月海堂

次の点をコンセプトにカードゲームを中心に制作しています。 ・小学生から遊べる! ・シンプルなルール! ・少し知育!

【月海堂】『公園パニック』回想録
2023/5/6 0:48
ブログ

みなさん、こんにちは!

主に初級者やお子様向けにアナログゲームを制作している月海堂です。

 

今回はゲームマーケット2023年春で初頒布予定の公園をテーマにしたカードパズル「公園パニック」が完成に至るまでを回想したいと思います。

▼ゲームの遊び方はこちらをご参照ください。

公園パニック


●はじめに

前段になりますが、私、月海堂は2022年11月、ゲームマーケット2022秋に3作品(かずはかせ、九九はかせ、ドラゴン・ブレス)を持ち込んで初出展を果たすことができました。
正直なところ、他の出展者の方々のレベルが高すぎて、十分いい経験をさせてもらったし、これで最後かなと思っておりました。

ただ、それまでの遊ぶ側から自作カードゲームを遊んでもらう側を体験し、インスト失敗や緊張もありましたがそれ以上にアナログゲームを介して多くの方と繋がることができた感動と自分のゲームを遊んでもらえる喜びは格別のものでした。

そして「・・・また出展したい」
その年の師走には図々しくもその衝動に打ち負けて、次のゲームの構想を練る自分がおりました。

ちなみに、もともとは自分の子供とボードゲームを遊んでいるうちに、自身でもアナログゲームを制作したいと考えるようになったこともあり、子供でも遊びやすいように「シンプルルール」と少し「知育」となることを心掛けています。


●テーマ決め

前置きが長くなりましたが、そのような経緯から今回の「公園パニック」の着想として【子供が興味を持ち、身近なもの】が何かを考えたところ
『公園』
だろうという結論に至りました。
私も幼少期は滑り台やブランコを始め、公園が一番の身近なエンターテインメントでした。

次に、子供が遊ぶとなると、文字(漢字)や数字を使うゲームは下限年齢がある程度決まってしまいます。
なるべく文字や数字を使わず、かつ、できるだけシンプルなゲーム、さらにデジタルゲームでなく、アナログゲームの良さを生かすには、と考えたとき
「公園の敷地に遊具を配置するゲーム」を思いつきました。

好きな遊具を配置して自分だけの公園を作れたらどんなに嬉しいだろうか
基本路線はこれで決まりました。


●ゲームシステム

本当は多数の遊具のコンポーネントを用意して、実際に配置するボードゲームを作りたいところでしたが、お金もスキルもなかったため安価に制作が可能なカードで使ってどうにかゲームとして成立できないかと悩んだ結果、カードの上下左右に数字を割り当て、隣り合うカード同士は同じ数字でないと置けない、さらに、公園の敷地をイメージした5個のマスの形どおりに遊具カードを置けたら成功、というルールを思いつきました。
(ただ、こうすると自分の好きなように遊具を配置できないので子供の夢をかなえるベストなゲームシステムではないという反省は残っています)

そこからは数字はいくつ用意するのが一番面白いか、というテストプレイの日々でした。
↓は試作品たちです。左上から右下に向かっていろいろなパターンで制作してみました。

また、カードに点数を割り当てて、公園の形にカードを並べ切ったときに一番点数が高い人が勝ち、というルールも考えましたが、
「人によって好きな遊具や思い入れは様々で、遊具に優劣をつけるような点数は望ましくない」と思い、
途中から点数制もやめました(上図の最上段は点数制で検討した名残。中央の〇で囲った数値が点数でした。)

テストプレイの結果、数値は1~6の6種類が一番バランスがよい気がしたので採用としています。
なお、いつもお世話になっている印刷所さまの上限枚数がキャラメル箱だとMAX32枚であり、説明にカード2枚を使用する都合から、公園カードは6枚、遊具カードは24枚という制約がありました。
遊具カードは24枚しかないところ、ゲームバランスに大きく影響することからカード間で不均衡とならないように6種類の数値をどのように上下左右に割り当てるか、かなり慎重に検討しました。最終的にはExcelを使って確率が全て同一となるよう調整しましたが、ここが一番苦労した点かもしれません。


●マークの導入

完成も間近に見えてきましたが、一つ課題がありました。
それは、上下左右の四辺を数値のままでよいか、です。
理由は2つありました。
1つ目は、数字は幼児にはとっつきにくいかもしれない。
2つ目は、遊具カードに天地をつけづらい。
ということです。
特に2つ目は遊具カードには遊具のイラストを載せることを予定していましたが、4辺が数字だと、隣り合うカード同士で遊具のイラストの天地が逆になって、並べたときに格好悪くなってしまうという欠点がありました。

これは「4辺を数字でなく、マークにする」ということで解決しました。

4辺にはマークの半分を記載して、隣り合うカード同士が接する辺のマークは正しい組み合わせでないとダメ、としました。


●イラスト

そして、最終&最大の関門として・・・
「私はイラストが描けない」
という問題が立ちはだかります。

「遊具のイラストを載せたい、でもこれをすべて委託したらゲームが高額になるか、破産してしまう。。。」

苦肉の策として、実際の公園の遊具の写真を撮って、イラスト化するという方法を思いつきます。
いくつかの自治体に問い合わせしたところ、利用者が特定できない&撮影の際に占有しないという条件で特に申請不要かつ商用OKの自治体が見つかりました。
他の利用者の迷惑にならないよう早朝4時半、少し朝日で明るくなってきたころを見計らって4つの公園を自転車で漕ぎ渡って、なんとか遊具を写真に収めることができました。


●おわりに

紆余曲折ありましたが、なんとか形になったのが、この「公園パニック」となります。
毎回、手札が変わるのでパズルでありながら何度でも遊んでもらえるのではないかと思います。
私自身、最速20秒ほどで完成するときもあれば、7分間悩みながらなんとか完成させたときもあり、結構、頭も使います。

遊んでくれた子供や大人にも好評で、手前味噌ながら面白いゲームになっているんじゃないかと期待しています。
よろしければ【5月14日(日)イ22ブース 月海堂】にて、試遊卓なので試遊だけでも構いませんので遊びにいらしてください!

長文にもかかわらず最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!

by月海堂

Twitter

YouTube