アップル・コミュニケーション
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- あなたは身近な友人をどのくらい知っていますか?(ゲームマーケット2018秋★新作★出展作品『核心』)
- 2018/9/16 5:00
以下、リンクは「核心」公式ホームページに飛びます。
前回に引き続き今回は、本カードゲームの副題②について話していきます。これを知ることで、ゲームの目的やルールを理解することができますので、ちょっとお付き合え頂ければと思います。
<副題>
前回:① 未知の「自分」に気付くカードゲーム
今回:② 本当の「他者」と出会うカードゲーム
初めに質問です。
『あなたは、身近にいる友人をどのくらい知っていますか?』
「いや、結構、遊んでるし、食事行ったりするんで、結構知ってます!」とあなたは言うかもしれない。しかし、実際はそうでないことが多いです。なぜなら、本当の意味で「他者」と出会っていないからです。
日常はあまり顔を出さない「他者」と出会った時、例えば、あなたはこう感じます。「こんな意見を持っているとは意外過ぎる!」「こんなこと普通できないよな…」「そんな大胆なこと言っちゃう?」とかです。
あなたには、到底理解できない「他者」がそこに立ち現われてきます。この時、本当の意味で「友人と出会った」ことになります。それまで、あなたはその友人に出会っていない…
ここで、前回の「フロイト」に続き、もう1人の現代哲学者「ガダマー」を紹介します。
では、そんな友人が持つ「他者」と出会った時、あなたはどうしますか?
自分には到底理解できないと一蹴するのか、人間は千差万別だからそういう人間もいるよねと受入れるのか・・・ガダマーは、そのどっちも否定します。
簡単にガダマーの「他者への理解」を述べるとこういう感じになります。
① 普遍的な問いを立てる
② 自分と友人の過去を踏まえて考える
③ ①の答えを見つける(できれば友人と対話して)
①の普遍的な問いを立てるというのは、例えば「金遣いの荒い人」がいたとします。この場合は「正しいお金の使い方はどういったものか?」と、普遍的に誰でもフェアに考えることができるような問いにするということです。
そして②で友人の過去に何があったのか?自分の過去の経験はどうか?などを踏まえて③できれば、その友人と対話しながら、より「正しいお金の使い方」の答えを見つけるということです。
最も大事なのは、この時「あなた自身が変容する」ということです。あなたが持っていた先入観がなくなり、より「他者」を理解できる人間になるということ。
さて・・・前置きが長くなりましたが、本カードゲーム『核心』は2人用のコミュニケーションゲームであり、相手の「他者」(核心)を開示します(上図①)。カードゲームのルール自体は「他者」を開示するまでですが、おそらくあなたは友人の意外な一面(「他者」)に出会うことになるでしょう。