実させて様子を見たり次のラウンドにそなえるアクションです。ただしこの手番では手札からカードを出すことはできません。

これらを駆使して、勝負に出ると見せかけて弱い手札で勝ったり、逆に勝負には出ていないと見せかけて強いカードで勝ったりと、相手の強いカードが引き出しつつ、ギリギリの勝負に勝つのがポイントです。

『BON BON』は複数回ラウンドを繰り返して勝利プレイヤーを決めます。
1回のラウンドはサクッとすぐ終わるので、細かくいろいろな戦略を試して遊んでみてください。

運と戦略性のバランスと一発逆転

より多くの人に楽しんでもらえるように、運と戦略性のバランスも考慮しました。

ものによっては、ゲームを進めていると圧倒的大差で「もう勝てないかも…」と思ってしまうゲームもあると思います。

『BON BON』では少数ながら強いカードが用意されているので、戦略は弱くても運が良ければある程度勝てるようにしています(もちろん運だけでもダメですが)。

中でもパティシエカードは特別です。パティシエカードはボンボンを作って2倍にしてくれるという効果があるので、手札として使えば強力ですし、勝利点として獲得すれば一発逆転の可能性もあります。

ラウンドカードとして出てきたときにはぜひGETしたいですね!

『BON BON』遊んでみてください!

というわけで、『BON BON』をぜひ遊んでみてください!

そして遊ぶときには、お喋りしながらブラフも交えて「駆引き」を楽しんでもらえればと思います。

ゲームマーケット2023春でも販売しますし、公式Webサイトでも販売していますのでぜひぜひチェックしてみてください。

次回は、アートワークやデザインで考えたポイントをご紹介しようと思います。